法人や個人事業主が事業費の決済を行うためのクレジットカード、「ビジネスカード」。
すべての決済が事業費、つまり全額を経費として計上できるカードがあれば、確定申告の手間を大きく削減できることでしょう。
またお得なビジネス特典などの付いたカードであれば、意外なところで出費を減らせるかもしれません。
今回は実際に確定申告をしている個人事業主の立場から、おすすめのビジネスカードを予算やメリット別に選べるよう、まとめてみました。
目次
- 法人・個人事業主のためのおすすめクレジットカード(ビジネスカード)15選
- ライフカードビジネスライトプラスは個人事業主や小規模経営者のための無料ビジネスカード
- UPSIDERカードは新進気鋭の年会費無料&高還元な法人カード【法人専用】
- マネーフォワード ビジネスカードは「マネーフォワード クラウド」利用者や外貨決済を行う方におすすめ
- バクラクビジネスカードは海外旅行保険が付帯した無料&高還元率なビジネスカード
- NTTファイナンスBizカードは付帯保険やガソリンスタンド優待が充実した無料ビジネスカード
- 三井住友カードビジネスオーナーズは年会費無料&条件達成でゴールドカードも無料で取得可能
- セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードは大手のスダンダードな無料ビジネスカード
- freee Mastercardは「赤字決算でも申し込みOK」を明記
- JCB法人カードはコスパよりも安心感やステータス性・アフターサービスを重視する方におすすめ
- オリコ「EX GOLD for Biz」は年会費2,200円でトラベル関連の優待が充実
- Airカードは1.5%還元が魅力の高還元率・ビジネスカード
- アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カードはやはりかっこいい法人カードの定番
- セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードはコスパに優れたプラチナカード
- ダイナースクラブ ビジネスカードはステータス性や特典に優れる法人・個人事業主向けカード
- ラグジュアリーカードはトラベル特典や限定イベント等が魅力の高価格カード
- 事業の規模や目的に合った法人カード・ビジネスカードの選び方
- 個人向けカードではなく法人・個人事業主向けのクレジットカードを作るメリット
- 法人カード・ビジネスカードのデメリット
- 個人カードとは異なる?法人カード・ビジネスカードの申し込みや審査について
- 個人向けの高還元クレジットカードをビジネスカードとして使用する場合について
- 法人カード・ビジネスカードに関するよくある質問と回答
- おすすめの法人カード・ビジネスカードやその選び方についてのまとめ
法人・個人事業主のためのおすすめクレジットカード(ビジネスカード)15選
それでは早速、各ビジネスカード(法人カード・個人事業主向けカード)のサービス内容について見ていきましょう。
年会費の予算や特典の内容を軽くチェックして、気になるカードを選んでみてくださいね。
ライフカードビジネスライトプラスは個人事業主や小規模経営者のための無料ビジネスカード
「ライフカードビジネスライトプラス」は、個人事業主・法人代表者ともに申し込める、貴重な無料ビジネスカードです。
「ライト」という名前が付いていることからも分かる通り、
- 発行できる従業員カードは最大でも3枚まで
- 限度額は最大500万円まで
といった制約はあるものの、以上が問題とならないのなら、有力な申込先候補となってくれることでしょう。
また後述のUPSIDERカードと比べると、
- ETCカードを発行可能(年会費・発行手数料ともに無料/1枚まで)
- ApplePay、Google Payを利用可能
- 個人事業主でも取得可能
といった点が差別化要素となります。
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 0.5% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元ポイント | LIFEサンクスプレゼント |
発行元 | 株式会社ライフカード |
申込条件 | 法人代表者または個人事情主 |
※Mastercardブランドはタッチ決済なし
- 従業員カード(無料)は最大3枚まで発行可能
- 限度額は最大500万円
- 弁護士無料相談サービス
- 「L-Mall」経由のショッピングでポイントアップ
- 各国際ブランドのビジネス優待
(Visa /Mastercard ) - 海外アシスタンスサービス
※国内空港ラウンジサービス等を使えるゴールドカード(年2,200円)も選択可
UPSIDERカードは新進気鋭の年会費無料&高還元な法人カード【法人専用】
UPSIDERカードは2022年に株式会社UPSIDERから発行開始された、新進気鋭の法人カードです。
- 枚数制限なしの従業員カードを含め、年会費や発行手数料は完全無料
- ネット決済専用のデジタルカードも選択可能
- 事前に保証金(デポジット)を預けることで、保証金と同額の利用限度額を無審査で獲得できる「保証金プラン」を選択可能
- 毎月の決済額の1.0%相当を自動で減額(キャッシュバック)
といった特徴を持つことから、このカードは設立間もない会社を含む、多くの法人の注目を集め続けています。
新しくクレジットカードの発行を始めた会社によくある難点として、このカードも
- ETCカードの発行に対応していない
- ApplePayやGoogle Payに対応していない
といった難点を持ってはいますが…。
以上のデメリットが気にならず、コスト無しで発行できる法人カードをお探しなら、非常に有力な申込先候補となってくれるはずです。
ちなみに2024年現在、個人事業主の方がUPSIDERカードへ申し込むことはできませんのでご注意ください。
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA |
還元ポイント | UPSIDERカードポイント ※自動キャッシュバック |
発行元 | 株式会社UPSIDER |
申込条件 | 法人代表者 |
- 無審査の「保証金プラン」(デポジット型)も選択可能
┗事前に預け入れた保証金の範囲内で利用可能 - 最大10億円の限度額
- 従業員カードの発行が何枚でも無料
- Google広告、Yahoo!広告で最大1.5%還元
- Google Workspace、ZOOM有料プラン等の優待あり
- チャットワークスが最大6ヶ月無料
マネーフォワード ビジネスカードは「マネーフォワード クラウド」利用者や外貨決済を行う方におすすめ
「マネーフォワード ビジネスカード」もまた発行開始から日が浅い、最新型のビジネスカードです。
こちらは名前通りマネーフォワード系のサービスということで、会計ソフト「マネーフォワード クラウド」を導入している方向けのカードと言えるでしょう。
「マネーフォワード ビジネスカード」を使ってマネーフォワード系の支払いを済ませると、3.0%の還元を受けられますよ!
さらにこのカードは、
- 従業員カードの発行枚数の制限なし
- 海外での決済に必要な手数料が発生した場合、手数料分のキャッシュバックを受けられる
(=海外事務手数料が実質無料) - 月間決済額が大きいほどボーナスポイントがもらえる
(500ポイント~最大5万ポイント)
といった特徴を持つことから、海外に行く機会のある方や、月間決済額が大きい方にとっても重要な申込先候補となってくれます。
ただしUPSIDERカード同様、ETCカードの発行には対応していませんのでご注意ください。
年会費 | 原則無料 ※1年以上利用しなかった場合に1,100円 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA |
還元ポイント | マネーフォワードポイント |
発行元 | 株式会社マネーフォワード |
申込条件 | 法人代表者・個人事業主 |
- 限度額最大10億円
チャージ用口座への入金でさらなる決済も可能 - マネーフォワード関連のサービスへのお支払いで還元率3.0%
- 海外加盟店での円建て、外貨建て取引にかかる海外手数料3%分をポイント還元
(=海外事務手数料が実質無料) - 従業員カードを何枚でも発行可能
※2枚目以降は900円+税の発行手数料が必要(バーチャルカード除く) - 月間決済額が10万円以上なら500~最大50,000ポイントプレゼント
- GMOあおぞらネット銀行、その他ビジネス系サービスの優待あり
バクラクビジネスカードは海外旅行保険が付帯した無料&高還元率なビジネスカード
「バクラクビジネスカード」もまた、2022年に発行開始となった新しいクレジットカードです。
こちらは請求書処理、経費精算などに関連するサービスを提供している「バクラク」シリーズのカードですね。
魅力はやはり年会費が無料であること、そして
- 基本還元率1.0%の高還元
- 最大2億円の限度額(審査によって決定)
- 追加カードの枚数制限なし
- 最大2000万円の海外旅行保険の付帯
といった点でしょうか。
特に海外旅行保険は、UPSIDERカードやマネーフォワード ビジネスカードと比べた場合の差別化点となってくれます。
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA |
還元ポイント | なし ※自動キャッシュバック |
発行元 | 株式会社LayerX |
申込条件 | 法人・個人事業主 |
- 最大2億円の限度額
- 従業員カードの発行枚数に制限なし
(バーチャルカードは無料、リアルカードは発行手数料1,540円/枚) - 「ZoomOneプロ」の年間プランが10%OFF、その他ビジネス関連の優待あり
NTTファイナンスBizカードは付帯保険やガソリンスタンド優待が充実した無料ビジネスカード
NTTファイナンスBizカードもまた、年会費無料で入会できるビジネスカード(法人カード)の1つです。
こちらのカードの特徴は、やはり
- 今となっては珍しい、自動付帯の海外旅行保険(最大2000万円)が適用される
(治療費等を含む。詳細:公式PDF ) - 出光系のガソリンスタンド(apollostation)にて、2円~20円/1L相当のキャッシュバックを受けられる
という点でしょう。
apollostationの月間利用額 | キャッシュバック |
1千円~2万円未満 | 2円/1L |
2万円~5万円未満 | 10円/1L |
5万円~10万円未満 | 20円/1L |
10万円~20万円未満 | 40円/1L |
ETCカードを複数発行できることもあり、apollostationのガソリンスタンドを利用する機会が多い企業にとっては非常に相性の良い1枚と言えます。
その一方で利用限度額が最大でも80万円と、他のビジネスカードに比べるとかなり小さく設定されている点には注意が必要と言えるでしょう。
状況によっては「apollostation専用のサブカード」として活用するのも良さそうです。
年会費 | 原則無料 ※1年以上利用しなかった場合に1,100円 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA |
還元ポイント | 独自ポイント ※キャッシュバック、カタログギフトや他社ポイントとの交換等に使用可能 |
発行元 | NTTファイナンス株式会社 |
申込条件 | 法人・個人事業主 |
- 限度額は最大80万円
- ETCカードは複数枚発行可能
※1枚あたり550円の年会費が発生 - 従業員カードを何枚でも発行可能
- 出光系列のガソリンスタンド(apollostation)にて、月間利用額に応じたキャッシュバックを受けられる
(2円/1L~最大20円/1L) - Visaのビジネスカード優待
- 「倍増TOWN 」経由のネットショッピングで還元率アップ
- 対象のツアー旅行の割引(最大8%オフ)
- 福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」の料金優待
- 東海道~山陽・九州新幹線の優待(※別途1,100円の年会費が必要)
※国内空港ラウンジサービス等を使えるゴールドカード(年11,000円)も選択可
三井住友カードビジネスオーナーズは年会費無料&条件達成でゴールドカードも無料で取得可能
三井住友カードビジネスオーナーズは、三井住友カード社が発行する法人代表者・または個人事業主向けのビジネスカードです。
以前は有料のカードだったように記憶していますが、リニューアルを経て一般カードの年会費は「永年無料」となったようですね。
こちらのカードは、
- 安心の大手カード会社でビジネスカードを作りたい
という方はもちろん、
- ゴールドカードに無料でアップグレードができる「年100万円」の決済が可能である
- すでに個人用の三井住友カードのプロパーカード(三井住友カードNL等)を持っている
という方と相性の良いビジネスカードと言えるでしょう。
また「国内空港ラウンジサービス」やショッピング保険等を重視したいのであれば、最初からゴールドカードを選ぶのも一考です。
一般カード | ゴールドカード | |
デザイン | ||
年会費 | 永年無料 | 5,500円 ※年100万円の決済の達成で以後永年無料 |
基本還元率 | 0.5% | |
付帯保険 | 最高2000万円 ※海外旅行保険のみ | 最高2000万円 ※海外旅行保険・国内旅行保険 最高300万円 ※ショッピング保険 |
国内ラウンジサービス | × | 何度でも無料 |
海外ラウンジサービス | × | × |
備考 | 年100万円の決済で年会費永年無料でゴールドカードへのアップグレードが可能 | — |
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 0.5% |
国際ブランド | Visa Mastercard |
還元ポイント | Vポイント |
発行元 | 三井住友カード株式会社 |
申込条件 | 法人代表者または個人事業主 |
- 新規入会で最大8,000円相当の「Vポイント」プレゼント
- 限度額は最大500万円
- ETCカードは最大でカード枚数分発行可能
(年1回以上の利用で年会費無料) - パートナーカード(従業員カード)を最大18枚発行可能(年会費無料)
※ただし発行対象は役職員に限られる - 対象の個人向け「三井住友カード」との同時保有で、AmazonやJAL、ANA等での決済時1.5%還元
┗年会費無料の三井住友カード(NL)も対象 - 年100万円の決済で無料でゴールドカードにアップグレードが可能
┗さらにゴールドカードの年会費も永年無料 - 福利厚生サービス「ベネフィット・ステーション」割引
- 「アスクル」や対象の引っ越しサービス等で優待
- 東海道~山陽・九州新幹線の優待(※別途1,100円の年会費が必要)
※個人向け三井住友カードとは違い、コンビニ等での優待は付帯しない
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードは大手のスダンダードな無料ビジネスカード
セゾンコバルト・ビジネス・アメリカン・エキスプレス®・カードは、クレディセゾン(セゾンカード)の無料ビジネスカードです。
特徴的と言える特典や優待は、
- お名前.com、Xserver等で還元率アップ(2.0%相当)
程度なものの、大手カード会社ということでETCカードやスマホ決済といった、スタンダードなサービスは確保されています。
また個人向けのセゾンカードと同様、対象の居酒屋やレジャー施設、サブスクサービス等で優待を受けられるのも、このカードの特徴と言えるでしょう。
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 0.5% |
国際ブランド | American Express |
還元ポイント | 永久不滅ポイント |
発行元 | 株式会社クレディセゾン |
申込条件 | 法人または個人事業主 |
- 新規入会で最大8,000円相当の「永久不滅ポイント」プレゼント
- 限度額は最大500万円
- ETCカードは最大で5枚まで発行可能(年会費無料)
- 追加カード(従業員カード)を最大9枚発行可能(年会費無料)
- Amazon Web Serviceやお名前.com、Xserver等で2.0%相当還元
- 最大950万円までの事業融資サービスを利用可能
(セゾンビジネスサポートローン) - 「Xserver」初回ご利用料金の割引
- 「かんたんクラウド(MJS)」月額利用料 2ヵ月無料
- 「セゾンのふるさと納税」にて1.5%相当還元
- 対象のレジャー施設やサブスクサービス、飲食店などで優待
- 東海道~山陽・九州新幹線の優待(※別途1,100円の年会費が必要)
freee Mastercardは「赤字決算でも申し込みOK」を明記
freee Mastercardは会計ソフト「freee」とライフカードが提携して発行しているクレジットカード。
このカードの特徴はfreee関連の優待が突出している…ことではなく、審査の甘さをほのめかす記載が多い点にあります。
Q.赤字(決算・申告)でも申し込めますか?
引用元:freee Mastercard公式サイト
A.申し込みいただけます。決算内容だけで審査いたしません。
お気軽にお申し込みください。
そのためこのカードは、「審査に自信がない」「別のビジネスカードの審査に落ちてしまった」という方におすすめの申し込み先と言えるでしょう。
個人向けのライフカードがブラック状態の方をも対象にカードを発行していることを考えると、信用情報に問題がある代表者であっても、このカードなら審査通過を狙えるかもしれませんね。
ただしこのカードの基本還元率は0%、つまりポイント還元のシステムそのものが存在しませんのでご注意ください。
freee Mastercardには、従業員カードを4枚以上発行できる「freee Mastercardワイド 」という選択肢も存在します。
ただしそちらはインターネット申し込みに対応しておらず、申込書の郵送手続きが必要となります。
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 0.0% |
国際ブランド | Mastercard |
還元ポイント | なし |
発行元 | 株式会社ライフカード |
申込条件 | 法人代表者または個人事情主 |
- 従業員カード(無料)は最大3枚まで発行可能
※「freee Mastercardワイド」選択時であれば4枚以上も発行可 - ETCカードは1枚まで発行可能
※「freee Mastercardワイド」選択時であれば2枚以上も発行可 - 限度額は最大500万円
- 「freee会計」2,000円分ディスカウントクーポン付与
※「freee会計」新規申込みの場合に限る - オフィス家具やオフィス機器、その他ビジネス系の優待あり
- 弁護士無料相談サービス
- Mastercardのビジネス優待
- 海外アシスタンスサービス
※国内空港ラウンジサービス等を使えるゴールドカード(年2,200円)も選択可
JCB法人カードはコスパよりも安心感やステータス性・アフターサービスを重視する方におすすめ
JCB法人カードは、大手「株式会社ジェーシービー」が中小企業や個人事業主のために発行しているビジネスカードです。
目を見張るような特典やサービスはないものの、
- 最大3000万円の海外旅行保険・国内旅行保険の付帯(※いずれも利用付帯)
- ETCカードや従業員カードを複数枚発行できる
- 大手の有名カード会社発行ということで、ステータス性やもしもの際の信頼性が高い
といった点に魅力を感じるなら、ぜひ検討したい申し込み先と言えるでしょう。
わたしもJCBに何度か問い合わせを行ったことがありますが、ここのカード会社は大手の中でも特に電話などでの対応が良い印象です。
単純なお得さやコスパよりも安心感や堅実性を重視したいという方におすすめ、と言い換えても良さそうですね。
JCB一般法人カード | JCBゴールド法人カード | JCBプラチナ法人カード | |
デザイン | |||
年会費(税込) | 1,375円 ※初年度無料 | 11,000円 ※初年度無料 | 33,000円 |
基本還元率 | 0.5%相当 | ||
付帯保険 | 最高3000万円 ※利用付帯 | 最高1億円 航空機遅延保険あり ※利用付帯 | 最高1億円 航空機遅延保険あり ※利用付帯 |
国内ラウンジサービス | × | 何度でも無料 | 何度でも無料 |
海外ラウンジサービス | × | 35US$/回 | 何度でも無料 |
下位カードに無い特徴 | — | グルメ、ゴルフ、トラベル優待 国内外20万以上の優待 | コンシェルジュサービス より充実したグルメやホテルの優待 |
年会費 | 1,375円 ※初年度無料 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | JCB |
還元ポイント | Oki Dokiポイント |
発行元 | 株式会社ジェーシービー |
申込条件 | 法人または個人事業主 |
※海外での決済のみが対象
- 【2024年9月30日まで】新規入会で最大20,000円分のギフトカードプレゼント
- 限度額は最大500万円
- ETCカードを複数枚発行可能(年会費無料)
- 従業員カードを複数枚発行可能(年1,375円/枚)
- 年50万円の「サイバーリスク保険」
┗サイバー攻撃やヒューマンエラー等に対する損害を補償(詳細:公式PDF ) - 「弥生会計オンライン」利用料が2年間無料
「やよいの青色申告 オンライン」利用料が1年間無料 - 「じゃらんnet」優待
- Amazonやセブン-イレブンにてポイント還元率3倍
その他多数のポイントアップ特典あり - 東海道~山陽・九州新幹線の優待(※別途1,100円の年会費が必要)
※国内空港ラウンジサービス等を使えるゴールドカード(年11,000円)も選択可
オリコ「EX GOLD for Biz」は年会費2,200円でトラベル関連の優待が充実
オリコカードが発行する「EX Gold for Biz」は2,200円の年会費負担(初年度は無料)ながら、
- 国内空港ラウンジサービス
- 国際線利用時の手荷物配送が2つまで無料(Mastercardのみ)
といったトラベル関連の特典が充実しているビジネスカードです。
その特性から、飛行機をよく利用する方にとっては相性やコストパフォーマンスの良い申し込み先だと言えるでしょう。
またMastercardブランドを選択する場合であれば、個人向けカードでも評判の良い「ダイニング by 招待日和」、つまり全国約200のレストランの優待サービスも利用可能となっています。
オリコのビジネスカードにはゴールドではない一般カードも存在するのですが…。
他社との差別化が難しそうなので、今回はコストパフォーマンスの良いゴールドカードのみを取り上げさせて頂きました。
年会費 | 2,200円 ※初年度無料 | 基本還元率 | 0.6% |
国際ブランド | Visa Mastercard |
還元ポイント | 暮らスマイル |
発行元 | 株式会社オリエントコーポレーション |
申込条件 | 法人・個人事業主 |
- 個人事業主はEX Gold for Biz 「S」、法人代表者はEX Gold for Biz 「M」に申込み可能
- 限度額は最大300万円
- 従業員カードは3枚まで発行可能(年会費無料/for Biz「M」のみ)
- ETCカードはカードの枚数分まで発行可能(年会費無料)
- 【Mastercard限定】Mastercard® T&E Savings
┗国際線利用時の手荷物配送が2つ無料など、トラベル関連の優待多数
┗指定レストランのコース料理を2名以上で頂くとき、1名分無料 - 国内空港ラウンジサービス
- 各国際ブランドのビジネス優待
(Visa /Mastercard )
Airカードは1.5%還元が魅力の高還元率・ビジネスカード
Airカードは基本還元率1.5%を何よりの特徴とするビジネスカードです。
5,500円の年会費に対し特典や付帯保険の内容は薄いものの、これも1.5%の高還元を実現させているせいでしょう。
その特性を考えると、「ビジネスカードの決済額は大きいが、特に保険や優待などを必要としていない」という企業や個人事業主の方におすすめのカードと言えそうです。
ちなみに決済によって貯めた「リクルートポイント」は、dポイントやPontaポイントへの交換の他、Amazonでの決済にも利用可能です。
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カードはやはりかっこいい法人カードの定番
アメリカン・エキスプレス・ビジネス・グリーン・カードをはじめとする「アメックスのプロパーカード」は、やはり「かっこいいクレジットカード」の大定番。
それはもちろん、個人向けカードとほぼ同じデザインを踏襲しているビジネスカードにおいても例外ではありません。
- ステータスカードと言えばこれ、と言えるほどの知名度
- 利用実績などに伴い非常に高額にもなる利用限度額
- 評判の良いカスタマーサービス
といった「アメックスならでは」の利点に魅力を感じるなら、こちらも有力な申込先候補となってくれることでしょう。
またアメックスのビジネスカードには、国内外20万以上のお店やサービスで優待を受けられる「クラブオフ」が付帯。
しかも本来月額550円を必要とする「VIP会員」のサービスを、無料で利用できます。
お店やサービス | 優待内容 |
コメダ珈琲 | ドリンクのサイズアップ (レギュラー→たっぷりサイズ) |
ポムの樹 | ソフトドリンクが無料 (2名様まで対象) |
白木屋、笑笑、魚民 目利きの銀次 他 | 10%オフなど |
PIZZA-LA | 最大500円オフ |
Uber Eats | 初回注文で1,800円オフ |
U‐NEXT Hulu | 無料トライアル期間の延長 |
booking.com (宿泊予約サイト) | 最大1,500円のAmazonギフトカード付与 |
Expedia (宿泊予約サイト) | 最大1,500円のAmazonギフトカード付与 |
イオンシネマ | 1,800円の鑑賞料金が1,300円に |
MOVIX | 2,000円の鑑賞料金が1,400円に |
ビックエコー カラオケ館 | 室料30%オフ |
エミナルクリニック (医療脱毛) | 最大1万円オフ |
レジーナクリニック | 10%オフ (全身脱毛など) |
メンズリゼ | 全身脱毛10%オフ |
その他 | 習い事、サブスク、宿泊、サロンなど多数(国内外20万以上) |
※掲載されている優待内容については、予告なく変更となる場合がございます。
特にクラブオフの優待対象のサービス等を利用する機会があるのなら、お得さの面でもアメックス・カードを活用できそうです。
クラブオフのサービス内容はカードの会員でない方でも、こちらの公式サイト を通して粗方確認できますよ!
年会費 | 13,200円 | 基本還元率 | 0.33%前後~ |
国際ブランド | American Express |
還元ポイント | メンバーシップ・リワード®のポイント |
発行元 | アメリカン・エキスプレス・インターナショナル, Inc |
申込条件 | 明文化された条件なし |
- 新規入会+条件達成で最大34,000円ポイントが貰える
※原則として1ポイント=0.3円前後相当~ - 利用限度額に上限の設定なし
- 追加カード(従業員カード)を何枚でも発行可能(年6,600円)
- ETCカードは最大20枚+追加カード数まで発行可能(発行手数料・年会費無料)
- 「メンバーシップ・リワード・プラス(年3,300円)」の加入で還元率アップ
- 国内外20万以上のお店やサービスで優待を受けられる「クラブオフ」を利用可能
さらにVIP会員年間登録料が無料 - 国際線利用時の手荷物配送が1個無料(往路・帰路)
- ROBOT PAYMENT「請求管理ロボ」優待
- セキュリティソフト「ノートン」初年度価格優待
- 国内空港ラウンジサービス(同伴者1名も無料) 他
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードはコスパに優れたプラチナカード
セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カードは年会費22,000円(初年度無料)という、プラチナカードにしてはお手頃な価格のビジネスカード。
- 海外空港ラウンジサービスが何度でも無料
(※本会員のみ/従業員カードでは利用不可) - コンシェルジュサービス付き
- 年5,500円の追加料金の支払いでJALマイル還元率1.125%~を狙える
(※永久不滅ポイントをJALマイルに交換する場合) - 国際線を利用する場合の手荷物配送が1個無料(往路・帰路)
といった点に魅力を感じるなら、ぜひ検討したい申し込み先の1つと言えるでしょう。
ちなみにこのカードは「ビジネス」と名の付くカードには珍しく、会社員の方も申し込み可能だったりします。
年会費 | 22,000円 ※初年度無料 | 基本還元率 | 0.5% ※「SAISON MILE CLUB」への加入なら2.25%相当~ |
国際ブランド | American Express |
還元ポイント | 永久不滅ポイント ※「SAISON MILE CLUB」への加入ならJALマイル |
発行元 | 株式会社クレディセゾン |
申込条件 | 法人または個人事業主、その他安定収入のある方 |
- SAISON MILE CLUB(年会費5,500円)への加入で、
・永久不滅ポイントの代わりに1,000円につき10マイル(JAL)が貯まる
・さらに2,000円につき1の永久不滅ポイントが貯まる
(200ポイント→500マイルに交換可) - 限度額は最大500万円
- ETCカードは最大で5枚まで発行可能(年会費無料)
- 追加カード(従業員カード)を最大9枚発行可能(3,300枚/枚)
- コンシェルジュサービス
- 国内空港ラウンジサービス
- 海外空港ラウンジサービス(※本会員のみ利用可能)
- 航空機遅延補償や手荷物紛失補償を含む充実の付帯保険(最高1億円)
- 対象のレストランを2名以上で利用したとき1名分のコース料理が無料
- 国際線利用時に手荷物配送が1つ無料(往路・復路)
- 対象のホテルでお部屋のグレードアップ等の優待を受けられる「Tablet Plus 」(本来年9,900円)を無料で利用可能
- 「大和コネクト証券」のクレカ積立で1.0%相当の「永久不滅ポイント」付与
- 対象のレジャー施設やサブスクサービス、飲食店などで優待
- 東海道~山陽・九州新幹線の優待(※別途1,100円の年会費が必要)
- その他対象のゴルフ場やホテル、ライフスタイル特典など多数
ダイナースクラブ ビジネスカードはステータス性や特典に優れる法人・個人事業主向けカード
「ダイナースクラブ ビジネスカード」は名前の通り、ダイナースクラブの法人・個人事業主向けクレジットカードです。
ダイナースブランドのカードということで審査難易度は高いと推測されますが、
- 限度額なし
- 高難易度な分、明確に高いステータス性
- 非常に評判の良いオペレーター対応
- 海外空港ラウンジサービスが年10回無料
- その他グルメやトラベル関連の特典あり
といった「ダイナースならでは」の利点に魅力を感じるなら、ぜひチャレンジしたい1枚と言えるでしょう。
ちなみにダイナースブランドのネックとして、Visa等のブランドに比べると国内外ともに加盟店数が少ない点が挙げられますが…。
この問題を解消するべく、ダイナースクラブ ビジネスカードではMastercardブランドのコンパニオンカード(サブカード)を無料で発行可能となっています。
ちなみにダイナースはJCBと提携を結んでいるので、「JCBを使えるお店」であれば、ダイナースブランドのカードを使用できる可能性があります。
(※すべてのJCB加盟店が対象ではありません)
年会費 | 27,500円 | 基本還元率 | 0.3%前後相当 |
国際ブランド | Diners Club |
還元ポイント | ダイナースクラブ リワードプログラムのポイント |
発行元 | 三井住友トラストクラブ株式会社 |
申込条件 | 団体等の代表者・役員または個人事業主 |
- 利用可能枠に一律の制限なし
- Mastercardブランドの「コンパニオンカード」が付帯
- 追加カード(従業員カード)を最大4枚発行可能(年会費無料)
- ETCカードはカード枚数分まで発行可能(発行手数料・年会費無料)
- 海外空港ラウンジサービス(年10回無料)
- 国内空港ラウンジサービス
- 対象レストランのコース料理が2名以上のご利用で1名分無料
- ゴルフ場優待などのゴルフ関連優待
ラグジュアリーカードはトラベル特典や限定イベント等が魅力の高価格カード
ラグジュアリーカードは名前通り、豪奢なサービスを売りにしているクレジットカード。
個人向けのカードも発行していますが、特典も申し込み条件も特に違いはないようですね。
このカードの特徴は、
- コンシェルジュサービス・海外空港ラウンジサービスといったプラチナ相当特典
- 特別感を演出する金属製カード
- 国際線利用時の手荷物配送が最大3個無料
- 国内外3,000軒以上の宿泊施設での優待
- ラグジュアリーカード会員限定のイベントへの参加で、新しい人脈を作れるかも
…など多岐に及び、とてもここですべてを書き連ねることはできません。
最低でも55,000円の年会費に相応する、ラグジュアリーな特典に興味があるという場合には、公式サイトの特典情報 をチェックしてみると良いでしょう。
またラグジュアリーカードは2024年6月より、「審査に不安がある方向け」のデポジット型カードを発行しています。
恐ろしいことに、年55,000円のチタニウムカードはラグジュアリーカードの中で最も年会費が安いグレードとなっています。
一方デポジット型カードを発行するあたり、発行元側は「ステータス性の高さ」にはあまりこだわっていないようですね。
年会費 | 55,000円 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | Mastercard |
還元ポイント | 独自ポイント |
発行元 | 株式会社アプラス |
申込条件 | 20歳以上(学生不可) |
- 利用限度額の上限について記載なし
- 追加カード(従業員カード)を4枚まで発行可能(年16,500円)
- カードの枚数分のETCカードを発行可能(発行手数料1,100円/枚)
- 24時間365日のコンシェルジュサービス
- 対象のレストランで2名以上でコース料理を頂いたとき1名分無料
(月2回まで) - 国内空港ラウンジサービス(同伴者1名も無料)
- 海外空港ラウンジサービス
- 東急ホテルズ他、多くのホテル等で優待あり
┗対象ホテルなら平均総額55,000円相当の優待 - 国際線利用時の手荷物配送が最大3個無料
- 会員限定のイベントへの招待
- 映画を無料で鑑賞できる「映画GIFT」を月1枚プレゼント
- SBI新生銀行ステップアッププログラム のプラチナ会員資格付与
- 特別感を演出する金属製カード
※デポジット型のカードも選択可能
事業の規模や目的に合った法人カード・ビジネスカードの選び方
ここからは「ビジネスカードを作りたいけれど、どの申込先を選べばいいか分からない」という方のため、事業の規模や目的に合ったカードの選び方を解説していきます。
支払い用口座やカードを分けることだけが目的なら無料の法人カードを選んでOK
もしもあなたがビジネスカードを作る目的が、「ビジネス専用のカードを作ること」のみであれば、申込先は年会費のかからないシンプルなカードで良いでしょう。
今回紹介したカードの中だと、「ライフカードビジネスライトプラス」等が該当しますね。
- 法人口座で支払いを済ませたい
- 確定申告を楽にするため、事業費専用のカードがほしい
といった希望は、カードの特典やステータス性等を問わず、基本的にどのビジネスカードであっても叶えられます。
よほど魅力的な特典のあるカードが見つからない限り、この場合の申し込み先は「可能な限りコストの発生しないカード」として差し支えないでしょう。
会計ソフトを利用するならその連携状況は要確認
もしもあなたやあなたの会社が「弥生シリーズ」「freee」のような会計ソフトを利用しているのなら、そのソフトとの連携状況も非常に重要です。
これはわたしの実体験なのですが…。
わたしは企業時代から、毎年の確定申告を「やよいの青色申告」で行っています。
が、「やよい」はジャックスカードの明細の自動取り込みに対応していないんですよね。
そのため明細を自動的に取り込める他社のカードと違い、このカード会社の明細の取り込みには、
- ジャックスの公式サイトにログイン
- 明細をCSVファイルでダウンロード
- 弥生の形式に合うように、メモ帳などでCSVファイルを調整
- やよい側でアップロード
(※そして大体上の項目が上手くいっておらず、何回かやり直すことになる) - これを12ヶ月分やる
という手間がかかります。
わたしがジャックスから別カード(JALカード)にメインカードを乗り換えたのには、こういった背景もあります。
以上は個人向けカードの話ではあるものの…。
もしも普段の会計ソフトと連携が上手くいっていないカードを選んだ場合には、明細の取り込みの際、わたしと同じような苦労をしてしまうことでしょう。
特に大手カード会社発行でないビジネスカードを選択する場合には、お手持ちの会計ソフトとの連携状況をしっかり確認しておきたいところです。
参考:
freee公式サイト「freee会計と同期できるクレジットカード一覧」
従業員カードの発行を想定するならその年会費や発行可能枚数を要チェック
ビジネスカードは「従業員カード」(カード会社によっては「追加カード」「パートナーカード」等の名称あり)の発行に対応しています。
ただしその発行可能枚数は、申し込み先のカードによって異なります。
もしも必要な従業員カードの枚数が決まっており、それが4枚よりも多いのならば、「従業員カードの発行可能枚数」を加味した上で申し込み先を決めるべきと言えるでしょう。
ちなみに従業員カードを使った分の請求(とポイント還元)は、すべて本会員に向かいます。
従業員カードを多く発行する場合には、利用可能枠にも注意する必要があります。
複数のETCカードを必要とするならその発行可能枚数も要確認
多くのビジネスカードはETCカードの発行に対応しているものの、その発行可能枚数は従業員カードと同様、申し込み先によって異なります。
特に2枚以上のETCカードを必要としている場合には、各カードの仕様を確認した上で申し込みを行う必要があるでしょう。
また設立から日が浅いカード会社は、ETCカードの発行そのものに対応していないことも多いため注意が必要です。
今回紹介したカードの中では、「NTTファイナンスBizカード」「JCB法人カード」等が複数枚のETCカードの発行に対応しています。
特に海外に行く機会があるなら付帯保険の内容や国際ブランドも重要
あなたがビジネスを目的に海外に行く予定があるのなら、「海外旅行保険」そして「海外で使いやすいクレジットカードであること」も重要です。
まず海外旅行保険については、万が一の病気やケガに関する出費を補償してくれるということで、説明するまでもないでしょう。
また「海外で使いやすいクレジットカード」の定義は行き先によっても異なるものの、1年ほどヨーロッパに住んでいたわたしとしては、
- VisaまたはMastercardブランドであること
- 「タッチ決済」の機能が付いていること
が最低条件かと思います(アジア圏だとまた異なるかと思いますが…)。
今回紹介したカードの中だと、「NTTファイナンスBizカード」「三井住友カードビジネスオーナーズ」あたりが特に海外適性が高いですね。
ちなみにヨーロッパ(西欧)の場合、American ExpressやDiners Clubブランドのカードは、
- チェーン店だとほぼ問題なく使用可能、ただし個人店だと使えないことも多い
- 現地の人が使用しているのは見たことがない
という塩梅でした。
ステータス性や「かっこいい法人カードであること」も意外と無視できない
カードを選ぶ上で、意外と無視できないのがステータス性や大手カードならではの安心感、あるいは「かっこよさ」といったポイントです。
例えば会食など、何らかのタイミングでちらりと見えたカードがアメックスだったりゴールドカードだったりしたなら、やはり「事業が上手くいっている」ような印象を与えやすくなります。
そしてステータス性の高いクレジットカードは、アフターサービスも充実しているもの。
不正利用をはじめとする何らかのトラブルが発生した場合、電話が繋がりやすく、迅速な対応を受けやすいというのは確かな利点と言えるでしょう。
ステータス性や安心感、あるいは「持っていて気分がアガること」に重きを置きたいのなら、知名度やデザイン性に優れるカードを選ぶのもおすすめです。
少なくともわたしが従業員の立場で、受け渡されたカードがアメックスやゴールドカードだったならかなり嬉しくなっちゃいますね!
個人向けカードではなく法人・個人事業主向けのクレジットカードを作るメリット
ここからは個人向けカードだけではなく、業務用のクレジットカード(ビジネスカード)を作る意味について、簡単に解説していきます。
「経費専用」のクレジットカードを作ることで確定申告の手間を軽減できる
「経費専用」のクレジットカードを作ると、その利用明細をすべて経費として申告できます。
その結果、プライベート用のクレジットカードの中から「これは経費、これはそうでない出費」と分けて申告する場合よりも、確定申告にかかる手間を軽減できることでしょう。
家族以外の従業員にも「従業員カード」を発行できる
各ビジネスカードは、「従業員カード」等と呼ばれる追加カードを発行可能です。
そして個人向けカードの追加カードである「家族カード」とは異なり、従業員カードは生計を共にしない方(それこそ従業員)にも貸与できます。
生計を「共にしない」人にも事業用のクレジットカードを貸し与えたい、という場合には、ビジネスカードの発行が有用と言えるでしょう。
申込先のビジネスカードによっては、従業員カードの利用限度額や使い道を制限することもできますよ!
従業員カードの利用状況は利用明細を通して確認可能
従業員カードがどこのお店で、いくら利用されたかは利用明細を通して本会員が確認可能です。
この仕様により、
- 従来の「経費立て替え」やそれにかかる書類の提出といった手間が削減される
- 従業員による、不正な経費の利用を抑止できる
といった効果にも期待できることでしょう。
ビジネス関連の優待や特典が設けられていることも多い
ビジネスカードは個人事業主や法人を主なターゲットとしていることもあり、ビジネス関連の優待が充実していることも多いです。
例えば「JCB法人カード」であれば、同社の個人向けカードにない、
- 会計ソフトである「弥生」シリーズの割引優待
- サイバーリスクに関する保険の付帯
- 社員向け福利厚生サービスの割引優待
といった特典が設けられています。
もし申込先のカードにビジネス関連の有用なサービスが付帯していたなら、この機会に活用してみるのも良いでしょう。
法人カード・ビジネスカードのデメリット
ここからは、法人カード・ビジネスカードを利用する上で知っておきたい注意点について、簡単に解説していきます。
特に必要な枚数が多い場合には発行や維持にコストが掛かりやすい
近頃は完全無料で保有できるビジネスカードも増えてきた一方、やはり
- 多くの従業員カードを必要とする
- 複数のETCカードを必要とする
といった場合には、年会費や発行手数料といったコストがかさみやすくなります。
特に年会費が有料のビジネスカードを選ぶ場合には、各追加カードを計画的に発行したいところです。
個人向けクレジットカードに比べると還元率やコスパに難があることが多い
以前に比べると選択肢も増えてきたビジネスカードですが、やはり個人向けカードに比べると、還元率やコストパフォーマンスに優れたカードが少ないことは事実です。
特に個人事業主の場合、「結局ビジネスカードよりも、個人向けカードを確定申告専用に作った方がお得だった」という場面も特に珍しくはないでしょう。
個人カードとは異なる?法人カード・ビジネスカードの申し込みや審査について
ここからはビジネスカードへ申し込むにあたって気になる「審査」について、簡単に解説していきます。
個人事業主や法人代表者向けのカードは「決算書なし」で申し込めることが多い
ビジネスカードの中でも個人事業主や中小企業の代表者、つまり個人に向けて発行されているカードであれば、その審査過程は一般的な個人向けクレジットカードと大差ないと思われます。
というのも多くの場合、これらのカードでは決算書をはじめとする経営状況を示す書類が要求されません。
特に「ライフカードビジネスライトプラス」等であれば、代表者の本人確認書類1枚でビジネスカードの発行が可能です。
もちろん審査には年商や事業収入が加味されるものの、多くの場合でさほどの手間や時間をかけることなく、手続きを進めることができるでしょう。
ただし申込先のカードや申し込みの名義によっては、「法人の本人確認書類」等を要求される場合があります。
代表者の信用情報は個人向けカードと同様に確認される(例外あり)
申込先がビジネスカードであっても、
- 申込者自身(個人事業主または法人代表者名義で申し込む場合)
- 連帯保証人(法人名義で申し込む場合)
の信用情報は確認されます。
結果として申込者や連帯保証人の信用情報に問題がある場合には、審査通過が難しくなることでしょう。
第 3 条 (個人信用情報機関への登録・利用)
引用元:ライフカード(ビジネス)会員規約
(1) 当社が加盟する個人信用情報機関(中略)に照会し、申込者、会員及びその配偶者の個人情報が登録されている場合には、申込者及び会員の支払能力・返済能力の調査の目的に限り、当社がそれを利用することに同意します。
ただし例外的にデポジット型のビジネスカードであれば、無審査で使用できたり、信用情報があまり問われなかったりする場合もあります。
今回紹介したカードの中だと「保証金プラン」選択時のUPSIDERカードが該当しますね。
審査に自信がないなら「設立直後でもOK」といった記載があるカードがおすすめ
個人向けのクレジットカードと同様、ビジネスカードの審査基準も「非公開」です。
ですが審査に不安があるのなら、公式サイトに
- 設立直後でも申し込み可能
- 赤字決算でも申し込み可能
といった記載のあるカードを選ぶと良いでしょう。
ビジネスカードに限らず、カード会社というものは審査落ちによって発生する余計な審査コストを減らしたいものです。
それにもかかわらず、公式サイトにて「審査に不安がある方への案内」を行っていることは、そのまま審査に不安がある方でも取得できる可能性があることを意味します。
今回紹介したカードの中では特に「freee Mastercard」の公式サイトにおいて、「審査の通過しやすさ」をほのめかす記載を多く確認できました。
個人向けの高還元クレジットカードをビジネスカードとして使用する場合について
ここまでの内容を反故にするようではあるものの、個人、または従業員カードを必要としない法人であれば、個人向けのクレジットカードを経費のために使用しても構いません。
具体的な例を挙げるなら、
- プライベートの生計費はJALカードで支払い、マイルを貯める
- 事業関連の出費はP-oneカード<Standard>で支払い、自動1%オフの恩恵を受ける
…といった具合ですね。
個人向けのクレジットカードは、ビジネスや事業費のためにも利用可能。
またカードの選択肢は、ビジネスカードよりも個人向けカードの方が多く、「弥生」「freee」等の会計ソフトと問題なく連携できることも多いです。
ピンとくるビジネスカードが見つからなかった場合には、個人向けカードを事業費決済のために使用するのもアリでしょう。
ちなみにわたし自身、生計費と事業費の境目が曖昧な出費が多いこともあり、すべての支払いを個人向けのカードで済ませていますね…。
法人カード・ビジネスカードに関するよくある質問と回答
ここからは、法人カードやビジネスカードに関連するよくある質問にお答えしていきます。
ビジネスカードでもらったポイントはどのように申告すべきですか?
ポイントの獲得自体を、収入として申告する必要はありません。
ですがポイントを使用する際には、「値引き」や「雑収入」といった勘定科目での計上が必要となります。
法人カードと個人カードの違いは何ですか?
ここでは個人カードの定義を、「ビジネスカードではない、一般的な個人向けクレジットカード」であることとすると、法人向けカードとの違いは主に、
- 法人名義で申し込めるか
(※ただしすべてのビジネスカードが法人名義で申し込めるわけではない) - 法人口座を使った引き落としが可能か
- 生計を共にしない従業員のための追加カードを発行できるか
- 複数のETCカードを発行できるか
(※すべての法人カードが複数のETCカードの発行に対応しているわけではない) - その他、ビジネス関連の特典の有無など
が挙げられます。
ちなみに「生計費と事業費を分ける」「会計ソフトと連携する」という目的を叶えるだけであれば、個人向けクレジットカードでも達成可能です。
法人カードの作成に決算書などの提出は必要ですか?
申込先のカードによって異なります。
ただしこのページで紹介した個人事業主や中小企業のためのクレジットカードであれば、決算書は不要であることが多いです。
ビジネスカードとコーポレートカードの違いは何ですか?
特に決まった定義があるわけではないものの、
- 「ビジネスカード」は一般に個人事業主や中小企業(またはその経営者)のためのクレジットカード
- 「コーポレートカード」は中小企業~大企業(法人)のためのクレジットカード
とされることが一般的です。
比較的個人向けカードに近い性質のビジネスカードに比べると、コーポレートカードの審査は資本金や継続性など、企業としての信頼性や安定感が重要となります。
法人カード・ビジネスカードは3Dセキュアに対応していますか?
はい、多くの法人カードやビジネスカードは3Dセキュア(IDやパスワードを用いた本人認証)に対応しています。
少なくとも今回取り上げた申込先候補の中に、3Dセキュア認証に対応していないカードはありませんでした。
おすすめの法人カード・ビジネスカードやその選び方についてのまとめ
- ビジネスカードには完全無料なものから10万円を超える年会費を要するものまで、多くの選択肢が存在する。
カード取得の目的や追加カードの必要枚数などに応じて、状況に合った申込先を選択しよう - ビジネスカードを作る利点の1つは、「出費のすべてを経費として申告できるカード」を作ることで確定申告の手間を軽減できること。
ただし個人事業主がこの目的を果たすためだけなら、通常の個人向けカードを使用してもOK - 個人事業主でも申し込める少人数向けのビジネスカードであれば、決算書や登記謄本なしで申し込めることも多い
新進気鋭の会社の参入も多く、賑わいを見せている法人カード・ビジネスカード業界。
優秀なカードが増えたことで目移りもしてしまいますが、予算や目的、重視したいメリットを軸と決められたなら、あなたに合った決済方法を選択できることでしょう。
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