
2024年11月、楽天ペイは非常に多くの加盟店に対し「最大1.5%還元の終了」を決行しました。
これにより「GU・ユニクロ」「DAISO」「JRの多くの駅ビル」等での還元率が、最悪0%となってしまっています。
今回はそんな楽天ペイの「改悪」について、詳しく解説していきます。
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楽天ペイの改悪により1.5%還元が不可となった主な加盟店

今回の改悪により、「楽天ペイ」での決済が最大1.5%→0.5%還元となった主なお店は以下の通りです。
- くら寿司
- スシロー
- マクドナルド
- NewDays
- ライフ(スーパー)
- GU
- ユニクロ
- チュチュアンナ
- ルミネ
- DAISO
- セリア
- 郵便局
- 多くのJR東日本系列の駅ビル・商業施設
(テナントを含む) - その他公式サイト参照
:ポイント還元率が0%となる加盟店
ひどいことをするなあ……。(これまでに作った記事を慌てて修正しながら)
ということでこれからは少なくとも上記のお店においては、楽天ペイ以外の決済方法を使用した方が良いでしょう。
また公式サイトの「最終更新日」の記載を見る限り、これから改悪対象店が増えそうな予感もひしひしと感じられます。

上記の他にも改悪の影響を受けた店舗は多く存在します。
特にJR東日本系駅構内のショップ等をよく利用する方は、公式サイト情報 を確認した方が良いでしょう。
そもそもなぜ楽天ペイは多くの加盟店で「改悪」を決行するに至ったのか

楽天ペイ側は改悪の理由を公開していませんし、わたしも楽天内部の人間ではないのであくまで推測ですが…。
今回の改悪はシンプルに、今まで通りの高還元率の維持が難しくなった結果と推測されます。
というのも楽天ペイはPayPay等との差別化のためもあってか、2024年6月に「楽天カードを持たない方でもチャージ払いで1.5%還元」を実現させていました。
その半年後の大幅改悪…ということで、高還元率の門戸を広げ過ぎたのが一つの原因かなと思います(あくまで予想ですけどね!)。
また改悪の対象となっているのは、主に低価格帯のお店やJR東日本系列のお店。
- 薄利多売タイプのお店と、高還元率(=身銭を切るやり方)の相性が悪い
- JR東日本の、「JRE POINT」を普及させたい意向との兼ね合いに問題がある?
といったあたりも、ポイントサービスの維持を困難とした要因たりえそうです。

あとは最近、加盟店が楽天側に支払う手数料が引き下げられた(=一軒当たりから得られる楽天側の収入が減った)ことも、無関係ではなさそうです。
楽天ペイからの乗り換え先や代替におすすめなキャッシュレス決済

ここからは、
- 俺はこの船(楽天ペイ)から降りるぜ!
- これからも楽天ペイは使うけど、1.5%還元が適用されないお店では別の決済方法を使うぜ!
という方のため、高還元率が可能な決済方法を紹介していきます。

「年会費が高くてもいいから、より高還元率な決済を追求したい」という方は、以下のページを参考にしてみてください。
ビューカード+モバイルSuicaは楽天ペイと同じく1.5%還元を実現可能

楽天ペイからの移行先として、最もおすすめしやすいキャッシュレス決済は「ビューカード+モバイルSuica」です。
ビューカードとは、JR東日本系のカード会社が発行しているクレジットカードの総称。
こちらを使って「モバイルSuica」に好きなタイミングでチャージを行うと、楽天ペイでの決済時と同じく1.5%のポイント還元を受けられます。
- Suicaを使える場所なら、どこでも利用できる(各交通機関を含む)
- 貯めたポイントはモバイルSuicaへのチャージに使えるため、JR東日本のエリア外でも無駄にならない
といった点から、お住まいの地域にかかわらず利用しやすい決済方法と言えるでしょう。

もちろん今回「楽天ペイ」でのポイント還元が制限された、JR東日本系のお店との相性も抜群です!
ちなみにビューカードにはいくつか種類がありますが、今回は安い年会費(524円)で最大10,000円相当の入会特典がもらえる、「ビューカード スタンダード」のスペック表を掲載しています。

JR東日本系のサービスをよく利用するなら、ゴールドカード等もおすすめです!


年会費 | 524円 | 基本還元率 | 0.5% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元ポイント | JRE POINT |
発行元 | 株式会社ビューカード | ||
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
※Suica機能との選択制
- 【2025年4月30日まで・JCB限定】新規入会で最大12,000ポイントプレゼント!
- Suica機能搭載カードと「タッチ決済」搭載カードを選択可能
- モバイルSuicaへのチャージ、またはSuicaオートチャージで1.5%還元
※Suica機能のないカードでも別カード/モバイルSuicaにチャージ可 - 「えきねっと」またはモバイルSuicaを使った切符・定期券の購入で5.0%還元
- 年間利用額によって最大5,250ポイントプレゼント
- JREポイントカード機能付き
- ビューカード会員限定特典
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PayPayカード+ファミペイも1.5%~還元が可能だが使えるお店は限られるか

ファミペイはファミリーマートのスマホ決済アプリ。
こちらはPayPayカード等、一部のクレジットカードを使用することで「ポイントの二重取り」が可能です。
実際にPayPayカードと組み合わせた場合の還元率は、
- 通常時は1.5%(PayPayカード1.0%+ファミマポイント0.5%)
- 以下の条件達成時なら2.0%(PayPayカード1.5%+ファミマポイント0.5%)
と、そのポテンシャルは楽天ペイを上回っていますね。
- PayPayの名前が付くサービス(PayPay、PayPayカード)を1ヶ月に合計10万円以上利用する
- PayPayの名前が付くサービスを、1ヶ月に30回以上利用する
(※200円以上の決済のみカウント)
ポイントアップの条件は厳しめですが、キャッシュレス決済を利用する機会が多いのなら、狙ってみて損はないでしょう。
ただしファミペイを使用できるのは、ファミリーマートを除くと「Smart Code」加盟店に限られます。
「楽天ペイ」や「Suica」、各種クレジットカードといったの規格に比べると、マイナー(≒利用できないお店が多い)であることは否めません。

Smart Codeは大手コンビニの他、大手ドラッグストアやファストフードチェーン等で導入されています。
詳細についてはこちらの公式サイト情報 をご覧ください。

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年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 1.0% ※条件達成で最大1.5% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元ポイント | PayPayポイント |
発行元 | PayPayカード株式会社 | ||
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 「PayPay」の名前が付くサービスを月10万円以上、30回以上利用すると翌月の基本還元率が1.5%に
- ソフトバンクの携帯料金支払いで還元率+1.5%
(ワイモバイルは+1.0%) - ファミペイやモバイルSuica等へのチャージでもポイント還元
※ファミペイへチャージできるのはJCBブランドのみ
PayPayへのチャージはポイント還元の対象外
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「ファミペイ」チャージのためにPayPayカードを作る場合は、必ずJCBブランドをお選びください!
その他のブランドは、ファミペイへのチャージに対応していません。
楽天カードは1.5%還元対象外のお店でも1.0%相当のポイントが貯まる

「これからも楽天ポイントを貯めていきたい」という場合には、
- 1.5%還元が適用される場所では、これまで通り「楽天ペイ」を使う
- それ以外の場所(インターネット決済を含む)では、「楽天カード」を使用する
という方法を取るのも良いでしょう。
楽天カードの還元率は楽天ペイより低い(1.0%)ですが、クレジットカードの中ではこれでも十分高い数字です。

同じ楽天アカウントを紐づけておけば、楽天ペイ・楽天カードで貯めたポイントは自動的に合算されますよ!


年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB Amex |
還元ポイント | 楽天スーパーポイント |
発行元 | 楽天カード株式会社 | ||
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 新規入会で最大5,000ポイントプレゼント
- 楽天ポイントカード機能付き
(=楽天ポイント加盟店でいつでもポイント二重取り) 楽天市場 でポイント還元率+1.0%
5と0が付く日なら+2.0%(要事前エントリー)
※いずれも税抜き価格に対し適用- 「楽天ペイ」との併用で最大還元率1.5%
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リクルートカードはAmazonで使えるポイントが1.2%貯まる

クレジットカードを申込先候補に加えるなら、「リクルートカード」もチェックしておきたいところ。
こちらはAmazonで使えるポイントが貯まる…ということで楽天民からすると敵陣営(?)にあたるかもしれませんが、楽天カードを超える1.2%還元が可能です。
年会費無料ながら最大6,000円相当の入会特典がもらえることもあり、「試しにクレジットカードを使ってみる」場合にも打ってつけの申込先候補と言えます。


年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 1.2% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元ポイント | リクルートポイント |
発行元 | 株式会社ジェーシービー(JCB) 三菱UFJニコス株式会社(VISA、Mastercard) | ||
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 【JCB限定】新規入会で6,000ポイントプレゼント
- モバイルSuicaへのチャージでもポイント還元
(月3万円まで/1.2%還元はVISA、Mastercardのみ)
- 「タッチ決済」対応は現在JCBブランドのみ
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JALカードは飛行機を利用するなら実質2.0%~還元が可能
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JALカードは7,150円~(初年度のみ4,950円)の年会費が発生する代わりに、実質還元率2.0%相当~を実現できるクレジットカード。
これはJALカードを使ってもらえる「JALカード」を航空券と交換する場合、1マイルあたり2円以上~の価値を持つことが珍しくないためですね。

年会費の発生はネックですが、この機会に「もっと還元率が高い決済方法を導入したい」という場合には、有力な申込先候補となってくれるでしょう。

実際にわたしも、メインの決済方法としてJALカードを使用してます!


年会費 | 7,150円 ※マイル還元率1%達成時 | 基本還元率 | 2.0%前後~ ※マイルを航空券に交換する場合 |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB Amex |
還元ポイント | JALマイル |
発行元 | 三菱UFJニコス株式会社 他 | ||
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 【2025年3月31日まで・Visaのみ】新規入会で最大32,000マイル(通常ショッピングマイルを除くと最大12,000マイル)がもらえる
- 本来の年会費は2,200円(初年度無料)だが、マイル還元率1.0%の達成には「ショッピングマイル・プレミアム(年4,950円)」への加入が必要
- カード継続後の初回搭乗で1,000マイルプレゼント
- JALのフライトマイル+10%
- ファミリーマート、スターバックス、ENEOS、マツモトキヨシなどの特約店でマイル還元率2倍
- 対象の空港内ショップや機内販売の割引
- パッケージツアーやホテルニッコー & JALシティの割引・優待
参考:現在の楽天ペイの基本の還元率について

現在の楽天ペイは一部の加盟店(先述)でなければ、楽天カードや銀行口座等を使用した「チャージ払い」時、1.5%のポイント還元を受けられます。
ライバルにあたる「PayPay」の基本還元率が0.5%還元であることを考えると、かなり高い数字と言って良いでしょう。

画像引用元:楽天ペイ公式サイト
ただしこの「簡単に高還元率を実現できる」という点こそがサービスの維持を難しくしていると考えると、少し心配な部分もあります。

高還元率と安定性はトレードオフの関係なんや……
2024年6月より、楽天ペイの「請求書払い」はポイント還元の対象から外れています。
実際に楽天ペイのアプリで「楽天キャッシュ」にチャージしてみた

こちらは2024年6月に、楽天ペイが「チャージ払い全般で1.5%還元」を実現した際に書いた部分です。
明らかに記事から浮いている……ものの需要がないわけではなさそうなので、一応残しておきました。今と大きく変わる部分はないかと思います。
ここでは実際に「楽天ペイ」のアプリを数年ぶりにインストールし直し、「楽天キャッシュ」へのチャージをやってみました。

わたしは楽天カード(楽天プレミアムカード)を持っているので、こちらでチャージしていこうと思います!

久しぶりにインストールしたところ、ご親切にキャンペーンへのエントリー案内が出てきたのでこちらから登録を済ませておきます。

エントリー登録後、すぐに支払い方法を選択する形に。
もちろん1.5%還元を受けられる「楽天キャッシュ」を選択…と言いたいところですがなぜかエラーが出て先に進めなかったので、取り急ぎ「楽天カード」を選択しました。なぜ…

登録自体は手持ちの楽天カードをスマホで読み取る形で、簡単に済ませられました!

ということでトップ画面に。
まだチャージ残高(楽天キャッシュ)はゼロ円なので、バーコード上の「チャージ」ボタンを選択します。

チャージ!

楽天カードの情報を登録済みなので、自動的に楽天カードが選択されていました。
ご覧の通り、その他のチャージ方法も選択可能です。

いつの間にか、楽天銀行以外の口座を使ったチャージにも対応していたんですね!

チャージは簡単に完了!

チャージ後の画面はこんな感じ。「お支払い元」も楽天カードから楽天キャッシュに変更しておきました。
2024年11月における「楽天ペイ」改悪のまとめ
- 2024年11月に行われた楽天ペイの改悪では、大手百均チェーンや回転寿司チェーン、JR東日本系列などでの還元率が0.5%または0%に制限されてしまった。
- 高還元率の維持が難しくなってきている節も見受けられるので、この機会にビューカード+モバイルSuica(1.5%還元)等に乗り換えるのもアリか。
もちろんポイント還元対象外のお店でのみ、代替手段を使うのも◎
しかも公式サイトの表記を見る限り、今後もその対象は増えていきそう…。
まあ……「特例のクレジットカード等がなくても、誰でも1.5%還元」が簡単に実現できるなら、他社もやってるはずだもんな……。
ということで個人的には「やむなし」かつ今後も拡大していきそうと思える今回の改悪。
楽天ペイだけでなく、楽天のクレジットカード周辺にも不安定な部分が見られるため、今後に備えて「代わりの、別系列の決済手段」を確保しておくのも良いかと思います。





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楽天キャッシュ払いの、還元対象外を調べていて辿り着きました。
還元対象外店舗では、楽天Payアプリで楽天カード払いに切り替えるのが無難そうです。
ただ、還元対象外の店舗なのか、どうなのか、支払い時に判断を誤りそうで厄介。
あと、カルディは全店ではなく「柏駅」の還元対象外ですね。
還元対象外の店舗なのか、本当に解りづらい…。
ありがとうございます!カルディはその通り(というよりそもそも近所のカルディでは楽天ペイ使用不可だった…)ということでいろいろ訂正しました。ご覧いただきありがとうございます!
……あの表示形式だと、しれ~っと対象店舗が増えていそうでこわいですよね……。(楽天を信用していない人!)