
JALカードSuicaとは、
- クレジットカード
- JALマイレージクラブカード
- Suica
- JREポイントカード
という4つの機能が1枚に集約されたカードです。
……と言えば聞こえは良いものの、他のJALカードやビューカード(JR東日本系のカード)に比べると、一部のサービスが制限されることも。
今回はそんな「JALカードSuica」の機能や注意点、その他グレード間の違いや選び方について、忖度なしに詳しくまとめました。

2025年のJAL改悪も加味した最新版です!

目次
1分でチェック!JALカードSuicaのメリット・デメリット


JALカードSuicaとは、標準的なJALカードにJR東日本関連の機能・優待が追加された、多機能型クレジットカードです。


JALカードSuicaはJALマイルに加え、JREポイント(JR東日本のポイント)を貯める機能も備わっています。
そのため「JALもJR東日本系のサービスも両方使う」方にとっては、とても便利な1枚となってくれるでしょう。
その一方、
- 国際ブランドがJCBのみ
- キャッシング機能なし(海外利用分を含む)
- JALカードで唯一、カード本体にタッチ決済の機能なし
といった点には注意が必要です。

意外と向き・不向きが分かれやすい1枚となりそうですね。
JALカードSuicaの主なメリット・特典

まずはJALカードSuicaのメリットや特典について、もう少し詳しく見ていきましょう。
JALカードらしくマイル還元率1.0%(実質2.0%前後~)を達成できる

JALカードSuicaは簡単に言うと、「JALカードにSuica周辺の機能がプラス」されたクレジットカード。
ベースとなるのはJALカードですので、主な決済には「JALマイル」が還元されます。
そしてJALカードは、
- ショッピングマイル・プレミアム(年4,950円)の加入
- CLUB-Aゴールドカードの選択
(JALカードSuicaの場合、年会費20,900円)
のいずれかを満たすことで、マイル還元率が1.0%にアップ。
(※該当しない場合はマイル還元率0.5%)
そしてJALマイルは航空券と交換するとき、1マイルあたり2円前後~の価値を持つことが珍しくありません。

※2025年6月10日発券分より必要マイルが改悪される点には注意
結果的にJALカードSuicaは、マイル還元率1.0%(実質還元率2.0%前後~)を狙える貴重なカードの1つと言えます。

年会費はかさみますが、楽天カード(還元率1.0%)の2倍相当~の還元を狙えるのは嬉しいですよね!

ちなみにマイル還元率1.0%を狙う場合の年会費は、合計7,150円~です。
(普通カード/初年度のみ4,950円でOK)
ショッピングマイル・プレミアムの損益分岐点について
年間決済額が「49万5000円」以上なら、ショッピングマイル・プレミアムに加入した方がお得となる可能性が高いです。
4,950円の追加年会費を支払ってでも、ショッピングマイル・プレミアムに加入すべき?
という疑問にお答えするべく、実際に計算してみました。

ここでは1マイルの価値を2円相当と見積もっています。
「ショッピングマイル・プレミアムに加入した方がお得となる」年間決済額をXとしたとき、
- X×(0.01×2)≧X×(0.05×2)+4,950
これを解いてX≧495,000。
つまり年に49万5000円以上「JALカードSuica」を使用するなら、ショッピングマイル・プレミアムに加入した方がお得となりやすいと言えます。

月間平均額で言うと41,250円。意外とハードルは低いですね!

ショッピングマイル・プレミアムなしでマイル還元率1.0%を達成できる「CLUB-Aゴールドカード」との損益分岐点については後述します。
→【JALカードSuica】普通カードとCLUB-Aゴールドカードの損益分岐点とは
Suica機能に加えSuicaのオートチャージも使用可能

※JALカードSuicaもビューカード(JR東日本系クレカ)の一種
JALカードSuicaには名前通り、「Suica」の機能が搭載されています。
定期券を搭載することはできませんが、それ以外については一般的なSuicaカードと同じように、運賃支払いやお買い物等に使用可能。
またSuicaのオートチャージにも対応しているため、「残高不足で改札を通過できない」といった事態を避けられます。

Suicaオートチャージの際には、JALマイルではなく「JREポイント」(1.5%相当)が還元されます。
→Suicaオートチャージ等で還元されるのはマイルではなく「JRE POINT」
Suicaオートチャージの基本仕様と注意点
Suicaオートチャージは、「改札通過時に」残額が1,000円※を下回った時に、3,000円※を自動的にクレジットチャージするサービスです。
(※の付いた数字部分はそれぞれ設定可能)

Suicaオートチャージを使用できるのは、JALカードSuicaを含むJR東日本系のカードだけですよ!
オートチャージの対象は「JALカードSuica」に搭載のSuicaの他、
- 手持ちの別のSuicaカード(Suica定期券含む)
- モバイルSuica
でもOK。

ただし、
- 首都圏Suica・PASMOエリア、仙台エリア、新潟エリア、青森エリア、盛岡エリア、秋田エリア「以外」での改札通過
- 改札以外での残高の減少(お買い物等)
ではオートチャージが適用されないため注意が必要です。

オートチャージの設定などの詳細については、ビューカード公式サイト をご覧ください。
ビューカード(JR東日本のクレカ)共通の優待や特典もアリ
JALカードSuicaには、以下のビューカード(JR東日本系のクレジットカード会社)共通特典が適用されます。
他のJALカードには無い「JALカードSuica」ならではの特典ということで、こちらも併せてチェックしたいところです。
えきねっとやモバイルSuicaで最大10%還元も!
JALカードSuicaを含むビューカードでは、「えきねっと」「モバイルSuica」等にて以下のポイント優待を受けられます。
還元率(普通※) | 還元率(ゴールド※) | |
「えきねっと」で切符を予約 | 3.0% | 10.0% |
モバイルSuicaで切符や定期券を購入 | 3.0% | 10.0% (グリーン券、切符) 6.0% (定期券) |
Suicaのチャージ・オートチャージ | 1.5% | 1.5% |
みどりの窓口や券売機での切符購入 | 0.5% | 1.0% |
※いずれもマイルではなくJREポイントの還元
このようにJALカードSuicaでは、普通カードであっても、切符等のネット購入で最大3.0%相当の「JREポイント」が還元されます。
JR東日本の切符等を購入する機会があるのなら、こちらも嬉しい特典と言えそうです。
→【JALカードSuica】普通カードとCLUB-Aゴールドカードの損益分岐点とは
→Suicaオートチャージ等で還元されるのはマイルではなく「JRE POINT」
貯めたJREポイントは1,500P→1,000マイルの高レートで交換可能

JALカードSuicaの会員は、「1,500ポイント→1,000マイル」の高レートでJREポイントをJALマイルに交換できます。
JREポイントをJALマイルに交換できるのは「JALカードSuica」会員だけということで、こちらは
- その他のJALカード
- その他のビューカード
(JRE東日本系列のクレジットカード)
にも真似できない、JALカードSuica独自の利点と言えます。

「えきねっと」での切符購入やSuicaチャージ等で貯めたJREポイントは、
・そのまま使用しても良し
・JALマイルに交換しても良し
というわけですね!
もちろんJALカード共通のJAL・空港特典やボーナスマイルも!
JALカードSuicaはJALカードの一部ということで、もちろんJALカード共通の優待も適用されます。
- フライトマイルの積算率アップ
(一般カードの場合+10%) - 「JALカード特約店」のご利用でマイル還元率が2倍
(JAL、ファミリーマート、マツモトキヨシなど) - 「BLUE SKY」などの空港内ショップが5%オフ
- JALの機内販売が10%オフ
- ホテルニッコー & JALシティの割引・特典
- JALパック(パッケージツアー)が最大3%オフ
JALの航空券を購入する場合はもちろん、それ以外の機会においても、割引・還元率アップ等の優待を狙うことができるでしょう。

JALカード共通の特徴について詳しく知りたい方は、以下のページも参考にしてみてくださいね。
JALカードSuicaのデメリット

機能や特典に優れるJALカードSuicaですが、注意点が多いこともまた事実です。
ここからはJALカードSuicaを選ぶ前に、知っておきたいデメリットについて解説していきます。
2025年現在もタッチ決済には未対応(ApplePayは可)
JALカードSuicaはJALカードで唯一、「タッチ決済」に対応していません。
こちらはSuica搭載型カード全てに共通する点でもあるため、「Suicaとタッチ決済の共存が難しい」ことが原因なのでしょう。

とは言えカード本体ではなく、iPhone等をかざして支払いを済ませる「ApplePay」は問題なく使用可能です※。
※Google Payは未対応
※JCBのタッチ決済・QUICPayともに利用可能
JALカードSuica、カード本体ではタッチ決済🛜できないのにWalletに入れたらできるようになったの神。そもそもWalletに追加できるの知らなくて人生の2%くらい損してた。 pic.twitter.com/tT6s7RTWFD
— しゃぼん (@shabon_cuber) February 3, 2025
国際ブランドは「JCB」のみで海外で利用しづらい
JALカードSuicaの国際ブランドは「JCB」のみ。
国内で使用する分にはよいものの、JCBは海外での普及率が低いのが現状です。
もしも海外(インターネット決済を含む)でカードを使う機会があるのなら、VisaまたはMastercardのサブカードを用意した方が良いでしょう。

▲全世界の加盟店数比較。
MastercardやVISAに比べ、JCBの加盟店数が非常に少ないことが分かります。
画像引用元:Mastercard公式サイト

実際にわたしが留学(オーストリア)していたときも、JCBを使えるお店は大規模なチェーン店くらいでした。
キャッシング枠が付帯しない(海外キャッシングを含む)
JALカードSuicaには、キャッシング枠(現金借入機能)が付帯しません。
もちろん海外のATMで現地通貨を引き出す「海外キャッシング」も使用できないため、注意が必要と言えるでしょう。
「JALカードSuica」は、キャッシングサービスをご利用いただけません。
引用元:JALカード公式サイト

「JCBブランドで、海外キャッシングも使用不可」という点から、JALカードSuicaは海外適性がかなり低いと言えます。
普通カードの海外旅行保険も心もとないですしね…。
JALカードSuicaに定期券の機能を搭載することはできない
JALカードSuicaに付帯するSuicaに、定期券の機能を加えることはできません。
Suica定期券を利用したい場合には、別でSuicaカード(またはモバイルSuica)を作る必要があります。

「JALカードSuicaと別個のSuica定期券」に、JALカードSuicaを使ってオートチャージを施すことは可能です。
Suicaオートチャージ等で還元されるのはマイルではなく「JRE POINT」
SuicaオートチャージをはじめとするJR東日本系のサービスで「JALカードSuica」を使用すると、JALマイルではなくJREポイントが還元されます。
- SuicaクレジットチャージおよびモバイルSuica利用分
(チャージ、定期券・Suicaグリーン券など) - Apple PayのSuicaクレジットチャージ利用分
- Google ウォレットのSuicaクレジットチャージ利用分
- JRE POINT付与商品
(えきねっと等での決済を含む)
SuicaチャージでJALマイルを獲得することはできませんのでご注意ください。
とは言え貯めたJREマイルは1,500P→1,000マイルの高レートで、「JALマイル」に交換可能ではあります。

ちなみにJREポイントの還元率は、
・Suicaの(オート)チャージ時は1.5%
・えきねっと等の決済時は最大10%
と、使用するサービスによって異なります。
グレード別!JALカードSuicaの種類と比較【普通・CLUB-A・CLUB-Aゴールド】

JALカードSuicaは全部で3種類。
ここからは各グレードの違いや選び方について、簡単に解説していきます。
日常の決済で効率よくマイルを貯めたいなら「普通カード」でOK

▲JALカードSuica(普通カード)
JALカードSuicaの普通カードは、最も安い年会費(ショッピングマイル・プレミアム含め7,150円)でマイル還元率1.0%を達成可能。
…というより上位グレードになっても1.0%を超える還元は受けられないため、「日々の買い物でマイルを貯める」ことを目的とするなら、この普通カードで十分です。

実際にわたしも、JALの普通カードを使用しています!
(Suica付きではありませんが)
強いて言えば海外旅行保険をはじめとする、保険の薄さが気になるところですが…。
この問題に関しては、
- 海外保険付きのサブカード(Visa・Mastercardならなお良し)を作っておく
- 任意の有料保険に加入する
といった方法で、ある程度カバーできるでしょう。

つまりできるだけ安い年会費で、
・JALマイルの獲得
・オートチャージ等のサービス
を狙いたい方におすすめの1枚です!
JALカードSuica(普通)の付帯保険を詳しく見る
海外旅行保険 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1000万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | – |
賠償責任 | – |
携行品損害 | – |
救援者費用 | 最高100万円 |
国内旅行保険 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1000万円 |
怪我による入院 | – |
怪我による手術 | – |
怪我による通院 | – |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | – |


年会費 | 7,150円 ※マイル還元率1%達成時 | 基本還元率 | 2.0%前後~ ※マイルを航空券に交換する場合の目安 |
国際ブランド | JCB |
還元ポイント | JALマイル |
発行元 | 株式会社ビューカード |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 新規入会&初回搭乗で1,000マイルプレゼント
- Suica機能、Suicaオートチャージ機能付帯
(定期券機能は搭載不可) - JREポイントカード機能付帯
- JRE POINT加盟店やJR東日本での決済時はマイルではなくJREポイントが還元される
- モバイルSuicaへのチャージ、またはSuicaオートチャージで1.5%還元
- 「えきねっと」またはモバイルSuicaを使った切符・定期券の購入で5.0%還元
- ビューカード会員限定特典
- カード継続後の初回搭乗で1,000マイルプレゼント
- JALのフライトマイル+10%
- ファミリーマート、スターバックスなどの特約店でマイル還元率2倍
- 対象の空港内ショップや機内販売の割引
- パッケージツアーやホテルニッコー & JALシティの割引・優待
![]() ![]() | ![]() |
CLUB-Aカードはちょっと中途半端で選択しづらいかも

▲JALカードSuica(CLUB-Aカード)
CLUB-Aカードは普通カードに、
- 最高5000万円の各種保険
- JAL優待
(フライトマイルの積算率が110%→125%にアップ等)
をプラスしたカード。ではあるものの…。
- ショッピングマイル・プレミアムへの加入を前提とすると、年会費は15,950円
- ゴールドカード(年会費20,900円)には、年5,000円相当のポイントがもらえる特典がある
(=実質負担額は15,900円) - もちろん特典内容等はゴールドカードの方が上
と考えると、あえてCLUB-Aカードを選ぶ意味、何……?と言わざるを得ないのが実情です。

Visa等のJALカードなら、このグレードも選択肢に入るのですが…。
Suicaカードの場合はゴールド限定の特典が優秀なので、CLUB-Aを選びづらいんですよね。
ということで何かこだわりが無い限りは、普通カードまたはゴールドカードを選んだ方が良いでしょう。
CLUB-Aゴールドカードはボーナスポイント等の独自の特典多数

▲JALカードSuica(CLUB-Aゴールドカード)
JALのCLUB-Aゴールドカードは、CLUB-Aカードと共通の「付帯保険の充実」「フライトマイルアップ」等に加え、
- 追加料金なしでマイル還元率1.0%
(=ショッピングマイル・プレミアムに無料で自動加入) - JALで航空券を購入した際の還元率3.0%(JALマイル)
- 国内空港ラウンジサービス
といった利点が追加されたグレード。
そしてさらにJALカードSuicaには、
- 継続特典として毎年5,000JRE POINTプレゼント
(※年間決済額100万円~の場合) - 東京駅の「ビューゴールドラウンジ」を使用可能
- 「えきねっと」等で最大10%還元
といった、JR関係の限定特典も用意されています。
損益分岐点は厳しめ(詳細後述)なものの、これらの「ゴールド限定」の利点に魅力を感じるなら、申し込みを検討するのも良いでしょう。

飛行機やJR東日本のサービスに、「+α」を求めたい方なら一考です!


年会費 | 20,900円 | 基本還元率 | 2.0%前後~ ※マイルを航空券に交換する場合の目安 |
国際ブランド | JCB |
還元ポイント | JALマイル |
発行元 | 株式会社ビューカード |
申込条件 | 20歳以上で、一定以上の勤続年数・営業歴と安定収入のある方(学生を除く) |
- 新規入会+初回搭乗で5,000マイルプレゼント
- 年100万円決済時、5,000円相当のJREポイントプレゼント
- 東京駅のビューゴールドラウンジを利用可能
- ゴールド専用のビューカード会員限定特典
- カード継続後の初回搭乗で2,000マイルプレゼント
- JALのフライトマイル+25%
- JALの航空券購入や機内販売を利用するとき、合計マイル還元率3.0%
- 国内空港ラウンジサービス
- Suica機能、Suicaオートチャージ機能付帯
- JREポイントカード機能付帯
- JRE POINT加盟店やJR東日本での決済時はマイルではなくJREポイントが還元される
- ファミリーマート、スターバックスなどの特約店でマイル還元率2倍
- 対象の空港内ショップや機内販売の割引
- パッケージツアーやホテルニッコー & JALシティの割引・優待
:普通カードに無い特典
![]() ![]() | ![]() |
【JALカードSuica】普通カードとCLUB-Aゴールドカードの損益分岐点とは

JALカードSuicaの「普通カード」「CLUB-Aゴールドカード」には、決して小さくない年会費の差があります。
…が、あなたのJR東日本や「JAL」の利用状況によっては、ゴールドカードを選んだ方がお得となることも?
ということでここからは、「普通カードよりもゴールドカードの方がお得」となる損益分岐点を計算していきます。

下記の計算はいずれも、
・ゴールドカードにおける毎年5,000円のボーナスポイント受取あり
・1マイルあたりの価値は2円相当
を前提としています。
【前提】マイル還元率はどちらも1.0%なので通常の決済のみなら普通カードがお得
まず前提として、
- ショッピングマイル・プレミアムに加入した「普通カード」
(合計年会費7,150円) - CLUB-Aゴールドカード
(年会費20,900円)
におけるマイル還元率は、どちらも1.0%。
ゴールドカードの年間ボーナス(5,000円相当)を加味しても、通常の決済だけでは「ゴールドカードの方がお得」となることはありません。
つまり「普通カードよりゴールドカードがお得」となるためには、ゴールドカード限定の利点を活かす必要があります。

「単にお買い物でマイルを貯める」だけなら、普通カードの方がコスパが良いということですね。
フライトマイルを基準とした損益分岐点は「年間53,000マイル」
JALカードの優待を含めず、年間「53,000以上のフライトマイル」を獲得できる方であれば、普通カードよりもゴールドカードを選んだ方がお得となります。
JALカードの普通カードと、CLUB-Aゴールドカードの違いとしてまず挙げられるのが「フライトマイルの積算率」です。

JALを利用した際にもらえる「フライトマイル」について、
・普通カードであれば+10%
・ゴールドカードであれば+25%
が追加される特典ですね。
この差異をもとに、「ゴールドカードを選んだ方がお得となる年間基準フライトマイル獲得数X」を計算すると、
- X×1.25≧X×1.1+{(20,900-5,000)÷2}
を解いて53,000。
つまり「JALカードの優待なしで」年間53,000以上のフライトマイルを貯められる方であれば、普通カードよりもゴールドカードを選んだ方がお得となります。

国際線を頻繁に利用する方でもない限り、正直なところハードルは高いです。
羽田→福岡 | 567マイル ※往復なら1,134マイル |
羽田→沖縄 | 984マイル ※往復なら1,968マイル |
東京→台北 | 1,330マイル ※往復なら2,660マイル |
東京→ロサンゼルス | 5,458マイル ※往復なら10,916マイル |
※いずれも早割などを利用しない場合の普通席・エコノミー席における目安値
えきねっと・モバイルSuicaでの切符購入を基準とした損益分岐点は「年間22万7143円
「えきねっと」「モバイルSuica」で年間22万7143円以上(月間平均18,928円程度)切符を購入する方であれば、普通カードよりもCLUB-Aゴールドカードの方がお得となります。
JALカードSuicaを使い「えきねっと」「モバイルSuica」で切符を購入する際の還元率は、
- 普通カードの場合、3.0%
- CLUB-Aゴールドカードの場合、10.0%
とされています(いずれもマイルではなくJREポイント)。
この差異をもとに「ゴールドカードを選んだ方がお得となる、えきねっと・モバイルSuicaでの年間切符購入額X」を計算すると、
- X×0.10≧X×0.03+(20,900-5,000)
を解いてX≧227,142.85…
つまり「えきねっと」や「モバイルSuica」で年間22万7143円以上切符を購入する方であれば、ゴールドカードを選んだ方がお得と言えるでしょう。
月間平均額で言うと18,928円程度ということで、新幹線等をよく利用する方なら一考、というところでしょうか。

とは言えゴールドカードには、付帯保険やラウンジサービスをはじめとする独自の特典が存在します。
損益分岐点に達していない場合でも、ゴールド限定のメリットを理由にゴールドカードを選ぶのはアリですよ!
JALカードSuicaの口コミ・評判

ここからは、実際にJALカードSuicaを使用している方の口コミ・評判を見ていきましょう。
この考え方でもし前提のJALカードを選ぶとしたら実はJALカードSuica一択なんですよね。
— ロク@JGCマイラー ブログ (@roku_mile) February 12, 2025
JALカードSuicaは唯一JR東日本でJREポイントが別に貯まるカードで、ゴールドで
・えきねっと購入でどんなきっぷでも8%→JAL5.3%
・定期券6%→JAL4%
とバカみたいな還元率です。
関東住みならJALカードはこれです! https://t.co/hJ6Yw7gMOT
私はJALカードSuicaでショッピングマイル・プレミアムに加入して1,500JRE⇛1,000JALマイルに替えてます😌https://t.co/BVUyFSsa6J pic.twitter.com/Nv71USc3LH
— サダ✈子連れポイ活マイラー (@baroness0870) April 2, 2025
JALカードSuica、カード本体ではタッチ決済🛜できないのにWalletに入れたらできるようになったの神。そもそもWalletに追加できるの知らなくて人生の2%くらい損してた。 pic.twitter.com/tT6s7RTWFD
— しゃぼん (@shabon_cuber) February 3, 2025
100いいねありがとうございます!!
— JALカード【公式】 (@JALCardOfficial) November 20, 2024
まずは中の人がリアルに持ってるJALカードSuicaから😎 https://t.co/wEmRVhEDzD pic.twitter.com/DufvrURMsq
JALカードSuicaの口コミはかねがね良好。特に、
- JREポイント→JALマイルへの交換レートの良さを含む、「マイルの貯めやすさ」
- JR東日本関連の優待やサービス
については高評価の声が多かったです。
一方、懸念として挙げられるのはやはり「JCBブランド限定であること」「タッチ決済が付かないこと」あたり。
メリット・デメリットの両方を天秤にかけ、メイン使いのカードを選択できると良いですね。

メリット・デメリットを知り尽くしているであろう「JALカードの中の人」が、JALカードSuicaを選んだという点には特に注目です!
TIPS:JALカードSuicaの機能を維持しながらデメリットを解消するヒント

JALカードSuicaのメリットに魅力を感じながらも、
- JCBブランド限定で、特に海外での使い勝手が悪い
- カード券面にタッチ決済の機能なし
といった部分が気になる方は少なくないでしょう。
ですがこの問題は、「その他のJALカード」と「ビューカード(JR東のクレカ)」を分けて持つことでおよそ解決できます。

例えば、
・メイン決済用の「JALカードVisa(普通)」
・サブカードとしての「ビューカード スタンダード」
を分けて持つ、といった具合ですね!
「カードが増えてもいいから、タッチ決済や海外決済に対応させたい!」という場合には、こういった選択肢を取るのも良いでしょう。
ただしJREポイントをJALマイルに交換できるのは、「JALカードSuica」独自のサービスです。
JALカード(普通・全般)について詳しく見る


年会費 | 7,150円 ※マイル還元率1%達成時 | 基本還元率 | 2.0%前後~ ※マイルを航空券に交換する場合 |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB Amex |
還元ポイント | JALマイル |
発行元 | 三菱UFJニコス株式会社 他 |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 【2025年6月20日まで・Visaのみ】新規入会で最大7,500マイル(通常ショッピングマイルを含めると最大17,5000マイル)がもらえる
※入会後に要・エントリー
※他ブランドの場合は最大2,500マイルがもらえる
- 本来の年会費は2,200円(初年度無料)だが、マイル還元率1.0%の達成には「ショッピングマイル・プレミアム(年4,950円)」への加入が必要
- カード継続後の初回搭乗で1,000マイルプレゼント
- JALのフライトマイル+10%
- ファミリーマート、スターバックス、ENEOS、マツモトキヨシなどの特約店でマイル還元率2倍
- 対象の空港内ショップや機内販売の割引
- パッケージツアーやホテルニッコー & JALシティの割引・優待
参考:主な路線における「航空券との交換に必要なJALマイル」の一覧

ここでは参考情報として、「どのくらいのマイルを貯めれば飛行機に乗れるのか」をまとめてみました。
混雑具合によってはより多くのマイル数が必要となったり、そもそも特典航空券(マイルと交換できる航空券)が売り切れだったりする場合があります。
以下の情報はあくまで最小値としてご覧ください!
東京⇔大阪 大阪⇔福岡 | 12,000マイル ※2025年6月10日発券分より13,000マイル |
東京⇔広島 名古屋⇔福岡 | 14,000マイル ※2025年6月10日発券分より15,000マイル |
東京⇔札幌 東京⇔福岡 大阪⇔札幌 福岡⇔沖縄 | 16,000マイル ※2025年6月10日発券分より17,000マイル |
東京⇔沖縄 福岡⇔札幌 | 18,000マイル ※2025年6月10日発券分より19,000マイル |
日本⇔ソウル | 15,000マイル ※2025年6月10日以降の発券分も変動なし |
日本⇔中国各地 東京⇔台湾 日本⇔グアム | 20,000マイル ※2025年6月10日発券分より一部地域のみ22,000マイル |
日本⇔シドニー | 36,000マイル ※2025年6月10日発券分より46,000マイル |
日本⇔ホノルル | 40,000マイル ※2025年6月10日以降の発券分も変動なし |
日本⇔米国各地 | 50,000マイル ※2025年6月10日発券分より54,000マイル |
日本⇔フランクフルト | 46,000マイル ※2025年6月10日以降の発券分も変動なし |
日本⇔パリ | 52,000マイル ※2025年6月10日発券分より54,000マイル |
参考元:日本航空公式サイト
「JAL国内線特典航空券 必要マイル数」
「JAL国際線特典航空券 必要マイル数」

片道分のチケットのみを交換したい場合、必要マイルの最小値は上の表の半分となります。
2025年6月10日以降の発券分においては、多くの路線で必要マイルが増加する点にお気を付けください。
ちなみにJALの場合、ANAとは違ってシーズンによって最小マイルが変動することは(国際線のファーストクラスを除き)ありません。
JALカードSuicaに関するよくある質問と回答

ここからは、JALカードSuicaに関連するよくある質問にお答えしていきます。
JALカードSuicaを使ってモバイルSuicaにオートチャージできますか?
はい。JALカードSuicaをお持ちであれば、お手持ちの「モバイルSuica」に対してもオートチャージが可能です。
モバイルSuicaへのオートチャージの設定方法について詳しくは、こちらの公式サイト をご確認ください。
「JALカードSuica」はもちろん、Suica定期券、MySuica(記名式)、モバイルSuicaでもご利用いただけます。
引用元:JALカード公式サイト(オートチャージについて)
JALカードSuicaは家族カードの発行に対応していますか?
はい、以前は対応していませんでしたが、現在は「JALカードSuica」であっても家族カードの発行が可能です。
家族カードの年会費は、普通カードの場合であれば1,100円、ゴールドカードの場合であれば20,900円です。

普通カードの本会員が「ショッピングマイル・プレミアム」に加入しているのなら、家族カード利用分のマイル還元率も1.0%となりますよ!
JALカードSuicaはApplePayやGoogle Payに対応していますか?
JALカードSuicaを含むビューカードは、ApplePayには対応しているものの、Google Payには未対応です(2025年現在)。
またJALカードSuicaをApplePayに登録すると、
- QUICPay
(QUICPayでの決済と伝えた場合) - JCBのタッチ決済
(カード払いでと伝えた場合)
の2つの規格を使用可能となります。

またJALカードSuicaの「Suica」機能のみを、Google Pay(またはApplePay)で使用することは可能なようですね。
JALカードSuica CLUB-Aゴールドカードで使える空港ラウンジはどこですか?
ビューカードのゴールド会員が利用できる国内空港ラウンジは、JCBのゴールド会員と共通です。
具体的な空港名やラウンジ名については、JCBの公式サイト をご確認ください。
他のビューカードとJALカードSuicaを併用しポイントを合算することはできますか?
実際にビューカードに問い合わせてみたところ、
- カード名義人が同一であれば、複数のビューカード(JALカードSuicaを含む)で貯めたJREポイントは自動的に合算される
- 別のビューカードで貯めたJREポイントを、JALカードSuicaのレートでJALマイルに交換できる
とのことでした。
よってJALカードSuicaとは別個の優待を受けられるビューカードを併用し、貯めたポイントを効率よく「JALマイル」に交換するのも良いでしょう。

具体例を挙げるなら、
・アトレやエキュートで優待を受けられる「JREカード」
・ルミネで優待を受けられる「ルミネカード」
等ですね。
サブカード候補となるビューカードについては、以下のページを参考にしてみてください。
JALカードSuicaについてのまとめ

- JALカードSuicaは、JALカードにJR東日本系の機能や優待をプラスした1枚。
マイル還元率1.0%に加え、Suicaオートチャージ等を使用可能◎ - 「タッチ決済なし」等のデメリットが気になる場合は「その他のJALカード+ビューカード」の併用で、ある程度の代用は可能。
ただしJREポイントを高レートでJALマイルに交換できるのはJALカードSuicaだけなので注意 - 3グレード展開ながら、実際の申込候補は
・コスパ良好な「普通カード」
・保険や特典が充実する「CLUB-Aゴールドカード」
のほぼ二択か
「タッチ決済不可」などの懸念もある一方、高機能でメリットも多いJALカードSuica。
特に「JREポイントを高条件でJALマイルに交換したい」方にとっては、非常に有力な申込先候補となってくれることでしょう。



年会費 | 7,150円 ※マイル還元率1%達成時 | 基本還元率 | 2.0%前後~ ※マイルを航空券に交換する場合の目安 |
国際ブランド | JCB |
還元ポイント | JALマイル |
発行元 | 株式会社ビューカード |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 新規入会&初回搭乗で1,000マイルプレゼント
- Suica機能、Suicaオートチャージ機能付帯
(定期券機能は搭載不可) - JREポイントカード機能付帯
- JRE POINT加盟店やJR東日本での決済時はマイルではなくJREポイントが還元される
- モバイルSuicaへのチャージ、またはSuicaオートチャージで1.5%還元
- 「えきねっと」またはモバイルSuicaを使った切符・定期券の購入で5.0%還元
- ビューカード会員限定特典
- カード継続後の初回搭乗で1,000マイルプレゼント
- JALのフライトマイル+10%
- ファミリーマート、スターバックスなどの特約店でマイル還元率2倍
- 対象の空港内ショップや機内販売の割引
- パッケージツアーやホテルニッコー & JALシティの割引・優待
![]() ![]() | ![]() |


年会費 | 20,900円 | 基本還元率 | 2.0%前後~ ※マイルを航空券に交換する場合の目安 |
国際ブランド | JCB |
還元ポイント | JALマイル |
発行元 | 株式会社ビューカード |
申込条件 | 20歳以上で、一定以上の勤続年数・営業歴と安定収入のある方(学生を除く) |
- 新規入会+初回搭乗で5,000マイルプレゼント
- 年100万円決済時、5,000円相当のJREポイントプレゼント
- 東京駅のビューゴールドラウンジを利用可能
- ゴールド専用のビューカード会員限定特典
- カード継続後の初回搭乗で2,000マイルプレゼント
- JALのフライトマイル+25%
- JALの航空券購入や機内販売を利用するとき、合計マイル還元率3.0%
- 国内空港ラウンジサービス
- Suica機能、Suicaオートチャージ機能付帯
- JREポイントカード機能付帯
- JRE POINT加盟店やJR東日本での決済時はマイルではなくJREポイントが還元される
- ファミリーマート、スターバックスなどの特約店でマイル還元率2倍
- 対象の空港内ショップや機内販売の割引
- パッケージツアーやホテルニッコー & JALシティの割引・優待
:普通カードに無い特典
![]() ![]() | ![]() |




特集してほしいクレジットカードやお店などがあれば、以下のフォームに遠慮なくご入力ください!
既存記事については、こちらの「オトクレカの全記事一覧 」からご確認いただけます。


今回紹介したカードはもちろん、それ以外のカードについてもあなたの口コミを募集しています。コメントに抵抗があっても安心の非公開仕様!
お暇があれば、情報をご提供いただけますと幸いです。
(※頂いた情報はサイト内で紹介する可能性があります)

最新の情報については各公式サイト情報をご確認ください。
コメント欄やメールフォーム等よりお気軽にお声がけください。
