
2025年8月1日より発行開始となった「JALラグジュアリーカード」(JAL Luxury Card)。
「ラグジュアリーカード」とJALが提携して取り扱うこのカードにおいて目を引くのは、何と言っても
- 24万2000円(JALラグジュアリーカード)
- 59万9500円(JALラグジュアリーカード Limited)
という尋常じゃない年会費設定でしょう。
今回は最新の公式情報、そして電話による問い合わせ結果をもとに、この特別なJALカードの利点や注意点をまとめました。
近いうちにここに解説動画が入る…はず!

よかったらチャンネル登録 して待っててね…!
目次
- 1分で分かる!JALラグジュアリーカードのメリット・デメリット
- JALラグジュアリーカードのメリットと特典
- JALラグジュアリーカードの年会費「以外」のデメリット
- JALラグジュアリーカードと他JALカード(ゴールド・プラチナ・プラチナPro)の比較
- JALラグジュアリーカードの損益分岐点
- 完全招待制!年会費およそ60万円の「JAL Luxury Card Limited」について
- JALラグジュアリーカードに関するよくある質問と回答
- JALラグジュアリーカードのまとめ
1分で分かる!JALラグジュアリーカードのメリット・デメリット


JALラグジュアリーカードは、一言で言うと「特典重視の富裕層向けJALカード」です。


競合する「JALカードプラチナPro」(年会費77,000円)との差別化を考えると、重要となるのは「ステイタス」をはじめとする限定特典でしょうか。
- JALの利用頻度がそこまで多いわけではないが、「お得意様」優待を受けたい
- 海外でも使いやすいJALカードが欲しい
という場合には、「JALラグジュアリカード」が有力な申込先候補となってくれるはずです。

もちろんクレジットカードに、年24万円を出せることが前提にはなりますが…。
JALラグジュアリーカードのメリットと特典

ここからはJALラグジュアリーカードの特典やメリットについて、もう少し詳しく解説していきます。
JALカード最多のマイル還元率1.25%を実現
JALラグジュアリーカードの基本マイル還元率は「1.25%」。
長らくJALカードの最大マイル還元率が「1.0%」であったことを考えると、大きな改革と言っても良さそうです。

ただし年間ボーナスマイルの違いのため、実際に多くのマイルを獲得しやすいのは「JALカードプラチナPro」(年会費77,000円)となっています。
「JMBクリスタル」会員資格の付帯でボーナスマイル等の優待あり
個人的にJALラグジュアリーカード最大の特徴と考えているのが、「JMBクリスタル」ステイタスの付与。
JMBクリスタルとは本来、
- 年間で30,000以上(うちJALグループ15,000以上)の「FLY ON ポイント」獲得
(参考:福岡→東京・早割価格で1,050ポイント獲得可能) - 年間で30便以上(うちJALグループ15便以上)のワンワールド アライアンス加盟航空会社での飛行機搭乗+10,000以上の「FLY ON ポイント」獲得
のいずれかを達成した方に適用される上級会員資格です。

要するに、JALの利用頻度がここまで高くなくても「お得意様向けサービス」を利用できるということですね。
そして「JMBクリスタル」のステイタス保有者に適用される特典の例は以下の通り。
- JALグループ便、その他対象の便※にてフライトマイル+55%
(アメリカン航空便、ブリティッシュエアウェイズ便、イベリア航空便、マレーシア航空便(日本-マレーシア線)、ガルーダ・インドネシア便(日本-インドネシア線)) - JALグループ便の「キャンセル待ち」優先
- 空港での優先空席待ち・優先搭乗
- JALグループ便にて優先的に手荷物引き渡し
- 受託手荷物無料許容量の優待
(国内線は+10kg、国際線は+1個) - 国際線前方座席指定サービス
- 専用カウンターでのチェックイン
(JAL国内線・国際線・ワンワールド加盟航空会社) - その他羽田空港駐車場予約サービス等
特に大きいのはJALグループ便等でのフライトマイル優待でしょうか。
例えば「羽田→沖縄」便でもらえるフライトマイルは、本来「最大984マイル」ですが…。
JMBクリスタルのステイタスがあれば、55%が上乗せされた1,525マイルがもらえる計算となります。
羽田→福岡 | 567マイル ※往復なら1,134マイル |
羽田→沖縄 | 984マイル ※往復なら1,968マイル |
東京→台北 | 1,330マイル ※往復なら2,660マイル |
東京→ロサンゼルス | 5,458マイル ※往復なら10,916マイル |
※いずれも早割などを利用しない場合の普通席・エコノミー席における目安値

各特典を利用できる期間、その他詳細については、こちらのJAL公式サイト をご覧ください。
入会2年目以降、かつ前年度のJALラグジュアリーカード利用額が100万円未満の場合、「JMBクリスタル」ステイタスは付与されません。
フライトマイル積算率アップの特典は「なし」だがステイタスでカバーできる
JALラグジュアリーカードには、他のJALカードにある「フライトマイル積算率アップ」の特典がありません(電話にて確認済み)。
ただし代わりに「JMBクリスタル」ステイタスのおかげで、JALグループ便等でのフライトマイルは55%上乗せされます。
結果として、「フライトマイルの特典が付かない」ことは大きなデメリットになりません。
JALの「サクララウンジ」も年5回まで無料で利用できる
JALラグジュアリーカードの会員は、年に5枚の「サクララウンジクーポン」を受け取れます。
こちらは通常、
- 3,000円の料金を支払う
- JALのビジネスクラスやファーストクラスを利用する
- 一定以上JALグループ等を利用する
(JALグローバルクラブの会員になる等)
等の方法で入室可能な、JAL提供のラウンジサービス。
通常のカードラウンジ(1,100円くらい)に比べると、ビールをはじめとするアルコール類が飲み放題だったりと、シンプルにサービスが充実しているのが特徴です。
JMBクリスタルのステイタスと同様、こちらも「JALの利用頻度がさほどでなくても、お得意様向けサービスが受けられる」特典と言ってよいでしょう。

わたしも1回利用したことがありますが、サッポロ黒ラベル飲み放題で最高でした!
(置いてあるビール等はもしかすると空港によって違うかも?)
「国際線利用時のWi-Fi無料」をはじめとするその他のJAL優待も
JALラグジュアリーカードには、ステイタスやサクララウンジに関する特典の他、以下の「JAL優待」が設けられています。
- 新規入会で5,000マイル付与、カード継続で2,000マイル付与
- JAL機内販売10%オフ
- JALグループの航空券や機内販売等で、マイル還元率+1.0%
(アドオンマイル) - JAL国際線機内でのWi-Fi無料クーポン付与(年5回)
(※通常は$18.80/24時間)
特に国際線利用時の無料Wi-Fiクーポンは、その他のJALカードに無い独自のサービス。
国際線を利用する機会があるのなら、ぜひ活用したいところです。
JALプラチナに用意のない「Mastercard」ブランドは海外でも使いやすい◎
JALラグジュアリーカード(というよりJALカード提携でないものを含む全ラグジュアリーカード)は、Mastercardブランド。
Visaと並ぶ全世界トップクラスの加盟店数(≒使えるお店の数)を誇るということで、海外に行く機会が多い方にとっては非常に有用と言えるでしょう。
競合相手となるJALカードプラチナPro(JCB限定)の、海外普及率の低さも「Mastercard」ブランドの相対的な強みとなりそうですね。

1年ちょっと欧州(ウィーン周辺)に住んでたわたくしの体験談に基づきます
マジで 基本の決済方法は Mastercard(かVisa)のタッチ決済

▲全世界の加盟店数比較。
MastercardやVISAに比べ、JCBの加盟店数が非常に少ないことが分かります。
画像引用元:Mastercard公式サイト
付帯保険は最⾼1億2千万円!海外旅行保険なら自動付帯も嬉しい
JALラグジュアリーカードには、JALカード最大値となる最高1億2000万円の保険が付帯します。
海外旅行保険(自動付帯) | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億2000万円 (最大1000万円※) |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高200万円 (同上) |
賠償責任 | 最高1億円 (同上) |
携行品損害 | 最高100万円 ※自己負担額3,000円 (同上) |
救援者費用 | 最高500万円 (同上) |
航空機遅延補償等 | 最高2万円 (同上) |
手荷物遅延・紛失補償 | 最高4万円 (同上) |
国内旅行保険(利用付帯) | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 |
怪我による入院 | 5,000円/日 |
怪我による通院 | 5,000円×倍率 ※手術の種類により変動 |
怪我による通院 | 3,000円/日 |
航空機遅延補償等 | 最高2万円 |
手荷物遅延・紛失補償 | 最高4万円 |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間300万円 ※JALラグジュアリーカードで購入した品物が、90日間以内に偶然壊れたり、盗まれた場合の損失を補償 ※自己負担額3,000円 |
※かっこ内は「生計を共にする親族」に適用される家族特約
また海外旅行保険は、最近めっきり減ってしまった「自動付帯」(決済条件を満たさなくても自動的に適用される保険)である点も嬉しいですね。

保険の詳細についてはこちらの公式PDF をご覧ください。
ラグジュアリーカード「Black」相当の豪華な特典が付帯
JALラグジュアリーカードには、「ラグジュアリーカードブラック」と共通の特典が適用されます。

ラグジュアリーカードとは、アメリカ由来(日本ではアプラス発行)の富裕層向けクレジットカードのシリーズです。
- 24時間365日対応のコンシェルジュサービス
- 対象のレストランへリムジンで送迎(往路のみ)
- 各種ダイニング・ラウンジ優待
- 海外空港ラウンジサービス(プライオリティ・パス)
- 国内空港ラウンジサービス(同伴者1名も無料)
- 国際線利用時の手荷物無料配送
- 国内外のホテル優待
- その他映画館・国⽴美術館の優待など
ここからはラグジュアリーカードブラック(通常年会費11万円)の特典のうち、特徴的なものをいくつか解説していきます。
LINEにも対応した24時間のコンシェルジュサービス
ラグジュアリーカードには24時間365日体制の「コンシェルジュサービス」が付帯します。
これ自体は多くのプラチナ以上のカード(JALカードプラチナを含む)に共通する特典ですが…。
ラグジュアリーカードの場合は、「LINE」のチャット機能でもコンシェルジュを利用可能。実際の利用者からも好評を博しています。

コンシェルジュサービスでは、レストランやホテル・贈答品の手配等、「カード決済ができる様々な手続き」をお任せできますよ!
ラグジュアリーカードLINEコンシェルジュが便利すぎ
— ポ (@live_marriott) February 29, 2024
元々『電話するよりググった方が早い』と思ってほぼ使わなかったけどLINEになって世界が変わった
電車の中とか酔ってる時とか電話が面倒な時にLINE一本で持ち帰りも買い物も確保してくれる
金持ちって思われてお店も気持ち丁寧に対応してくれる pic.twitter.com/9X6GyNWb13
ラグジュアリーカードと言えば「リムジン送迎」サービス(往路のみ)
ラグジュアリーカードの目を引く特典が、対象レストランへリムジンで無料送迎してくれるサービス。
最大4名まで乗車可能とのことで、家族や取引先の方等と一緒に利用できる点もポイントです。
また対象エリア内であれば任意の場所にリムジンを呼べるため、会食等のための「無料タクシー」としても活用できそうですね。
JALラグジュアリーカードの場合、こちらのサービスを利用できるのは「往路のみ」となっています。

リムジンサービスの対象レストランについては、こちらの公式サイト からご確認頂けます。

先述のコンシェルジュサービスとの相性も抜群です!
「コース料理1名様分無料」などのダイニング優待も充実
リムジンサービス以外にも、JALラグジュアリーカードには以下のような「ダイニング特典」が用意されています。
- 全国約250の対象店舗にて、2名様以上で所定のコースご予約で1名様分が無料
(Mastercard提供・詳細は会員にのみ公開) - コース料理のアップグレード、手土産などの特別優待
(対象店舗は公式サイト参照 ) - 対象のカフェ・ラウンジ でのドリンク優待等
- 会員制レストランでの特別イベントへの招待
- その他特別なお取り寄せの優待・優先販売など
美食家の方はもちろん、会食やデート等や贈り物の機会等においても、これらの特典を活用できそうです。
国内空港はもちろん海外空港ラウンジも無料で使える(プライオリティ・パス)
ラグジュアリーカードには、以下の空港ラウンジサービスが付帯します。
- 海外空港ラウンジサービス無料
(プライオリティ・パスのプレステージ会員資格) - 国内空港ラウンジサービス無料
(いわゆるカードラウンジ/同伴者1名も無料)

これに加え、JALラグジュアリーカードでは年5回の「サクララウンジ」も利用可能となっていますね。
国内・海外ラウンジサービス自体は、プラチナカード以上のほとんどのカード(JALカードプラチナを含む)に用意されているものですが…。
飛行機を利用する機会が多いなら見逃せないポイントということで、ここで触れさせて頂きました。

海外空港ラウンジサービスはわたしも利用したことがありますが、その土地の軽食やお酒を無料で楽しめて最高ですよ!
国際線利用時の手荷物は3つまで無料配送(往路・帰路ともに3つまで)
(JAL)ラグジュアリーカードの会員は国際線を利用する際、スーツケースなどの手荷物を3点まで、空港~自宅間を無料で配送してもらえます。
近頃は同様のサービスを廃止したり、縮小したりするカードも多い中、
- 往路も帰路もOK
- 3つまで配送OK
というのは貴重で嬉しい特徴と言えます。
手荷物無料配送サービスの対象空港は、羽田空港・成田空港・中部国際空港・関西国際空港のみです。

福岡空港…
全国の映画館や国⽴美術館・スパ等での優待も
その他、ラグジュアリーカードには以下のような優待が用意されています。
- 国内外5,000軒以上の宿泊施設の優待
(ルームアップグレード、レイトチェックアウトetc) - 映画鑑賞チケットを毎月最大2枚付与
- 国⽴美術館無料(同伴者1名を含む)
┗企画展も金曜日なら無料 - 対象のスパ・ジム・サウナ等で優待
- 国内・海外 名門ゴルフコース優待
- 会員限定イベントへのご招待
- その他公式サイト参照
日常の小さな楽しみから思い出に残る旅にまで、ラグジュアリーカードの特典を活用してみるのも良いでしょう。
JALラグジュアリーカードの年会費「以外」のデメリット

JALラグジュアリーカードのデメリットは年会費の高さ…だけではありません。
ここからは、JALラグジュアリーカードへ申し込む前に知っておきたい注意点について解説していきます。
入会特典や継続特典は年会費に対し渋め
JALラグジュアリーカードの、入会・継続ボーナスは以下の通りです。
- 新規入会で5,000マイル付与
- カード継続で2,000マイル付与
まあ……これだけ見ると悪くはないのですが、年会費24万円のカードとして考えると渋い特典と言わざるを得ません。

具体的に言うとJAL CLUB-Aゴールド(年会費17,600円)の最大ボーナスと変わりがない
また比較対象となりやすい「JALカードプラチナPro」には、最大30,000マイルの継続特典が用意されている点も気になるところです。

ただし今後、独自の入会キャンペーン等が実施される可能性は十分存在します。
JGC会員に必要なLife Statusポイントの基本付与率は通常のJALカードより低い
JALラグジュアリーカードを利用すると、以下のルールで「Life Statusポイント※」を受け取れます。
- 2,500マイルごとに5ポイント付与
- 年間決済額1000万円ごとに75ポイントのボーナス付与
※1,500貯めるとJALの上級会員「JALグローバルクラブ」に加入できる等の特典のあるポイント。
有効期限は「生涯」
こちらは一見すると嬉しい特典のようですが…。
実は最も安価な普通カードを含む「プラチナ以下のJALカード」では、JALマイル2,000を貯めるごとに5のLife Statusポイントが付与されます。
つまり「同じマイルを貯めたときにもらえるLife Statusポイント」は、JALラグジュアリーカードの方が低いためお気を付けください。
ただしJALラグジュアリーカードのマイル還元率そのものが高いおかげで、結果的に付与されるLife Statusポイントは他のJALカードと同等となっています。
ラグジュアリーカード | その他JALカード (マイル還元率1.0%) | |
年間決済額 300万円 | 15ポイント | 15ポイント |
年間決済額 500万円 | 25ポイント | 25ポイント |
年間決済額 1000万円 | 125ポイント ※うちボーナス75ポイント | 50ポイント |
年間決済額 2000万円 | 175ポイント ※うちボーナス75ポイント | 100ポイント |
※決済時の端数は考慮しない参考値

マイル還元率が高い分、Life Statusポイントの付与レートを落として調整しているかんじですね。

ちなみにLife Statusポイント付与の対象となるのは「ショッピングマイル」。各種ボーナス等は対象外です。
(JALラグジュアリーカード以外のJALカードを含む)
獲得したLife Statusポイント(LSP)ごとの主な特典
JMB elite 【250ポイント~】 | ・年に2回「サクララウンジ」を利用可能 ・国内JALツアーで使える5,000円分のクーポン付与 |
JMB elite plus 【500ポイント~】 | 上記に加え、年に4回(計6回)「サクララウンジ」を利用可能 |
JGC Three Star 【1,500ポイント~】 | 【JALグローバルクラブはここから】 ・サクララウンジが同伴者を含め何度でも無料 ・無料で預けられる手荷物許容量がアップ ・予約時の優先キャンセル待ち・空港での優先空席待ち ・国内ツアーで使える5,000円分のクーポン付与 ・「JALショッピング」で使える5%オフクーポンを月に1回付与 他 |
JGC Four Star 【3,000ポイント~】 | JGC Three Starの特典に加え、 ・「JAL ABC」出発時の空港宅配サービスが年2回まで無料 ・「JALとっておきの逸品 」 で限定商品を購入可能 |
JGC Five Star 【6,000ポイント~】 | JGC Four Starの特典に加え、 ・「サクララウンジ」入室が同伴者何名であっても無料 ・ご家族専用サクララウンジ クーポン(年5枚)プレゼント ・マイルの有効期限の撤廃 ・ご家族をJGC本会員へ招待 ・USJ優待 ・Marriott Bonvoy、オークラ ニッコー ホテルズ優待 |
JGC Six Star 【12,000ポイント~】 | JGC Five Starの特典に加え、 ・最上位のJALラウンジを利用可能に その他非公開の特典もありそう |
Life StatusポイントはJALの飛行機を利用すること等でも貯めることができます。
詳細については以下のページをご覧ください。
JALグローバルクラブのJALラグジュアリーカードは「用意なし」
実際に公式窓口に問い合わせを行い確認したところ、JALラグジュアリーカードにはJALグローバルクラブ会員専用カードの「用意がない」とのことでした。
もちろんJALグローバルクラブの条件を満たせば相応の特典が提供されるものの、限定デザインのカードを手に入れることはできません。

ちなみに最初はJALカード共通の電話窓口に問い合わせたのですが、ラグジュアリーカード側の番号に案内される形となりました。
このカードについて問い合わせをする際には参考にしてみてください!
マイルを貯めやすいのはJALラグジュアリーカードより「プラチナPro」

基本的に「マイルを貯める」ことを目的とするのなら、JALラグジュアリーカードよりも「JALカードプラチナPro」が優先されます。
ラグジュアリー | プラチナPro(最大値) | |
年間決済額 300万円 | 39,500マイル ・決済分37,500マイル ・継続ボーナス2,000マイル | 50,000マイル ・決済分30,000マイル ・継続ボーナス20,000マイル |
年間決済額 500万円 | 64,500マイル ・決済分62,500マイル ・継続ボーナス2,000マイル | 80,000マイル ・決済分50,000マイル ・継続ボーナス30,000マイル |
年間決済額 1000万円 | 127,000マイル ・決済分125,000マイル ・継続ボーナス2,000マイル | 130,000マイル ・決済分100,000マイル ・継続ボーナス30,000マイル |
年間決済額 2000万円 | 252,000マイル ・決済分250,000マイル ・継続ボーナス2,000マイル | 230,000マイル ・決済分200,000マイル ・継続ボーナス30,000マイル |
※決済時の端数は考慮しない参考値
年間決済額が(プラチナProのボーナスのトリガーとなる)300万円以上、かつ「マイルをたくさん貯める」ことを目的とするなら、プラチナProを選んだ方が良いでしょう。
ただし、プラチナProに「JMBクリスタル」等のステイタス特典はありません。
JALカードプラチナProについて詳しく見る


年会費 | 77,000円 | 基本還元率 | 2.0%前後~ ※マイルを航空券に交換する場合の目安値 |
国際ブランド | JCB |
還元ポイント | JALマイル |
発行元 | 株式会社ジェーシービー |
申込条件 | 20歳以上で、ご本人に安定した継続収入のある方(学生を除く) |
- 年間決済額に応じ毎年最大20,000マイル付与
※年間決済額500万円以上の場合。
年間決済額300万円~500万円未満の場合は10,000マイル付与 - カード継続で8,000マイルプレゼント
- JAL「サクララウンジ」利用クーポンの付与(年1回)
- 提携ホテルやJAL Mall等にて特別優待
- 24時間365日対応のコンシェルジュサービス
- 海外空港ラウンジサービス
- 対象のレストラン・ホテル等で優待
- JALの航空券購入や機内販売などで合計4.0%相当のマイル還元
- JCB限定東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて特別優待あり
- JALのフライトマイル+25%
- カード継続+初回搭乗で2,000マイルプレゼント
- 国内空港ラウンジサービス
- ファミリーマート、スターバックスなどの特約店でマイル還元率2倍
- 対象の空港内ショップや機内販売の割引
- パッケージツアーやホテルニッコー & JALシティの割引・優待
:プラチナPro限定特典
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「JALタッチ&ゴーサービス」は未対応
JAL公式サイトによると、JALラグジュアリーカードは「JALタッチ&ゴーサービス」に対応していないとのこと。
JALタッチ&ゴーサービスとは、「JALカード等をかざすだけ」で予約確認を行い、手荷物の預け入れやチェックインをごく簡単に済ませられる機能ですね。
この仕様のため、JALラグジュアリーカードの会員がJAL便を利用するには、カード本体ではなく、JALのアプリやメールで送られてきたQRコード等を提示することになります。

JALラグジュアリーカードは、JALカードというより「JAL周りの特典が不可された、ラグジュアリーカード」と考えた方が良さそうです。
金属製カードは一部のお店で使用できない
JALラグジュアリーカードは、持った瞬間に「普通のプラスチックカードでない」ことが分かる(らしい)金属製カード。
ステータス性や「特別感」を示すという意味では、確かに嬉しい点なのですが…。
一部のお店の決済機は、金属製カードの利用に対応していません。
「Mastercard加盟店であっても、ラグジュアリーカードを使用できない場合がある」点については留意しておく必要があります。

うちの近所の喫茶店の決済機にも「金属製カード利用不可」って書いてあった
JALラグジュアリーカードと他JALカード(ゴールド・プラチナ・プラチナPro)の比較

JALラグジュアリーカードと、「CLUB-Aゴールドカード」以上のJALカードを比較すると以下のようになります。
その他のJALカードと比較した場合における、JALラグジュアリーカードの明確な差別化点は、
- JMBクリスタル会員のステイタス付与
(→フライトマイル積算率アップ等) - 海外で使いやすいMastercardブランド
といった点でしょうか。
ただし先述の通り、単純なマイルの貯めやすさという観点から言えば、「プラチナPro」の方が優秀であることも確かです。

マイルのプラチナPro、ステイタス+特典のラグジュアリーカード、といったかんじでしょうか。
JALラグジュアリーカードの損益分岐点

ここからは、JALラグジュアリーカードにおける
- 年会費の元を取る
- 下位カードと比べて明確にお得となる
条件を計算していきます。
年会費の元を取るために必要な決済額の目安は「年952万円」
JALラグジュアリーカードの年会費は、税込24万2000円。
- 1マイル=2円相当
- カード継続特典として2,000マイル受取
を前提条件として損益分岐点Xを計算すると、
- X×(0.0125×2)+(2,000×2)≧242,000
を解いて、X≧9,520,000。
つまり年間決済額952万円の達成で、「マイル還元率だけで年会費の元を取れる」計算となります。
とは言えこんなカードを持っておきながら特典を一切利用しない…なんてことはないでしょうから、この数字をそこまで重く捉える必要はありません。

「Life Statusポイント」の上乗せ条件を加味すると、「年1000万円の決済」が理想となりそうですね。
すごい世界だ…
JALカードプラチナProよりお得となる損益分岐点の目安は「年4420万円の決済」
JALカードの中で、ラグジュアリーカードの次に年会費が高いのは「JALカードプラチナPro」(年77,000円)。
基本マイル還元率こそ1.0%止まりですが、このカードは年間決済額が500万円以上のとき、最大30,000マイルのボーナスを受け取れます。
ということで「年会費の差&ボーナスマイルの差を踏まえても、JALラグジュアリーカードを選んだ方がお得となる損益分岐点X」を計算してみると、
- X×(0.0125×2)+(2,000×2)≧X×(0.01×2)+(30,000×2)+(242,000-77,000)
を解いて44,200,000…つまり4420万円ということに。

毎年家でも買うんか?
流石にこの差をひっくり返すことは現実的でないので、JALラグジュアリーカードを選択するには、「プラチナProにない利点」をたくさん活用したいところです。

具体的に言うと、
・ステイタス特典(JMBクリスタル)
・海外で使いやすいMastercardブランド
あたりが特に有力な差別化点となります。

ちなみにJALプラチナ以下についても計算してみたのですが、こちらも損益分岐点は4000万円~という結果でした。
フライトマイル基準でも計算してみたけど…
JALカードプラチナProとJALラグジュアリーカードの違いは基本還元率だけではありません。
むしろ最も大きな違いは「JMBクリスタル特典によるフライトマイルの差」では?
ということで実際に「JALラグジュアリーカードの方がお得となる、年間獲得・基準フライトマイル数X」を計算してみたのですが…。
- X×1.55+2,000≧X×1.25+30,000+{(242,000-77,000)÷2}
を解いてX≧368,333.3333…
つまり計算上は、「特典なしで年間約37万のフライトマイルが必要」ということに。

早割適用の福岡⇔東京便に年350回乗る計算
しかもこれだけのフライトマイルを獲得する方であれば、JMBクリスタルどころか最上位の「JMBダイヤモンド」まで狙えます。
つまり「これだけ飛行機を利用する時点で、JALラグジュアリーカードのステイタス特典は不要」ということで、フライトマイル基準での逆転は不可と言えます。

やはり年会費の差とボーナスマイルの差を埋めることは容易ではありませんね。
完全招待制!年会費およそ60万円の「JAL Luxury Card Limited」について

ただでさえ高価でハードルの高いJALラグジュアリーカードですが…。
実はこちら、さらに上位にあたる完全招待制「Limited」カードが存在します。
ラグジュアリー | ラグジュアリーLimited | |
デザイン | ![]() | ![]() |
年会費 (家族会員) | 242,000円 (66,000円) | 599,500円 (99,000円) |
マイル還元率 | 1.25% | 1.50% |
国際ブランド | Mastercard | Mastercard |
付与ステイタス | JMBクリスタル | JMBサファイア (FLY ONポイント50,000P付与) |
Luxury Card 特典 | Black相当 | Gold相当 (ダイニング優待、リムジン送迎などのサービス強化) |
年会費は59万9500円ということで、半ば都市伝説と化しているアメックス・センチュリオン(年会費55万円)以上ですね…。
ただしトンデモ年会費に応じて、
- マイル還元率がさらにアップ(1.5%)
- 毎年50,000のFLY ONポイント付与で、「JMBサファイア」会員になれる
(フライトマイル積算率+105%等) - ラグジュアリーカードが提供する特典の強化
と、サービスも上乗せされています。
JALグループ(特に長距離便)を多く利用する方や、年間決済額が非常に高い方は、こちらを狙ってみるのもアリ…かもしれません。

もしこのカードを使っている人を空港で見かけたら、恐れおののく…と思ったけどJALラグジュアリーで十分こうべを垂れるよ わたしは
JALラグジュアリーカードに関するよくある質問と回答

ここからは、JALラグジュアリーカードに関するよくある(と思われる)質問について、お答えしていきます。
JALラグジュアリーカードにタッチ決済の機能はありますか?
はい、利用可能とのことです。
今までのラグジュアリーカード(JAL提携でないもの)にはタッチ決済が付帯していなかったため、こちらは嬉しい機能ですね。

海外での使いやすさもバッチリです!
JALラグジュアリーカードはスマホ決済(ApplePay・Google Pay)に対応していますか?
はい、現在のラグジュアリーカードはApplePay・Google Payどちらも利用可能です。
ちなみにスマホ決済時の規格は、
- Mastercardのタッチ決済(ApplePay限定)
- QUICPay(ApplePay・Google Pay共通)
となります。

ApplePayユーザーの場合は、店員さんに
・カード払いと伝えたなら「Mastercardタッチ決済」
・QUICPayと伝えたなら「QUICPay」
が適用されるはずです。
JALラグジュアリーカードにJALグローバルクラブ周辺の優待はありますか?
JALラグジュアリーカードでは、年間決済額が1000万円に達するごとに、75の「Life Statusポイント」が付与されます。
ハードルはかなり高いですが、こちらは他のJALカードに無い、JALラグジュアリーカードのみの特典ですね。
その他、ショッピングマイル(JALカードの決済によってもらえるマイル)2,500ごとに5の「Life Statusポイント」も付与されますが…。
決済額ベースで言うと、こちらの付与レートはその他のJALカードとほぼ同じです。

つまり年間決済額が1000万円未満なら、「Life Statusポイント」の獲得数は他カードとほぼ変わりないということですね。
JMBクリスタルのステイタスとJALグローバルクラブに関係はありますか?
いいえ、直接の関係はありません。
JMBクリスタル等の「ステイタス」は、本来1年間のJALやワンワールド加盟航空会社の利用状況によって決定します。
これに対し、JALグローバルクラブ(より正確にはLife Statusポイントを貯めて適用される特典)は、一生涯増え続けます。
JALラグジュアリーカードの特典でステイタスを得ても、JALグローバルクラブに直接的に入会しやすくなる…といったことはありません。

とは言え優先搭乗や手荷物関連の優待など、共通する特典も多かったりします。
JALラグジュアリーカードの限度額(利用可能額)はいくらですか?
残念ながらJALラグジュアリーカードの限度額設定は公開されていませんが…。
サービスのベースとなる「ラグジュアリーカードブラック」については、SNSにて「限度額は500万円だった」という口コミが複数見受けられたため、こちらが参考となりそうです。
またラグジュアリーカード公式サイトによると事前入金を行うことで、限度額を超えた決済も可能とのことでした。
事前入金サービスを利用すれば、最大9,990万円までカード決済が可能です。
引用元:ラグジュアリーカード公式サイト
ぶっちゃけラグジュアリーカードとJALカードを別に持った方がコスパ良くないですか?
「JALラグジュアリーカード限定の優待に魅力を感じないなら」、
- マイルが貯まりやすい「JALカードプラチナPro」(年会費77,000円)
- 多くの特典が共通する「ラグジュアリーカードブラック」(年会費110,000円)
をそれぞれ持った方が、確かにコスパは良いです。それはそう。
このあたりの選択は、人によって判断が分かれそうですね。

ちなみに上記2種のカードになく、JALラグジュアリーカードにある利点としては、
・JMBクリスタルのステイタス
・年1000万円決済時の75Life Statusポイント
・国際線でのWi-Fi年5回無料
・Limitedカードへの招待の可能性
等が挙げられます。
JALラグジュアリーカードのまとめ


- ラグジュアリーカードは、年会費24万2000円を要する「富裕層向けJALカード」。
他カードとの差別化点は、
・JMBクリスタルのステイタス付与
・サクララウンジ年5回無料
・ラグジュアリーカードと共通の充実の特典
など多岐にわたる - 一方で「コスパ良くマイルを貯める」ことを目的とするなら、JALカードプラチナPro の方が優先度が高い
- JALグローバルクラブ会員専用の「JALラグジュアリーカード」は今のところ用意されていないため注意
年会費の高さから決して万人向けとは言えないものの、こういったカードは「誰でも持てないからこそ価値がある」側面も。
サービスに年会費相当の価値を見出せたなら、JALラグジュアリーカードを今後のメインカードに据えてみるのも良いでしょう。


年会費 | 242,000円 | マイル還元率 | 1.25% |
国際ブランド | Mastercard |
還元ポイント | JALマイル |
発行元 | 株式会社アプラス |
申込条件 | 20 歳以上(学生除く)でJMB番号をお持ちの方 |
- 新規入会で5,000マイル、カード継続で2,000マイル付与
- 「JMBクリスタル」のステイタス付与
(※2年目以降は要・前年度に100万円以上の決済) - JAL国際線機内でのWi-Fiサービスが年5回無料
- 年間決済額1,000万円ごとに75Life Statusポイント付与
- JAL利用状況にかかわらずJALの「サクララウンジ」年5回無料
- ラグジュアリーカード「ブラック」相当の特典
・レストランリムジン無料送迎サービス(往路)
・「映画GIFT」で月2回まで全国の映画館が無料
・ホテル、ダイニング等の特別優待
・国際線手荷物宅配無料
(出国時・帰国時ともに3個まで) 他多数 - 金属製カード
- 24時間365日対応のコンシェルジュサービス
- 海外空港ラウンジサービス
- 国内空港ラウンジサービス
- JALの航空券購入や機内販売などでマイル還元率アップ(+1.0%)
- プラチナ以下にあるフライトマイル特典なし
(+55%のJMBクリスタル特典が適用されるため) - JALグローバルクラブ専用カードなし
:ラグジュアリーカード限定特典
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