仕事や旅行、留学などのために海外に行く機会があるのなら、ぜひ持っておきたいのが「海外旅行保険付きのクレジットカード」です。
該当するカードをお持ちであれば、追加の保険料を支払うことなく海外での滞在に安心をプラスできることでしょう。
今回は実際にヨーロッパ圏に在住した経験を踏まえ、おすすめの海外旅行保険付きクレジットカードや、海外で利用しやすいカードの特徴などを分かりやすくまとめました。
目次
そもそもクレジットカードに付帯する「海外旅行保険」とは?
クレジットカード会社が提供する「海外旅行保険」とは、そもそもどういったサービスなのでしょうか。
まずはカードを作ることで利用できる可能性がある「海外旅行保険」の概要について、解説していきます。
海外旅行保険とは旅先での事故や病気、盗難に備えられるサービス
クレジットカードに付帯する海外旅行保険とは、簡単に言うと旅先での事故や病気、携行品の盗難などにより予期せぬ出費が発生した場合、その損害を補填してくれるサービスです。
日本人が旅行先で事故に遭ったり病気にかかった場合、当然ながら日本の健康保険は適用されません。
そのためやむを得ず病院に行く羽目になると、非常に高額な医療費などが発生する可能性があります。
そんなときに「疾病補償」や「障害補償」といったサービスが付いたクレジットカードをお持ちなら、クレジットカード会社が後日、発生した医療費を支払ってくれます。
付帯する保険の内容や金額、適用条件はカードによって異なりますのでご注意ください。
クレジットカードに付帯する海外旅行保険の項目・補償内容
ここからは、クレジットカードに付帯していることが多い海外旅行保険の項目(補償内容)について、簡単に解説していきます。
傷害死亡・後遺障害
傷害死亡・後遺障害とは、偶然の事故による怪我が原因で会員(「家族特約」のあるカードの場合、対象の家族も)が死亡したり、後遺障害が残った場合に保険金を支払うという保険項目です。
後遺障害が発生した場合に支払われる保険金は、障害の程度によって変動します。
保険の対象となるのはあくまで「傷害による」死亡や後遺障害が発生した場合ですので、病気による突然死などは支払いの対象となりません。
またこの項目に限ったものではないものの、戦争・紛争や危険なスポーツによる怪我、そして故意の怪我など(自殺を含む)には保険が適用されません。
交通ルールを無視した自動車に轢かれて死亡した、という場合などに傷害死亡保険が適用されます。
傷害治療費用・疾病治療費用
障害治療費用・疾病治療費用とは、保険の対象となる方が病気や怪我により、病院にかかる必要があった場合の治療費用を支払ってくれるという保険項目です。
また疾病治療費用の場合、罹った病気によっては「帰国後に発症した場合」においても医療費の支払いを受けることができるでしょう。
ただし妊娠や出産、歯科治療、そして持病については保険適用の対象外となりますのでご注意ください。
私は持病(潰瘍性大腸炎)があるので、渡欧前にはわざわざ持病特約のある任意保険に入りました。
賠償責任
賠償責任とは、旅行中に偶然事故を起こしてしまったり、物などを壊してしまったことを原因に法律上の賠償責任を負った場合、その損失を補填してくれる保険項目です。
ただし多くの場合、自動車(レンタカー含む)の使用による賠償の発生は保険適用の対象外となるため、賠償責任保険を利用できる状況は限られるかもしれません。
携行品損害
携行品損害とは、旅行中に持ち込んだ高価な品物などが偶然壊れたり、盗まれてしまったりした場合に補償を受けられる保険項目です。
旅先にカメラやパソコン、高価なバッグなどを持ち込む場合には、嬉しいサービスだと言えるでしょう。
ただし品物を置き忘れた場合など、利用者に過失がある場合は保険が適用されません。
また補償額は損なわれた品物の「購入額」ではなく、「時価」をもとに計算されます。
救援者費用
救援者費用とは、
- 保険の対象者が遭難した場合の捜査費用
- 保険の対象者が死亡などの状況に陥った際、家族などが現地に向かうための交通費
- 保険の対象者が死亡した場合の遺体処理費用
などを補填してくれる保険項目です。
救援者費用の補償を受けられたなら、万が一のことがあった際、家族などに対しての金銭的負担を軽減することができるでしょう。
航空機遅延・欠航
ごく一部のカードに設けられている「航空機遅延・欠航」についての保険は、飛行機の遅延や欠航により「本来必要なかったはずの食事代や宿泊代」が発生した場合、その費用を負担してくれます。
台風のシーズンに飛行機を利用することが多い方、あるいは国際線の乗り継ぎなどを利用することが多い方などにとっては、嬉しい保険項目だと言えるでしょう。
基本的には一部のゴールドカードやプラチナカードにのみ付帯する項目ですが…。
2023年10月からは「横浜インビテーションカード」をはじめとするジャックスの無料カードでも航空機遅延補償が適用されますよ!
手荷物遅延・紛失
「手荷物遅延・紛失」についての保険は、「預けた手荷物の遅延または紛失により、本来必要なかった出費」が発生した場合、その金額を負担してくれます。
こちらは主に、国際線を乗り継ぐ機会が多い方向けのサービスと言えるでしょう。
生活必需品が入ったキャリーケースが何らかの理由で届かず、空港で購入する羽目になった…。といった場合に保険がおりるわけですね。
海外旅行保険には自動付帯と利用付帯(条件付き付帯)の2種類がある
クレジットカードの海外旅行保険には、「自動付帯」と「利用付帯」の2種類があります。
「自動付帯」はとっても簡単、「そのカードの会員であること」以外、無条件で適用される保険を指します。
一方で「利用付帯」の保険の場合、事前にそのカードを使って旅行代金などを支払うことで、はじめて保険が適用されます。
以前は年会費無料で海外旅行保険が「自動付帯」するカードも多かったものの、現在はほとんどのカードの保険が「利用付帯」となってしまいました。
「利用付帯」のカードの場合、保険が適用される厳密な条件はクレジットカード会社によって異なりますのでご注意ください。
年会費無料で海外旅行保険が付帯するクレジットカード5選
年会費無料で海外旅行保険が付帯するクレジットカードを作れば、一切のコストをかけることなく旅行や留学に安心をプラスできます。
ここでは年会費無料ながら優秀な「海外旅行保険」を利用できる、主なクレジットカードを紹介していきます。
【10月から利用付帯】横浜インビテーションカードは保険充実、さらに20万以上の優待も
横浜インビテーションカードは、年会費が永年無料ながら
- 最大2000万円の旅行保険(海外・国内)に加えショッピング保険が付帯
- 2023年10月より、一部のゴールドカード等にしか搭載されていない「航空機遅延保険」が付帯
- 国内外の宿泊施設などを含む20万以上のお店やサービスで優待あり
といったメリットを持つクレジットカードです。
基本の還元率自体は0.5%と低めなので、基本的には「保険と優待のために使う、サブカード」として活用すると良いでしょう。
海外旅行保険【10月から利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2000万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高2000万円 |
携行品損害 | 最高20万円 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高200万円 |
航空機遅延補償 (2023年10月~) | 最高2万円 |
手荷物遅延・紛失補償 (2023年10月~) | 最高4万円 |
国内旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1000万円 |
怪我による入院 | 5,000円/日 |
怪我による手術 | 5,000円×倍率 ※手術の種類により変動 |
怪我による通院 | 3,000円/日 |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間100万円 ※横浜インビテーションカードで購入した品物が、90日間以内に偶然壊れたり、盗まれた場合の損失を補償 ※自己負担額3,000円 |
このカードを持っているだけで多くのお店で優待を受けられることもあり、「無料で旅行保険付きのカードを手に入れたい」なら、真っ先にチェックしたい1枚と言えます。
20万以上の優待の例を見る
お店やサービス | 優待内容 |
コメダ珈琲 | ドリンクのサイズアップ (レギュラー→たっぷりサイズ) |
ポムの樹 | ソフトドリンクが無料 (2名様まで対象) |
白木屋、笑笑、魚民 目利きの銀次 他 | 10%オフなど |
PIZZA-LA | 最大500円オフ |
Uber Eats | 初回注文で1,800円オフ |
U‐NEXT Hulu | 無料トライアル期間の延長 |
booking.com (宿泊予約サイト) | 最大1,500円のAmazonギフトカード付与 |
Expedia (宿泊予約サイト) | 最大1,500円のAmazonギフトカード付与 |
イオンシネマ | 1,800円の鑑賞料金が1,300円に |
MOVIX | 2,000円の鑑賞料金が1,400円に |
ビックエコー カラオケ館 | 室料30%オフ |
エミナルクリニック (医療脱毛) | 最大1万円オフ |
レジーナクリニック | 10%オフ (全身脱毛など) |
メンズリゼ | 全身脱毛10%オフ |
その他 | 習い事、サブスク、宿泊、サロンなど多数(国内外20万以上) |
※掲載されている優待内容については、予告なく変更となる場合がございます。
横浜インビテーションカードの海外旅行保険は2023年9月末まで「自動付帯」であったものの、同年10月より「利用付帯」に切り替えとなりますのでご注意ください。
【10月から利用付帯】エポスカードは海外でも使いやすいVISAタッチ決済が嬉しい
エポスカードも年会費無料で、海外旅行保険が付帯するクレジットカードです。
このカードの特徴は、年に数回開催されるマルイの10%オフセール「マルコとマルオの7日間」に参加できることにあります。
また会員特典として、マルイ店内の飲食店などで優待を受けられることも多いため、「マルイ」ユーザーにおすすめの1枚と言えるでしょう。
海外旅行保険【10月から利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高200万円(傷害) 最高270万円(疾病) |
賠償責任 | 最高2000万円 |
携行品損害 | 最高20万円 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高100万円 |
国内旅行保険 | |
適用なし | |
ショッピング保険 | |
適用なし |
こちらのカードの海外旅行保険も「2023年9月末まで自動付帯」「それ以降は利用付帯」に変更となります。
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 0.5% |
国際ブランド | VISA |
還元ポイント | エポスポイント |
発行元 | 株式会社エポスカード |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 「マルコとマルオの○日間」中、マルイやモディでのお買い物が10%オフ
※マルイの通販サイト も10%オフの対象 - 対象の飲食店やレジャー施設、イベントチケットなどの優待
- 対象の舞台やコンサートで割引などの優待や先行予約
- 継続利用でゴールドカードへ無料招待の可能性あり
- キャラクターデザイン、コラボデザイン多数
【利用付帯】楽天カードにも最大2000万円の海外旅行保険が付く
「年会費無料で高還元」で知られる楽天カードにも、最大2000万円の海外旅行保険が付帯します。
高還元カードの代名詞的存在ということもあり、このカードは「横浜インビテーションカード」「エポスカード」の2倍の基本還元率(1.0%)を実現させています。
そのため楽天カードは、
- はじめてクレジットカードを作りたい
- ポイントを貯めやすく、海外旅行保険も付帯するカードが欲しい
- 楽天ポイントや楽天市場を利用する機会がある
という方におすすめの1枚と言えるでしょう。
海外で利用しやすい、「タッチ決済機能付きのVISAまたはMastercardブランド」を選択できるのも大きなポイントです。
→ウィーンに1年滞在して分かった海外旅行や出張に適したクレジットカード
海外旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2000万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高3000万円 |
携行品損害 | 適用なし |
救援者費用 | 最高200万円 |
国内旅行保険 | |
適用なし | |
ショッピング保険 | |
適用なし |
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB Amex |
還元ポイント | 楽天スーパーポイント |
発行元 | 楽天カード株式会社 |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 新規入会で最大5,000ポイントプレゼント
- 楽天ポイントカード機能付き
(=楽天ポイント加盟店でいつでもポイント二重取り) - 楽天市場 でポイント還元率+1.0%
5と0が付く日なら+2.0%(要事前エントリー)
※いずれも税抜き価格に対し適用 - 「楽天ペイ」との併用で最大還元率1.5%
【利用付帯】リクルートカードは高還元で保険も優秀
リクルートカードは年会費が永年無料ながら、
- 楽天カードを超える基本還元率1.2%
- 最大2000万円の旅行保険(海外・国内)に加えショッピング保険も付帯
といった利点を持つクレジットカードです。
「年会費無料で高還元」を何より重視したいなら、ぜひチェックしておきたい1枚と言えるでしょう。
ただし、
- リクルートポイントの使い勝手がやや悪い
- JCBブランド以外にはタッチ決済の機能が付かない
といった懸念が無いわけではありません。
海外旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2000万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高100万円 |
賠償責任 | 最高2000万円 |
携行品損害 | 最高20万円 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高100万円 |
国内旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1000万円 |
怪我による入院 | 適用なし |
怪我による手術 | 適用なし |
怪我による通院 | 適用なし |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間200万円 |
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 1.2% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元ポイント | リクルートポイント |
発行元 | 株式会社ジェーシービー(JCB) 三菱UFJニコス株式会社(VISA、Mastercard) |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 【JCB限定】新規入会で6,000ポイントプレゼント
- モバイルSuicaへのチャージでもポイント還元
(月3万円まで/1.2%還元はVISA、Mastercardのみ)
- 「タッチ決済」対応は現在JCBブランドのみ
【自動付帯・学生限定】学生専用ライフカードは無条件で海外旅行保険が付帯
横浜インビテーションカードをはじめとする「ジャックス」のカードやエポスカードの海外旅行保険が利用付帯となってしまった後、「年会費無料で海外旅行保険が自動付帯」という特徴を持つカードは「学生専用ライフカード」だけかと思います。
(他にもあったら教えてください)
このカードは名前通り「学生専用」で、申込条件を満たしていない方が入会することはできません。
ですが留学や海外旅行を希望する学生の方にとって、
- 支払い手段を問わずに海外旅行保険が適用される(自動付帯)
- 海外でカードを使った場合、3%キャッシュバック
- 海外で使いやすいVISAやMastercardブランドを選べる
といった利点は、非常に大きなものと言えるでしょう。
海外に行く予定のある学生であれば、ぜひチェックしたい1枚と言えます。
海外旅行保険【自動付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2000万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高2000万円 |
携行品損害 | 最高20万円 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高200万円 |
国内旅行保険 | |
適用なし | |
ショッピング保険 | |
適用なし |
海外旅行保険が自動付帯となるおすすめクレジットカード5選
ジャックスカードとエポスカードの仕様変更により、海外旅行保険が「自動付帯」となるカードのほとんどは一定以上の年会費を要求する形となっています。
ここからは現在も「海外旅行保険が自動付帯」となるクレジットカードを、年会費が安い順に紹介していきます。
ジャックスカードゴールドは年会費5,500円で海外旅行保険が自動付帯
ジャックスカードゴールドは、名前通り株式会社ジャックスが発行するゴールドカードです。
年会費(5,500円)に対する最高保険額は3000万円と、特別に高いわけではないものの、このカードには航空機遅延保険や手荷物遅延保険が付帯します。
また、
- 年間利用額に応じたキャッシュバックやポイントアップで、最大実質1.33%相当の還元率を実現できる
- 20万以上のお店やサービスで優待を受けられる
- 海外で利用しやすい、VISAやMastercardのタッチ決済を搭載できる
と、汎用性の高さという意味でも十分な1枚と言えるでしょう。
画像引用元:ジャックスカード公式サイト
海外旅行保険【自動付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高3000万円 【家族特約1000万円】 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高300万円 【家族特約1000万円】 |
賠償責任 | 最高3000万円 【家族特約1000万円】 |
携行品損害 | 最高20万円 【家族特約10万円】 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高200万円 【家族特約100万円】 |
航空機遅延補償 | 最高2万円 |
手荷物遅延・紛失補償 | 最高4万円 |
国内旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高3000万円 【家族特約1000万円】 |
怪我による入院 | 5,000円/日 【家族特約対象者も同様】 |
怪我による手術 | 5,000円×倍率 ※手術の種類により変動 【家族特約対象者も同様】 |
怪我による通院 | 3,000円/日 【家族特約対象者も同様】 |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間100万円 ※自己負担額3,000円 |
※特記が無い場合、家族特約なし
年会費 | 5,500円 初年度無料 | 基本還元率 | 0.5% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元ポイント | ラブリィポイント |
発行元 | 株式会社ジャックス |
申込条件 | 年齢20歳以上65歳以下でご本人がお勤めで、毎月安定した収入のある方 |
- 年間利用額に応じて最大10,000円分のJデポ(キャッシュバック)プレゼント
- 国内空港ラウンジサービス
- ゴールド会員限定デスク
- 新規入会で1,000円相当プレゼント(キャッシュバック)
- 20万以上のお店やサービスで優待あり
(J’sコンシェル/クラブオフ) - JACCSモールを通したネットショッピングでポイントアップ
- 提携先の引っ越し会社で割引
- 年間利用額に応じてポイントアップ
:ゴールド限定特典
dカードGOLDはdocomoの利用料金がに対し最大10%のポイント還元
dカードGOLDは、docomoの携帯料金や光料金の支払い時に「税抜き価格の10%」の還元を受けられるクレジットカードです。
さらに、
- 最大1億円の海外旅行保険が自動付帯
- 無条件で高還元(1.0%)
- dポイント加盟店(ローソンなど)ならいつでもポイント2重取り
- 海外で普及率が高い、VISAやMastercardのタッチ決済を使える
といった利点を持つことから、docomoユーザーならぜひチェックしたい1枚と言えます。
海外旅行保険【自動付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 【家族特約1000万円】 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高300万円 【家族特約50万円】 |
賠償責任 | 最高5000万円 【家族特約1000万円】 |
携行品損害 | 最高50万円 【家族特約15万円】 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高500万円 【家族特約50万円】 |
航空機遅延補償 | 最高3万円 |
手荷物遅延・紛失補償 | 最高3万円 |
国内旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高5000万円 |
怪我による入院 | 5,000円/日 |
怪我による手術 | 5,000円×倍率 ※手術の種類により変動 |
怪我による通院 | 3,000円/日 |
航空機遅延補償 | 最高2万円 |
手荷物遅延・紛失補償 | 最高2万円 |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間300万円 |
※特記が無い場合、家族特約なし
年会費 | 11,000円 | 基本還元率 | 1.0% ※決済ごとに100円につき1ポイント還元、端数切捨て |
国際ブランド | VISA Mastercard |
還元ポイント | dポイント |
発行元 | 株式会社NTTドコモ |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く)で安定継続収入がある |
- docomoの携帯料金または「ドコモ光」の支払いで税抜き価格の最大10.0%還元
(※家族の料金、端末料金、ドコモ払いなどは適用外) - 入会特典で最大5,000ポイント相当がもらえる
- dカードケータイ補償(3年間、最大10万円)
- 年間決済額100万円に到達したとき10,000円分の「選べるクーポン」プレゼント
- マネックス証券にてクレカ積立を行う場合、積立額に対し1.1%還元
(※最大10万円/月) - 国内空港ラウンジサービス
- ゴールド会員限定デスク
- ahamoボーナスパケット+5GB
- dポイントカード機能付き
- ローソンなどのdポイント加盟店で自動的にポイント二重取り
- 「iD」機能付き
- マツモトキヨシなどのdカード特約店でポイントアップ
- 「dカード ポイントモール」経由のショッピングでポイントアップ
:一般カードにない特典
楽天プレミアムカードは海外旅行保険に加え海外空港ラウンジを無料で使える
楽天プレミアムカードは、最も安い年会費(11,000円)で海外空港ラウンジサービスが無料で使い放題となるクレジットカードです。
海外空港ラウンジサービスでは、軽食やアルコールを含むドリンク、専用Wi-Fiやシャワールームなどを無料で利用できます。
特に国際線の乗り継ぎなどを利用する機会があるのなら、空港ラウンジサービスのためだけにでもこのカードを作る意味があるでしょう。
実際に海外空港ラウンジサービスを利用したときの感想については、こちらの個別ページをご覧ください。
楽天プレミアムカードの付帯保険は、この年会費帯にしてはごく普通の「最高5000万円」です。
基本的には自動付帯ですが、一部の項目は利用付帯と自動付帯が混じったものとなっているためご注意ください。
海外旅行保険【自動付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高5000万円 ※うち利用付帯1000万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高300万円 |
賠償責任 | 最高3000万円 |
携行品損害 | 最高50万円 ※うち利用付帯20万円 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高200万円 |
国内旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高5000万円 |
怪我による入院 | 5,000円/日 |
怪我による手術 | 5,000円×倍率 ※手術の種類により変動 |
怪我による通院 | 3,000円/日 |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間300万円 ※自己負担額3,000円 |
※家族特約なし
私はメインカード(JAL普通カード)の付帯保険が乏しかったのと、国内外の空港ラウンジサービスを安く利用したかったために「楽天プレミアムカード」に入会しました。
PayPayカードゴールドは最高1億円の保険が自動付帯+最大2.0%還元が魅力
PayPayカードゴールドは、最高1億円の海外旅行保険が自動付帯となるクレジットカードです。
さらに、
- 特定の条件(PayPayステップ)を満たせば翌月の基本還元率2.0%
- ソフトバンクの携帯料金や光回線の料金の支払いなら、税抜き価格に対して10%還元
- 海外で利用しやすいVISAやMastercardのタッチ決済を使える
と、Softbankユーザーやキャッシュレス決済を利用する機会が多い方にとっては、非常にお得な1枚と言えるでしょう。
- PayPayの名前が付くサービス(PayPay、PayPayカード)を1ヶ月に合計10万円以上利用する
- PayPayの名前が付くサービスを、1ヶ月に30回以上利用する
(※200円以上の決済のみカウント)
海外旅行保険【自動付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 ※うち利用付帯1000万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高5000万円 |
携行品損害 | 最高30万円 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高200万円 |
国内旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高5000万円 |
怪我による入院 | 5,000円/日 |
怪我による手術 | 5,000円×倍率 ※手術の種類により変動 |
怪我による通院 | 3,000円/日 |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間300万円 ※自己負担額10,000円 |
※家族特約なし
年会費 | 11,000円 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA Mastercard |
還元ポイント | Pontaポイント |
発行元 | PayPayカード株式会社 |
申込条件 | 20歳以上で本人または配偶者に安定収入がある |
- 「PayPay」の名前が付くサービスを月10万円以上、30回以上利用すると翌月の基本還元率が2.0%に
- ソフトバンクの携帯料金、またはSoftBank 光/Airの支払いで税抜き価格の最大10.0%還元
- Yahoo!ショッピングでは毎日最大7%付与(LINEアカウント連携時)
- LYPプレミアム(旧・Yahoo!プレミアム)の会員資格が無料付帯
- 国内空港ラウンジサービス
:ゴールド限定特典
UCプラチナカードは1億円の保険の他、VISAタッチ決済や海外空港ラウンジ特典が魅力
UCプラチナカードはコストパフォーマンスに優れたプラチナカードです。
- 最大1億円の海外旅行保険が自動付帯
- 24時間対応のコンシェルジュが使えるカードの中では最も年会費が安い(16,500円)
- ボーナスポイントを加味すれば実質還元率は最大およそ1.5%相当
- 海外空港ラウンジサービスが年6回無料
- 海外で使用しやすい「VISAタッチ決済」を利用可
- その他プラチナカード相当のグルメ特典やトラベル優待あり
といった特徴から、「できる限り費用を掛けずに、コンシェルジュ付きのプラチナカードを手に入れたい」という方にはピッタリの1枚と言えるでしょう。
海外旅行保険【自動付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高200万円 |
賠償責任 | 最高2000万円 |
携行品損害 | 最高50万円 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高200万円 |
国内旅行保険【自動付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高5000万円 |
怪我による入院 | 5,000円/日 |
怪我による手術 | 5,000円×倍率 ※手術の種類により変動 |
怪我による通院 | 2,000円/日 |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間300万円 |
※家族特約なし
UCプラチナカードの特典などについて詳しくは、以下のページで解説しています。
年会費 | 16,500円 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA |
還元ポイント | UCポイント |
発行元 | ユーシーカード株式会社 |
申込条件 | 安定した収入があり、社会的信用を有するご連絡可能な方(学生・未成年を除く) |
- 【2024年8月31日まで】ApplePay・Google Payの利用で最大6,000円キャッシュバック
- 「3ヶ月で50万円」の決済で2,500円相当プレゼント
(=年間ボーナスポイントは最大10,000円相当) - 年間利用額に応じて最大1,250円分のポイントプレゼント
- 24時間のコンシェルジュサービス
- 海外空港ラウンジサービス(年6回まで)
- 対象のレストランで2名以上でコース料理を頂いたとき、1名分無料
その他グルメ優待あり - その他ホテルやトラベル、ゴルフなどに関する優待あり
:プラチナ限定特典
海外旅行向けの特典などが付いたその他の保険付きクレジットカード
ここからは、国内外で利用しやすい要素が揃ったその他のおすすめクレジットカードについて、簡潔に紹介していきます。
TRUST CLUB プラチナマスターカードは年会費3,300円で国内ラウンジ使い放題
TRUST CLUB プラチナマスターカードは、3,300円という安めの年会費で、
- 「国内」空港ラウンジサービスが何度でも無料
- 国際線利用時の手荷物配送の優待あり
- この価格帯のカードでは珍しいグルメ特典あり
- 海外で使いやすい「Mastercardコンタクトレス(タッチ決済)」を使える
といった利点を持つクレジットカードです。
付帯する海外旅行保険は利用付帯で、特別に目立った内容のものではないものの、安価に国内ラウンジを使いたい場合にはチェックして損のないカードでしょう。
海外のラウンジサービスを利用するには、最低でも楽天プレミアムカード(年11,000円)を利用する必要があります。
海外旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高3000万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高150万円 |
賠償責任 | 適用なし |
携行品損害 | 最高30万円 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高200万円 |
国内旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高3000万円 |
怪我による入院 | 適用なし |
怪我による手術 | 適用なし |
怪我による通院 | 適用なし |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間50万円 ※自己負担額3,000円 |
※家族特約なし
三井住友カード ゴールド(NL)は海外で利用しやすいVISAタッチ決済を搭載
三井住友カード ゴールド(NL)は、
- ボーナスポイントを加味すると、実質還元率1.5%相当
- 年100万円の決済で年会費を「永年無料」にできる
- セブン-イレブンやローソンなどの加盟店で、最大7.0%還元
- 国内空港ラウンジサービスが何度でも無料
- 海外で使用しやすいVISAまたはMastercardのタッチ決済を使える
という特性を持つクレジットカードです。
目立ったサービスはいずれも国内向けですので、基本的には国内に生活の基盤を置いている方向けの1枚と言えるでしょう。
日本にいる間は多くの特典を利用可能、そして海外にいる間は「タッチ決済」や付帯保険が役に立つ、ということですね。
海外旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2000万円 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高100万円 |
賠償責任 | 最高2500万円 |
携行品損害 | 最高20万円 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高150万円 |
国内旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高2000万円 |
怪我による入院 | 適用なし |
怪我による手術 | 適用なし |
怪我による通院 | 適用なし |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間300万円 ※自己負担額3,000円 |
※家族特約なし
年会費 | 5,500円 | 基本還元率 | 0.5% |
国際ブランド | VISA Mastercard |
還元ポイント | Vポイント |
発行元 | 三井住友カード株式会社 |
申込条件 | 20歳以上で安定継続収入がある |
- 年100万円の決済で翌年以降の年会費無料
- 年100万円の決済で10,000円相当のポイントプレゼント
- 国内空港ラウンジサービス
- SBI証券「クレカ積立」にて最大1.0%還元
※2024年11月~は前年度決済額100万円以上が条件 - ゴールド会員限定デスク
- 対象のコンビニや飲食店で「スマホのタッチ決済」時、7.0%還元
(条件を満たせば最大20.0%還元) - 「選べるお店」や「ポイントUPモール」、UFJで還元率アップ
- 最短5分でデジタルカード発行
- 三井住友カード(NL)から無料でアップグレード可能
:ゴールド限定特典
JCBゴールドは最大1億円の旅行保険に航空機遅延補償も付帯
JCBゴールドは、年会費(税込11,000円)に対して非常に充実した付帯保険で知られています。
残念ながら2023年の改正により海外旅行保険は自動付帯から利用付帯になってしまったものの、他社プラチナカード相当の保険の項目や金額に変化はありません。
海外旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高1億円 【家族特約1000万円】 |
傷害治療費用 疾病治療費用 | 最高300万円 【家族特約200万円】 |
賠償責任 | 最高1億円 【家族特約2000万円】 |
携行品損害 | 最高50万円 【家族特約50万円】 ※自己負担額3,000円 |
救援者費用 | 最高400万円 【家族特約200万円】 |
航空機遅延補償 | 最高2万円 |
手荷物遅延・紛失補償 | 最高4万円 |
国内旅行保険【利用付帯】 | |
傷害死亡・後遺障害 | 最高5000万円 |
怪我による入院 | 5,000円/日 |
怪我による手術 | 5,000円×倍率 ※手術の種類により変動 |
怪我による通院 | 2,000円/日 |
ショッピング保険 | |
国内・海外でのお買い物 | 年間500万円 ※自己負担額3,000円 |
※特記が無い場合、家族特約なし
保険の内容や金額を重視したいのであれば、JCBゴールドは非常に有力な申込先候補と言えるでしょう。
ちなみに私が見たところ、少なくとも台湾では、JCBブランドのカードを使えるお店がかなり多いようでした。
年会費 | 11,000円 (税込) ※初年度無料 | 基本還元率 | 0.5% JCB ORIGINAL SERIESパートナーでの決済なら最大15.0%相当※ |
国際ブランド | JCB |
還元ポイント | Oki Dokiポイント |
発行元 | 株式会社ジェーシービー |
申込条件 | 20歳以上で、ご本人に安定継続収入のある方 |
※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合
※2024年8月16日~10月15日で実施しているJCBポイントアップ祭2024も含めた最大還元額
- 【2024年9月30日まで】新規入会で最大30,000円キャッシュバック
- 【2024年10月15日まで・JCBポイントアップ祭2024】対象のお店で最大15.0%※相当還元
┗KFC、マクドナルドの各モバイルオーダー等
- 最大1億円の旅行保険が付帯、さらに航空機遅延保険なども付帯(利用付帯)
- 全国20万ヶ所以上のお店やサービスで優待あり(クラブオフ)
- Amazonでポイント還元率1.5%※
- スターバックスカードへのチャージでポイント還元率10.0%※
- その他セブンイレブンやローソンなどでポイントアップ
- 国内空港ラウンジサービス(無料)
- 海外空港ラウンジサービス(35$/回)
- お取り寄せグルメの優待
- その他ライフスタイル特典、ゴルフ特典など
※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合
「利用付帯の海外旅行保険」クレジットカードの裏技
「横浜インビテーションカード(2023年10月~)」「楽天カード」といった海外旅行保険付きクレジットカードの多くは、「そのカードを使って旅行代金などを支払うこと」を条件に保険が適用されます(=利用付帯)。
ですが保険が適用されるための条件が、思ったよりもゆるいクレジットカード会社は意外と少なくありません。
例えば「横浜インビテーションカード」を発行するジャックスの場合、ツアー代金や航空券取得料金の他、
- 家から空港までのバス代やタクシー代、電車代を支払う
ことでも「利用付帯」の海外旅行保険が適用されます。
もちろんその料金が、数百円であっても差し支えありません。
保険を利用したいカードとは別のカードを支払いに使いたい場合には、「空港までの運賃をカード払いにすることで、利用付帯の条件を満たす」という裏技を使ってみるのも良いでしょう。
ただしクレジットカード会社によっては、「利用付帯」の条件をより厳しく設定している場合がありますのでご注意ください。
年会費別・クレジットカードに付帯する海外旅行保険の相場
予算別に付帯保険付きカードを選びたい、あるいは自分が今使っているカードの保険がどれほどのものか知りたいという方のため、ここからは「年会費別の付帯保険の相場」について解説していきます。
年会費無料のカードなら「保険なし~最大2000万円・利用付帯」が目安
年会費無料のクレジットカードの場合、付帯する海外旅行保険は「0円~最高2000万円(利用付帯)」であることが一般的です。
イオンカードやオリコカードをはじめ、旅行保険が一切つかない無料カードはさほど珍しくありません。
「海外旅行に行く機会があるが、手持ちのカードに保険が付いていない」という場合には、無料で旅行保険が付帯するクレジットカードを作っておくと良いでしょう。
無料カードや一般グレードのカードでは、「最大2000万円の保険が付帯するが、保険金がおりるのは死亡・後遺障害時のみ」といった場合もあります。
海外に行く機会があるのなら、金額だけではなく「保険項目」までよく確認しておきたいところです。
年会費5,500円までなら「最大2000万円~5000万円・利用付帯」が一般的
年会費1,100円~5,500円くらいまでのクレジットカードの場合、海外旅行保険の相場は「最大2000万円~5000万円(利用付帯)」といったところでしょうか。
この価格帯のカードと無料かつ付帯保険が充実したカード(楽天カードなど)の保険内容と比べると、基本的には「年会費の分、保険金の上限額が上がっただけ」という対応となることが多いです。
ですが海外旅行保険が自動付帯、かつ航空機遅延保険が付く「ジャックスカードゴールド」のような例外も、存在しないわけではありません。
「簡単な条件で年会費を無料にできるカード」ほど、保険の内容は控えめな傾向にありますのでご注意ください。
年会費11,000円以上のカードなら「最大5000万円~・自動付帯」を狙いやすくなる
年会費11,000円以上のクレジットカードの場合、海外旅行保険の上限額は5000万円~1億円に設定されていることが多いです。
また、
- 発行元が「JCB」のゴールドカード(またはプラチナカード)
- 年会費22,000円以上のプラチナカード
であれば、多くの場合で航空機遅延保険や手荷物遅延保険が付帯します。
また無条件で海外旅行保険が適用される、「自動付帯」のカードが増えてくるのもこの価格帯からとなっています。
この価格帯のカードなら、海外旅行と相性の良い「海外空港ラウンジサービス」を使える可能性もありますよ!
ウィーンに1年滞在して分かった海外旅行や出張に適したクレジットカード
私はワーキングホリデーのビザを使い、オーストリアのウィーン周辺におよそ1年暮らしていました。
ということでここからは、実際にヨーロッパの主要都市に滞在して分かった、「海外で使えるクレジットカードの特徴や選び方」について解説していきます。
少なくともヨーロッパ圏なら「タッチ決済付きのVISA・Mastercardブランド」が最優先
国や地域によって異なる部分は多いと思いますが、少なくともヨーロッパ圏の場合、絶対に持っておきたいのが「タッチ決済付きの、VISAかMastercardブランドのカード」です。
私が滞在したことのあるオーストリア・フランス・ルクセンブルクの都市では、カード払いと言えば「VISAかMastercardのタッチ決済」でした。
(クレジットカードで、というとほぼ必ずタッチ決済機能付きのカードリーダーを示されます)
また、
- 駅のトイレ(普通に有料)
- 駅のコインロッカー
- 駅での切符の購入
での支払いに関して言えば、通常のカード決済は利用不可ながら「タッチ決済であれば使用できる」こともありました。
American ExpressやDiners Clubのタッチ決済を使えるお店も多いですが、普及度はダントツで「VISA」と「Mastercard」の2トップです。JCBはごく一部のお店や決済機でしか使えません。
この2少なくとも欧州圏に行くのであれば、タッチ決済付きの「VISA」または「Mastercard」ブランドのカードを、最低1枚は持っておくと良いでしょう。
ちなみにインターネットを見ていると「Mastercardはヨーロッパ方面に強い」といった情報が見られますが……。
今までヨーロッパで、「VISAは使えないがMastercardなら使えた」場面と言うのは、「ウィーン市のメイン図書館(有料)の自動支払い機」ただ1つでした。
ということで実際のところ、ヨーロッパならVISAでもMastercardでもどちらでもよいです。
▲ピンボケしていますが、実際のウィーンのショッピングモール内のお店の写真。
タッチ決済を使えること、そしてJCBブランドに対応していないことが分かります。
ちなみに帰国の際に立ち寄った台湾では、問題なくJCBブランドのカードを使えそうでした。
ただし台湾の場合、「そもそもクレジットカードに対応していない場所」が欧州よりも多い印象でしたね。
海外空港ラウンジサービスは軽食やお酒を含むドリンク、Wi-Fiなどが無料で非常に快適
特に飛行機を乗り継いで海外に行く場合、ぜひチェックしておきたいのが「空港ラウンジサービス」です。
「プライオリティ・パス」「ラウンジ・キー」といった海外空港ラウンジサービスを無料で使える会員資格を得ると、世界1,400以上の空港にて、
- 完全無料の軽食サービス
- 完全無料のアルコールを含むドリンクサービス
- 専用Wi-Fi
- 仮眠用ソファ
- シャワールーム
などを利用できる可能性があります(サービス内容はラウンジによって異なります)。
私もイスタンブール空港のラウンジを使ったことがありますが、タダ酒タダ軽食は……最高なんですよ!!
海外空港ラウンジサービスは、
- 楽天プレミアムカード(年11,000円、回数制限なし)
- UCプラチナカード(年16,500円、年6回無料)
といったクレジットカードを作ることで、比較的安く使用することができます。
最も安く海外ラウンジを使える「楽天プレミアムカード」で、イスタンブール空港のラウンジを利用したレポートについては、以下のページをご覧ください。
現地通貨を格安で引き出せる海外キャッシングの準備も済ませておきたい
海外に行く機会があるのなら、最低1枚は「キャッシング枠付き」のクレジットカードを持っておくと良いでしょう。
キャッシング枠とはクレジットカードを使って現金を借り入れるサービス(キャッシングサービス)のための、利用限度額を言います。
そしてこの機能を使い、海外でお金を引き出すと、簡単に現地通貨を引き出すことが可能です。
さらにこの際、あらかじめ定められた金利(一般に年18.0%、1ヶ月あたり1.5%前後)よりも高い手数料が取られることはありません。空港で両替を行うより、キャッシングサービスを使った方がお得ということは多々あります。
何より「急に現金が必要になった」という場面であってもすぐに現地通貨を手に入れられるため、「キャッシング枠付きカード」を持っておくに越したことはないでしょう。
ちなみにキャッシング枠は、
- カードに新規で申し込む際、キャッシング枠の付帯を希望する
- 入会後、任意のタイミングでインターネット会員サービスなどから「増額審査」へ申し込む
といった方法で獲得できる可能性があります(要審査)。
ウィーンやルクセンブルクの場合、街中の至るところにキャッシング機能を使えるATMがありますよ。
操作は簡単で英語メニューもあるので、現地の言葉が分からなくても大丈夫です!
観光やトラブルに関する日本語サポートデスクの有無もチェック
クレジットカードによっては、海外旅行時の観光案内やトラブル対応のためのサポートデスクを利用できる可能性があります。
英語や現地の言葉に不安がある場合や、怪我や病気をした場合のために、あらかじめサポートデスクの有無や使い方を確認しておくと良いでしょう。
無料カードの中で言うと、「エポスカード」の海外デスクは評判が良いようですね。
クレジットカードの海外旅行保険に関するよくある質問と回答
家族カードの会員にも海外旅行保険は適用されますか?
はい、適用されます。
ただしその内容は、本会員と一部異なる場合があります。
クレジットカードの海外旅行保険の、家族特約とは何ですか?
クレジットカード(特にゴールド以上の有料カード)によっては、カード会員の配偶者や子供といった家族に保険が適用される場合があります。このことを「家族特約」と呼びます。
ジャックスゴールドカード・プラチナカードの場合、以下の条件を満たす方に「家族特約」が適用されます。
ご家族の範囲は本会員の配偶者および満19歳未満の方で本会員と生計を共にする同居の親族または別居の未婚のお子様が対象となります。
引用元:ジャックス公式サイト
家族特約の対象者に適用される保険は、本会員に適用される保険よりも金額や項目が限定的な場合があります。
複数の海外旅行保険付きカードを持っていた場合、保険金は合算されますか?
一般に死亡保険金は合算されませんが、疾病や傷害による治療費であれば合算される可能性があります。
複数の海外旅行保険の適用条件を満たしている場合、カード会社の負担額は「各社が定める、その項目の保険金の上限額」をもとに按分されます。
例えば疾病治療保険の上限額が「200万円」のカードAと「300万円」のカードBの海外旅行保険の適用条件を満たしている場合、実際に疾病治療を受けた際の負担額は「2:3(カードA:カードB)」となるわけですね。
そしてこの例であれば、カードA・カードBの支払い上限額を合算し、500万円までの治療費を保険で賄うことが可能です。
このように「治療費などの一部項目に関して言えば」、複数枚の海外旅行保険付きカードを持つことで、さらに安心をプラスできると言えます。
参考:ジャックス公式サイト
トラブルが発生した場合の、保険金の請求方法について教えてください。
保険金を請求するには、必要な書類を集めた上で所定の窓口に電話を掛ける必要アあります。
例えば現地で怪我をし、傷害治療費用を請求したい場合には、
- 医師の診断書
- 治療費の明細書・領収書
- 事故証明書(不要な場合あり)
- パスポートのコピー
などが必要となるでしょう。
用意すべき書類については各カード会社の公式サイトなどに案内がありますが、どうすればいいか分からないという場合には、国内外のカスタマーセンターを利用するのも一考です。
またクレジットカードに入会したとき、カードに同封されているはずの付帯保険に関するパンフレットには、
- 保険金請求のために必要な書類
- 海外または国内の相談窓口、請求窓口
などについての詳しい説明が書かれています。
海外に行く際には、このパンフレットを携帯していくと良いでしょう。
自分が持っているカードの海外旅行保険の詳細は、どこで確認できますか?
一部カードに例外はあるものの、保険内容の詳細は
- クレジットカード会社の公式サイト
- カード発行時に届いた郵送物内のパンフレット
にて確認できることが多いです。
それでも保険の内容が確認できないという場合には、カード裏に書かれている電話番号などに問い合わせを行うのも良いでしょう。
ワーキングホリデーや留学のため、90日を超える海外旅行保険が必要な場合はどうすればいいですか?
クレジットカードの付帯保険の適用期間は、一般に「出国から90日以内」に限られます。
90日超の日数をカバーするには、有料で任意保険に加入する必要があるでしょう。
私はインターネットで簡単に入会できて、持病特約を付けられる「t@bihoたびほ」に加入していました。
クレジットカードの海外旅行保険についてのまとめ
- 海外旅行保険付きのクレジットカードがあれば、海外での滞在に簡単に安心をプラスできる
- 現在の付帯保険はほとんど「利用付帯」だが、「空港までの電車やバス代」を支払えば保険が適用されるされることも多い
- 海外で使いやすいクレジットカードは「タッチ決済付きのVISAまたはMasterard」ブランド。
可能であればキャッシング枠も付けておきたい
海外旅行保険付きのクレジットカードが1枚あれば、万が一の事故や病気、盗難などに備えることができます。
各保険付きカードの保険項目や特典、国際ブランドなどを確認した上で、あなたに合った1枚を選んでみてください。
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