MileagePlusセゾンカードは「ユナイテッド航空」のマイルが貯まるクレジットカード。
しばしばANAよりも少ないマイル数でANAの飛行機に乗れるということもあり、コストパフォーマンスの良いカードとして知られていました。
…が、2024年に入って度重なる改悪が発生。今までこのカードを使用してきた方の離反が増えていることも事実です。
今回はそんな「MileagePlusセゾンカード」の最新情報を踏まえた上で、このカードの利点や難点を解説していきます。
目次
- 1分で分かる!MileagePlusセゾンカードのメリット・デメリット
- MileagePlusセゾンカードの主なサービスと特典
- MileagePlusセゾンカードのデメリットと注意点
- 2024年以降の「MileagePlusセゾンカード」の改悪について
- MileagePlusセゾンカード「マイルアップメンバーズ」の損益分岐点
- 3グレードの「MileagePlusセゾンカード」比較とその選び方
- その他のユナイテッド航空のマイルが貯まるカード(MileagePlusカード)との比較
- MileagePlusセゾンカードの口コミ・評判
- 特典航空券との交換に必要なユナイテッド航空のマイル数の一覧【国内線・国際線】
- MileagePlusセゾンカードに関するよくある質問と回答
- MileagePlusセゾンカードについてのまとめ
1分で分かる!MileagePlusセゾンカードのメリット・デメリット
MileagePlusセゾンカードは一言で言うと、「コストパフォーマンス良くユナイテッド航空のマイルを貯めたい方向け」のクレジットカードです。
2024年に入り、場合によっては必要な年会費が倍増するなどの大きな「改悪」が生じたこのカードではありますが…。
今でもライバル他社カードに比べ、コストパフォーマンスの高いクレジットカードであることは確かです。
特に「可能な限り安い年会費で、価値の高いマイルを効率よく貯めたい」という場合において、MileagePlusセゾンカードは有力な申込先候補となってくれることでしょう。
国内の航空会社に比べると、何かとサービスが不安定な部分はありますが…。
上手くハマれば非常にお得なメインカード候補となってくれますよ!
MileagePlusセゾンカードの主なサービスと特典
ここからはまず、現行の「MileagePlusセゾンカード」の基本的なサービスや特典について見ていきましょう。
1マイル=2円~の価値があるユナイテッド航空のマイルを貯められる
MileagePlusセゾンカードを使用することでもらえるのは「ユナイテッド航空のマイル」。
そしてこのマイルは航空券との交換に用いる場合、実質2円相当、あるいはそれ以上の価値を持つことが多いです。
MileagePlusセゾンカードの中で最も年会費の安い(3,300円)一般カードの場合、「決済額1,000円ごとに5マイル」が還元されます(=マイル還元率0.5%)。
ただしユナイテッド航空のマイルの価値を考えると、実質的な還元率は1.0%~相当と考えることができるでしょう。
11,000円の年会費の追加やゴールドカード等の選択でマイル還元率は1.5%にアップ
MileagePlusセゾンカード(一般)のマイル還元率は0.5%ですが、
- 有料サービス「マイルアップメンバーズ」(年会費11,000円)への加入
- ゴールドカード(年会費33,000円)またはプラチナカード(年会費55,000円)の選択
という条件のいずれかを達成することで、マイル還元率を1.5%にまで引き上げることが可能です。
1マイル=2円相当と見積もる場合、実質還元率は3.0%となるわけですね!
年会費はかさむものの、ユナイテッド航空のマイルをより効率よく貯めたいなら、ぜひ活用したい仕様だと言えるでしょう。
特に「一般カード+マイルアップメンバーズへの加入」であれば、ライバルカードと比べても最も安い年会費(14,300円)でマイル還元率1.5%を達成できるためおすすめです!
→MileagePlusセゾンカード「マイルアップメンバーズ」の損益分岐点
貯めたマイルはANAの国内線を含むスターアライアンス系の航空会社でも利用可能
ユナイテッド航空のマイルは、ANAやアシアナ航空、エア・カナダ等のスターアライアンス加盟航空会社でも利用可能。
特にANAの場合は、ANAマイルを使って国内線を予約するよりも、ユナイテッド航空のサイトを経由した方が必要マイルが少なくなることも多々あります。
ユナイテッド航空の国際線を利用する機会がある方はもちろん、ANAの国内線等を利用する機会が多い方にとっても、ユナイテッド航空のマイルは有用と言えるでしょう。
→特典航空券との交換に必要なユナイテッド航空のマイル数の一覧【国内線・国際線】
ユナイテッド航空のマイルは有効期限なし
ユナイテッド航空のマイルは、ANAやJAL(いずれも有効期限36ヶ月)と異なり、時間が経っても失効しません。
「無期限でマイルを貯められる」こともまた、この航空会社のマイルを獲得する利点となってくれることでしょう。
ユナイテッド航空の航空券を購入する場合ならマイル還元率アップ
MileagePlusセゾンカードを使用して「ユナイテッド航空」の航空券を購入すると、以下のマイル還元率の優遇を受けられます。
一般カード (年会費3,300円~) | 1,000円につき5マイル付与(+0.5%) |
ゴールドカード (年会費33,000円) | 1,000円につき15マイル付与(+1.5%) |
プラチナカード (年会費55,000円) |
ゴールドカードやプラチナカードを選択する場合であれば、通常の還元率と合わせて実に3.0%相当のマイル還元を受けられる計算となりますね。
ユナイテッド航空を利用する機会の多い方にとっては、こちらも嬉しい特典と言えるでしょう。
アメリカン・エキスプレスブランドの選択時であれば継続特典のマイルがもらえる
MileagePlusセゾンカードではAmerican Expressブランドを選択した場合に限り、以下の継続特典(サンクスマイル)を受け取ることが可能です。
一般カード (年会費3,300円~) | 500マイル |
ゴールドカード (年会費33,000円) | 1,500マイル |
プラチナカード (年会費55,000円) | 5,000マイル |
国際ブランドにこだわりがないのなら、嬉しい継続特典がもらえる「American Express」ブランドを選択するのが良いでしょう。
ただし海外でクレジットカードを利用する機会が多いなら、加盟店数(使えるお店の数)が多いのはVisaやMastercardの方ですから注意が必要です。
▲Mastercard公式サイトより、全世界の加盟店数比較
一般カードでも最大3000万円の海外旅行保険が付帯
MileagePlusセゾンカードには、一般カードであっても最大3000万円の「海外旅行保険」が付帯します。
海外旅行保険(利用付帯) | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高3000万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高300万円 |
賠償責任 | 最高2000万円 |
携行品損害 | 最高30万円 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高300万円 |
※一般カードの場合、国内旅行保険やショッピング保険は付帯しません。
年会費3,300円のクレジットカードとなると、海外旅行保険が付帯することは当たり前かもしれませんが…。
海外に行く際の病気やケガ、盗難などに備えられるという点は、やはり嬉しいポイントと言えるでしょう。
ゴールドカードやプラチナカードの付帯保険について詳しくは、こちらのクレディセゾン公式サイト をご確認ください。
便利な「タッチ決済」の機能付き(Mastercardを除く)
MileagePlusセゾンカード(Mastercardブランドを除く)には、便利な「タッチ決済」の機能が搭載されています。
これにより上の漫画のように、多くのコンビニエンスストアやスーパー等で「カードをかざすだけ」での決済が可能となることでしょう。
もちろんタッチ決済を利用した場合であっても、通常通りユナイテッド航空のマイルを獲得可能です。
その他セゾンカード共通の居酒屋などでの優待も付帯
MileagePlusセゾンカードには、以下のようなセゾンカード共通の優待も適用されます。
これらの優待を活用できれば、飛行機と関係のないお店やサービスもお得に利用可能です。
MileagePlusセゾンカードのデメリットと注意点
利点や特典の多い「MileagePlusセゾンカード」ではあるものの、申込み前に知っておきたい注意点が存在することもまた事実です。
ここからは、MileagePlusセゾンカードのデメリットについて簡単に解説していきます。
一般カード会員は家族カードを発行できない
MileagePlusセゾンカードの一般カード会員は、なぜか家族カードを発行することができません。
配偶者などの家族と共同でマイルを貯めたいという場合には、
- 年会費33,000円~のゴールドカードまたはプラチナカードを選択する
- 他社が発行するMileagePlusカード(ユナイテッド航空提携カード)を選択する
という対応を取る必要があります。
マイル還元率1.5%の達成には上限がある
MileagePlusセゾンカードは有料サービスへの加入、またはゴールドカード以上のグレードを選択することで、マイル還元率1.5%を達成可能。
ただしこちらには以下の付与上限が存在します。
一般カード+マイルアップメンバーズ | 45,000マイル/年 ※目安決済額年300万円 |
ゴールドカード | 75,000マイル/年 ※目安決済額年500万円 |
プラチナカード | 900,000マイル/年 ※2025年3月4日~/現在は上限なし |
この上限を超えた場合マイル還元率は0.5%に低下してしまうため、年間決済額の大きい方は注意が必要です。
「マイルアップメンバーズ」に加入しない場合は他社との差別化が難しい
MileagePlusセゾンカードの一般カード(年会費3,300円・マイル還元率0.5%)は、セゾンカードのユナイテッド航空提携カードの中では、最も年会費の安い1枚です。
ただし他社発行カードにまで目を向けると、マイル還元率0.5%のユナイテッド航空提携カードは、他にも
- MileagePlus JCBカード クラシック(年会費1,375円)
- MileagePlus UCカード(年会費1,650円)
といった選択肢が存在します。
つまり「マイルアップメンバーズに加入せず、できる限り安い年会費でユナイテッド航空のマイルを貯めたい」という場合には、セゾン以外の発行元を選んだ方が、コストパフォーマンスが良い可能性があります。
→その他のユナイテッド航空のマイルが貯まるカード(MileagePlusカード)との比較
国内の航空会社に比べるとマイルの交換レートが不安定
ユナイテッド航空はANAやJALといった国内の航空会社と違い、マイルと航空券の交換レートが一定ではありません。
そのため「この間は8,000マイルで予約できた路線が、今は12,000マイルでも足りない」といった事態もしばしば生じます。
実際に予約を取るタイミングまで、航空券との交換に必要なマイルが判明しないことは、ユナイテッド航空(というより多くの海外の航空会社)のマイルを貯める上での懸念と言えます。
▲日程によって必要マイルが大きく変動する「東京→ニューヨーク」の例
国内線(主にANA)を利用する場合の仕様が不安定
ユナイテッド航空はANAと同じ「スターアライアンス」加盟航空会社ですので、この二社間ではマイルの相互利用が可能です。
ただしユナイテッド航空のマイルを使ってANAの予約を取る場合の仕様は、非常に不安定であるという口コミが散見されます。
なぜだ‼️
— Duke (@Duke_of_Gondor) May 12, 2024
俺はユナイテッド航空でマイルを貯めていて、同じスターアライアンスメンバーであるANA便をマイレージ使って予約できるんだが……なぜか、沖縄行くのに、午後の便しか予約できない❗️💢
着くのは夕方とか夜。冗談じゃない。さぁ、困ったぞ…。
うげ〜、ユナイテッド航空の特典航空券、いつの間にか必要マイルが大幅に増えてるやないかい。ANA国内線も倍になっとるし、マイル価値いきなり半減。これだから海外企業は信頼できない。クレカ、解約しようかな。。。
— うまたく (@taku10000) May 8, 2024
UAマイレージプラス、さらに改修入ってます(仕様安定しないよね)
— たびとぶ (@tabitobu) May 24, 2024
ANA国内線、乗継1回ならマイル増し無し・乗継2回以上は改悪仕様ままに#ユナイテッド航空 pic.twitter.com/TmLqtLYc2e
いつのまにかユナイテッド航空のマイレージプラスでANA国内線の乗り継ぎ便を使うと必要マイル数が倍に高騰してた(汗)。東京発着の人はあまり影響ないけど、福岡などの地方住みで羽田乗継とか、那覇乗継とかのルートが非常に使いづらくなってる、、、。
— ぴょんすけ(中野跳輔) (@NakanoPyonsuke) May 12, 2024
ユナイテッド航空のマイルを使うと、ANAマイルよりも少ないマイルでANAの予約を済ませられることも多いのですが…。
- 必要なマイル数や各仕様に、急な変更が入る場合がある
- そもそもマイルの交換レート自体が不安定
という状況については把握しておく必要があります。
安定性のANAマイル、ハイリスクハイリターンなユナイテッド航空のマイル、とも言い換えられそうですね。
2024年以降の「MileagePlusセゾンカード」の改悪について
2024年に入って、「MileagePlusセゾンカード」…というよりすべてのセゾンカードは、悪い意味で話題に上ることが多いです。
というのもここ最近、セゾンカードでは多くの会員が解約を決意するほどの改悪、つまり悪い方面での仕様変更が相次いでいるためですね。
そこでここでは2024年に発表された「MileagePlusセゾンカード」の改悪の内容について、簡単に解説していきます。
基本年会費・マイルアップメンバーズ年会費の大幅値上げ
2024年5月1日以降「MileagePlusセゾンカード」の基本年会費は、以下のように改定されました。
2024年4月まで | 2024年5月以降 | |
一般カード | 1,650円 | 3,300円 |
ゴールドカード | 22,000円 | 33,000円 |
※プラチナカードは55,000円のまま据え置き
さらに一般カード会員が加入できる「マイルアップメンバーズ」の年会費もまた、5,500円から11,000円に大幅増額されています。
結果として「MileagePlusセゾンカード」を使ってマイル還元率1.5%を達成するために必要な年会費は、2024年5月を機に2倍(7,150円→14,300円)となってしまいました。
改悪前のコスパが良すぎたのかもしれない…とは言え、ここまで急な値上げも珍しいですよね。
税金および公共料金のマイル付与条件の改悪
「MileagePlusセゾンカード」を使って公共料金や税金を支払う場合のマイル還元率は、「2024年8月11日到着分」を持って以下のように変更されます。
2024年8月11日到着分まで | 2024年8月12日到着分以降 | |
一般カード ※マイルアップメンバーズなし | 0.5% | 0.5% |
一般カード ※マイルアップメンバーズ加入 | 1.5% | 0.5% |
ゴールド プラチナ | 1.5% | 0.5% |
要するに公共料金や税金を支払う場合、「マイルアップメンバーズ」への加入やカードのグレードにかかわらず、マイル還元率は0.5%で固定となってしまうわけですね。
今までこれらの料金の支払いでマイルを貯めてきた方にとっては、まごうことなき「改悪」と言えます。
電子マネー・プリペイドカードチャージのマイル付与条件の改悪
これまでマイル還元の対象であった電子マネーやプリペイドカードへのチャージには、公共料金や税金の支払いよりも厳しい対応が取られます。
該当するのは主にモバイルSuicaやWAONなどですね。
(※nanacoや楽天Edyはもともとマイル還元の対象外)
2024年8月11日到着分まで | 2024年8月12日到着分以降 | |
一般カード ※マイルアップメンバーズなし | 0.5% | マイル還元なし |
一般カード ※マイルアップメンバーズ加入 | 1.5% | マイル還元なし |
ゴールド プラチナ | 1.5% | マイル還元なし |
特にこれまで「MileagePlusセゾンカード」を使ってモバイルSuicaへのチャージなどを行ってきた方は、ビューカードの新規発行などの代替策を検討した方が良いでしょう。
「マイル購入10%割引サービス」の終了
ゴールドカード・プラチナカードに適用されていた「マイル購入10%割引サービス」は、2024年3月31日をもって終了済みです。
現行のカードを使い、ユナイテッド航空のマイルを使用しても、必要なマイルが割引されることはないためご注意ください。
ただし2024年に新たに追加されたサービス・特典も存在する
これまで触れてきた通り、2024年に入って一気に(それもかなり深刻な)「改悪」が発表されたMileagePlusセゾンカード。
…ではあるものの、実は2024年に入って追加された特典やサービスも存在します。
- ユナイテッド航空の航空券を購入する場合のマイル還元率アップ
- 【ゴールド】ユナイテッドクラブパス(59USD相当/ラウンジサービス)を年1枚進呈
- 【ゴールドAmex限定】国際線利用時の手荷物配送が1個無料
- 【プラチナ】「セゾンプレミアムレストランby招待日和」の特典を追加
┗対象のレストランでコース料理を頂く場合、1名様分無料
もしかするとMileagePlusセゾンカードの場合、単純に「改悪」が行われたというよりは、「実質的に年会費の高い、別種のカードに生まれ変わった」と考えた方がスムーズかもしれませんね。
えっ?一般カードはほとんど改悪ばかり?
今までのコスパが良すぎた、ということで一つ…。
MileagePlusセゾンカード「マイルアップメンバーズ」の損益分岐点
MileagePlusセゾンカード(一般)を、マイルアップメンバーズ(年会費11,000円)の加入の有無で比較すると以下のようになります。
マイルアップメンバーズなし | マイルアップメンバーズあり | |
年会費 | 3,300円 | 14,300円 |
マイル還元率 | 0.5% | 1.5% (年45,000マイルまで) |
以上を元に、1マイルの価値を2円相当と見積もり、「マイルアップメンバーズに加入した方がお得となる年間決済額X」を計算すると、
- X×0.015×2≧X×0.005×2+(14,300-3,300)
を解いてX≧550,000。
つまり目安として年間決済額が55万円以上であれば、「マイルアップメンバーズ」に加入した方がお得と考えられます。
月間平均決済額で言うと約45,833円~ですね!
このように「改悪」後のマイルアップメンバーズ加入時の年会費は非常に重いところがありますが…。
ユナイテッド航空のマイルの価値を加味すると、今でも「マイルアップメンバーズ」への加入が推奨される方は多いでしょう。
3グレードの「MileagePlusセゾンカード」比較とその選び方
「MileagePlusセゾンカード」は一般・ゴールド・プラチナの3グレード展開です。
3つのグレードを簡単に比較すると、以下のようになりました。
MileagePlusセゾンカード(一般) | MileagePlus セゾンゴールドカード | MileagePlus セゾンプラチナカード | |
デザイン | |||
年会費 | 3,300円 | 33,000円 | 55,000円 |
マイル還元率 | 0.5% ※マイルアップメンバーズ(年11,000円)への加入で1.5% | 1.5% | 1.5% |
国内ラウンジ | × | ○ | ○ |
海外ラウンジ | × | × ただし空港ラウンジ「ユナイテッドクラブ」が年1度無料 | × 空港ラウンジ「ユナイテッドクラブ」は年2回無料 |
1.5%還元の上限 | 45,000マイル ※マイルアップメンバーズ加入時 ※超過分は0.5%還元 | 75,000マイル | 900,000マイル ※2025年3月4日~/現在は上限なし |
継続特典 (Amexnのみ) | 500マイル | 1,500マイル | 5,000マイル |
その他 | — | 国際線利用時の手荷物配送が1個無料(Amex限定) | 左記に加え ・優先搭乗 ・コンシェルジュサービス ・ホテル優待 等 |
それぞれのグレードは年会費・特典ともにきっちり差別化されているため、基本的には重視したいメリットと年会費の兼ね合いで、申し込みを決める形で差し支えないでしょう。
マイル還元率1.5%を重視したいなら最も年会費の安い「一般カード+マイルアップメンバーズ」、
一般カードのマイル還元上限が気になるならゴールドカード等がおすすめ…といった具合ですね。
ただし、
- 空港ラウンジサービスを重視する場合には、「一般カード+他社カード」の方がコストパフォーマンスが良い可能性がある
(年会費3,300円の「TRUST CLUB プラチナマスターカード」を活用する場合など) - プラチナカードに海外空港ラウンジサービス(プライオリティ・パス)が付帯しない
といった点には注意が必要と言えます。
プラチナカードの特典について詳しくは、こちらの公式サイト情報 をご確認ください。
その他のユナイテッド航空のマイルが貯まるカード(MileagePlusカード)との比較
ユナイテッド航空のマイルを貯められる、ユナイテッド航空提携のクレジットカードを発行しているのはセゾンだけ…ではありません。
ここでは「MileagePlusセゾンカード」を含むユナイテッド航空提携カードを、「年会費の安い順」に並べてみました。
MileagePlus JCBカード(クラシック) | MileagePlus UCカード | MileagePlusセゾンカード(一般) | MileagePlus JCBカード(一般) | MileagePlus MUFGカード | MileagePlus MUFGカード(ゴールド) | MileagePlus JCBカード(ゴールド) | MileagePlus ダイナースクラブカード | MileagePlus セゾンゴールドカード | MileagePlus ダイナースクラブファースト | MileagePlusセゾンプラチナカード | |
デザイン | |||||||||||
年会費 | 1,375円 | 1,650円 | 3,300円 | 5,500円 | 5,500円 | 16,500円 | 21,450円 | 30,800円 | 33,000円 | 47,300円 | 55,000円 |
マイル還元率 | 0.5% | 0.5% | 0.5% (通常) 1.5% (マイルアップメンバーズ加入) | 1.0% | 1.0% | 1.0% | 1.5% | 1.0% | 1.5% | 1.5% | 1.5% |
国際ブランド | JCB | Visa Mastercard | Visa Mastercard Amex | JCB | Visa Mastercard | Visa Amex | JCB | Diners | Visa Mastercard Amex | Diners | Visa Amex |
旅行保険 | 最大2000万円 | 最大2000万円 | 最大3000万円 | 最大3000万円 | 最大3000万円 | 最大5000万円 | 最大1億円 | 最大1億円 | 最大5000万円 | 最大1億円 | 最大1億円 |
特徴 | 1番年会費が安い | ショッピング保険付帯 | 500マイルの継続特典(Amexのみ) | 1,200マイルの継続特典(条件あり) | リボ手数料の発生で還元率が上がるが非推奨 | 特筆事項は特になし | クラブオフ等のJCBゴールド特典 | 海外空港も年10回無料など | 空港ラウンジ「ユナイテッドクラブ」1枚付与 | 海外空港も年10回無料など | コンシェルジュ・ホテル優待など |
発行元 | JCB | UCカード | セゾン | JCB | 三菱UFJニコス | 三菱UFJニコス | JCB | トラストクラブ | セゾン | トラストクラブ | セゾン |
※ゴールドカード以上(ダイナース含む)にはすべて国内空港ラウンジサービスあり
ご覧の通り、単に「最も安い年会費で、還元率を問わずユナイテッド航空のマイルを貯めたい」という場合には、JCBやUCのカードを選んだ方が良いでしょう。
ただし改悪後の今であっても、「最も安い年会費でマイル還元率1.5%を達成できる」というMileagePlusセゾンカード(一般)の優位性は据え置きです。
マイル還元率に対するコストパフォーマンスを重視するのなら、「MileagePlusセゾンカード(一般)+マイルアップメンバーズ」が、最有力候補となってくれるでしょう。
その一方、ゴールドカード以上のグレードとなると、
- 海外での使い勝手には不安があるものの、コストパフォーマンスの良いJCBのゴールドカード
- 海外空港ラウンジサービスを使用できる、ダイナースカード
の存在が気になるところです。
MileagePlusセゾンカードの口コミ・評判
直近の「MileagePlusセゾンカード」に関する口コミをSNS上で探してみましたが…。
やはりその内容は「改悪」に関する言及一色ですね。
特に一般カードの「実質的な年会費の倍増」をきっかけに、このカードから離れたという声は多く聞かれました。
一番長く使ってたMileagePlusセゾンカードを今日解約しました。(改悪と値上げが…)
— May🇯🇵🇺🇸高配当&優待株 (@may_yl6) May 16, 2024
マイルをたくさん稼がせてもらったので感謝! pic.twitter.com/FLyjLoJpKm
MileagePlusセゾンカード
— に、 (@2wo2wo2) March 30, 2024
ユナイテッド航空のマイレージタメタメしていたけど、年会費アップ😩
解約かダウングレードしようかねと
旦那と話してるところ。
まあ、ゴールドである必要はないかなー。
めちゃマイルたまるから、毎年旅行にいけていたのだけどなあ…😓
悩むところです。 pic.twitter.com/5YGyoHRZEX
MileagePlusセゾンカード改悪か…10年以上使ってきて変える気は全く無いけどかなしぃ
— ゆしどうふ (@yushidofu_uuuuu) February 29, 2024
ユナイテッド航空のクレジットだと
— risa→next ZOZOマリン6/29 (@6321_0615) April 21, 2024
普段の支払いでもマイル貯まりやすいです✈️
ANAに乗った時マイルを貯められるし、
貯まったマイルでANAの便にも乗れます!
とは言え、特にマイル還元率1.5%達成時の「ユナイテッド航空のマイルの貯まりやすさ」を支持する声が多かったこともまた確か。
また「貯めたマイルをANAでも使える」「マイルの有効期限がない」という点から、この会社のマイルを積極的に貯めているという方も多くいらっしゃいました。
必要なマイル数やマイル交換の仕様などが不安定な点、そして度重なる改悪は気になりなるところですが…。
「価値の高いマイルを効率よく貯められる」という方面で、高評価を得ていることは間違いなさそうです。
特典航空券との交換に必要なユナイテッド航空のマイル数の一覧【国内線・国際線】
ユナイテッド航空の特典航空券(マイルと交換できる航空券)の交換レートは常に変動しているようで、JALやANAのような一覧表が存在しません。
が、それで終わらせてしまうのも不便なので、今回は「2024年6月下旬に、2ヶ月後(8月下旬)の飛行機を取る」場合の運賃を検索し、その目安運賃(必要マイル数)を記載させて頂きました。
予約のタイミングやシーズンによっては、同じ路線であっても必要マイル数が大きく異なる可能性があります。あらかじめご承知おきください。
福岡→東京(ANA) | 5,000マイル +480円~ |
東京→札幌(ANA) | 5,000マイル +740円~ |
東京→那覇(ANA) | 8,000マイル +610円~ |
福岡→札幌(ANA) | 8,000マイル +480円~ |
東京→グアム | 15,400マイル +5,060円~ |
東京→台北 | 17,500マイル +1,370円~ |
東京→香港 | 22,500マイル +4,180円~ |
東京→シンガポール | 35,000マイル +2,460円~ |
東京→シドニー | 35,000マイル +7,250円~ |
東京→ホノルル | 55,000マイル +7,670円~ |
東京→ロンドン | 60,000マイル +4,180円~ |
東京→ニューヨーク | 60,500マイル +6,780円~ ※9月に入ると41,500マイル~に大きく下落 |
※いずれもエコノミークラス
※「ANA」と記載のあるものの他にも、ユナイテッド航空の運航便でないものを含みます。
必要マイル数には変動が多いためあくまで目安程度にはなるものの、マイルを貯める際の参考にしてみてくださいね。
その他の路線や現在の必要マイルについては、こちらの公式サイト から確認可能です。
ちなみにユナイテッド航空のマイルを使って特典航空券を購入する場合、燃油サーチャージは免除されますよ!
MileagePlusセゾンカードに関するよくある質問と回答
ここからは、MileagePlusセゾンカードに関連するよくある質問にお答えしていきます。
MileagePlusセゾンカードの年会費の元を取るために必要な決済額はいくらですか?
1マイル=2円相当と見積もった場合、以下のように計算できます。
一般カード(年3,300円) ※マイルアップメンバーズなし | 33万円/年 |
一般カード(年14,300円) ※マイルアップメンバーズ加入 | 47万6667円/年 |
ゴールドカード(年33,000円) | 110万円/年 |
プラチナカード(年55,000円) | 183万3334円/年 |
マイル還元率1.5%を達成できる場合であれば、マイルの価値の高さも相まって、意外と「年会費の元を取る」ためのハードルは低くなる印象です。
MileagePlusセゾンカードはETCカードの発行に対応していますか?
はい、新規入会時または入会後の任意のタイミングで、ETCカードへの発行申込みが可能です。
度重なる「改悪」の後も、ETCカードの利用分に対しては通常通りのマイル還元率が適用されるようですね。
MileagePlusセゾンカードの家族カードの年会費はいくらですか?
家族カードの年会費設定は以下の通りです。
一般カード | 家族カードの発行不可 |
ゴールドカード | 5,500円 |
プラチナカード | 9,900円 |
なぜか一般カードは家族カードの発行に対応していないため、ご夫婦でマイルを貯めたい場合などにはご注意ください。
モバイルSuicaへのチャージは「MileagePlusセゾンカード」のマイル還元の対象ですか?
今まではマイル還元が適用されていたものの、2024年8月11日(日)以降はマイル還元の対象外となります。
モバイルSuicaへのお得なチャージを継続したい場合には、ビューカード(JR東日本系のクレジットカード)の発行などをご検討ください。
MileagePlusセゾンカードについてのまとめ
- MileagePlusセゾンカードは改悪後の今も、比較的コストパフォーマンスよく「ユナイテッド航空のマイル」を貯められるカード。
特に「一般カード+マイルアップメンバーズ」であれば、最も安い年会費(年14,300円)でマイル還元率1.5%を達成できる - ユナイテッド航空のマイルはANA便の予約にも使用できるが、交換レートやシステムには不安定な部分も多いため注意
- 2024年8月~公共料金・税金の支払いや電子マネーチャージ時の還元率は大きく改悪されるため注意が必要
改悪の影響は少なくないものの、今でも何とか「他カードに比べると高コスパ」という立ち位置を保っている「MileagePlusセゾンカード」。
ユナイテッド航空におけるマイルの価値やサービスの不安定さはやや気になるものの、「この航空会社のマイルを効率よく貯めたい」という場合には、有力なメインカード候補となってくれることでしょう。
特集してほしいクレジットカードやお店などがあれば、以下のフォームに遠慮なくご入力ください!
既存記事については、こちらの「オトクレカの全記事一覧 」からご確認いただけます。
今回紹介したカードはもちろん、それ以外のカードについてもあなたの口コミを募集しています。コメントに抵抗があっても安心の非公開仕様!
お暇があれば、情報をご提供いただけますと幸いです。
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