PayPayカードはクレジットカード利用者100名にアンケート調査を行った際、全カード中3位タイとなる人気を集めたカードです。
そして「PayPayカード」ユーザーは、ほとんど(7名中6名)が40代以上という結果が出たことも印象的でした。
今回はそんなPayPayカードについて、メリット・デメリットから実際の利用者の口コミ、ゴールドカードとの相違点までを詳しく解説します。
目次
- 1分で分かる!PayPayカードのメリット・デメリット
- PayPayカードが提供する6つのサービスやメリット
- PayPayカードへ申し込む前に知っておくべきデメリットや注意点
- PayPayカードで貯めた「PayPayポイント」の使い方・使い道
- PayPayカード(無料)とPayPayカード ゴールドの比較と損益分岐点
- PayPayカードのお得な使い方
- 実際にPayPayカードを利用している方の口コミ・評判
- PayPayカードが40代以上に人気な理由とは?
- PayPayカードの審査について
- PayPayカードに関するよくある質問と回答
- PayPayアプリのクレジット(旧あと払い)とPayPayカードの違いは何ですか?
- VISA、Mastercard、JCBといった国際ブランドはどれを選べばいいですか?
- PayPayカードは家族カードの発行に対応していますか?
- PayPayカードの締め日・引き落とし日はいつですか?
- PayPayカードで貯めたPayPayポイントを譲渡・出金(現金化)することはできますか?
- PayPayカードにおけるカード番号確認の方法を教えてください。
- PayPayカードへ問い合わせるにはどうすればいいですか?
- モバイルSuicaへのチャージは、ポイント還元やPayPayステップのカウント対象ですか?
- PayPayカードを解約するにはどうすればいいですか?
- PayPayカードについてのまとめ
1分で分かる!PayPayカードのメリット・デメリット
PayPayカードとは一言で言うと、「キャッシュレス決済を多く利用する方ほどお得なクレジットカード」です。
所定の条件を達成すれば、高還元率で知られる「楽天カード」の1.5倍にあたるポイントを受け取ることができます。
ただし、PayPay周りのサービスはしょっちゅう変更が行われているため、やや不安定な部分があることも確かでしょう。
結果として、現在のPayPayカードは「やや不安定ながら無料、かつ爆発力がある」1枚と言えます。
PayPayカードが提供する6つのサービスやメリット
PayPayカードと似たスペックのクレジットカードは意外と多いです。
そこでまずは、「他者のカードではなくPayPayカード」を選ぶ利点について解説していきましょう。
年会費は永年無料
PayPayカードの年会費は「永年無料」です。
そのため仮に今後、ポイント還元率が下がるなどのサービス変更が行われた場合であっても、カードを持ち続けることにデメリットがありません。
カードを利用するかどうかにかかわらず、年会費というコストが発生しないことは、PayPayカードにおける大きなメリットだと言えるでしょう。
所定の条件を達成することで「基本還元率1.5%」を狙える(PayPayステップ)
PayPayカードを利用すると、100円につき1円相当の「PayPayポイント」が還元されます(基本還元率1.0%)。
この数字は高還元率で知られる「楽天カード」と同じもので、十分に高水準だと言えるでしょう。
ですがPayPayカードの場合はさらに、以下の条件を満たすことで翌月の基本還元率が+0.5%(計1.5%)となります。
- PayPayの名前が付くサービス(PayPay、PayPayカード)を1ヶ月に合計10万円以上利用する
- PayPayの名前が付くサービスを、1ヶ月に30回以上利用する
(※200円以上の決済のみカウント)
「PayPayのアプリ、またはPayPayカードを使って月30回以上、かつ合計10万円以上の決済を行う」という条件は厳しめですが、こちらを達成できるのであれば、他の無料カードと比べても非常にお得にポイントを貯めることが可能です。
条件付きとはいえ、還元率1.5%を達成できる無料カードは非常に貴重です。
コード決済「PayPay」ヘビーユーザーならPayPayカード併用でさらにお得に?
「PayPayステップ」によるポイントアップ(0.5%)は、コード決済アプリ「PayPay」にも適用されます。
そして普段から「PayPay」を利用している方は、クレジットカードである「PayPayカード」を併用することで、PayPayステップの条件を達成しやすくなるでしょう。
これはPayPayカードの活用により、「PayPayは使えないが、クレジットカードなら使える」場面でも、「PayPayステップ」の利用実績を積めるためです。
PayPayステップ達成時の還元率は、通常のPayPayであれば1.0%であるのに対し、「PayPayクレジット(旧あと払い)」またはPayPayカードであれば1.5%です。
お得にPayPayを利用したいのなら、後払いサービスを活用すると良いでしょう。
PayPayアプリ | 0.5% ※条件達成で1.0% |
PayPayクレジット (旧あと払い) | 1.0% ※条件達成で1.5% |
PayPayカード | |
PayPayカード ゴールド ※年会費11,000円 | 1.0% ※条件達成で2.0% |
■ クレジットカード(PayPayカード)で支払い
Yahoo!ショッピングの利用なら最大4.5%還元
PayPayカードを使い「Yahoo!ショッピング」「LOHACO」の支払いを行うと、合計4.5%のポイント還元を受けられます。
PayPayカードの通常還元率 | 0.5% ※通常よりダウン |
Yahoo!ショッピングの通常還元率 | 1.0% |
PayPayカード特典 | 3.0% |
計算方法はややまどろっこしい内容となっていますが、結局のところPayPayカードの会員は、Yahoo!ショッピング等において差し引き+2.5%のポイントが還元されると考えて良いでしょう。
ちなみに「PayPayモール」は、Yahoo!ショッピングに統合されました。
5のつく日ならYahoo!ショッピング商品券がさらに4.0%相当もらえる
毎月5日、15日、25日といった「5のつく日」にYahoo!ショッピングを利用すると、4.0%相当の「Yahoo!ショッピング商品券」を受け取ることができます(2023年8月~)。
商品券という名前ではあるものの、実質的には「Yahoo!ショッピングでのみ使えるポイント」と考えて良いでしょう。
Yahoo!ショッピング商品券の有効期限は30日間と、非常に短いため注意が必要です。
国内外で便利に使える「タッチ決済」に対応
▲PayPayカード公式サイトより、タッチ決済搭載を示すマーク
PayPayカードは、どの国際ブランド(VISA・Mastercard・JCB)を選んだ場合であっても、「タッチ決済」の機能が付帯します。
タッチ決済とは簡単に言うと、コンビニエンスストアなどの「タッチ決済加盟店」にて、「カードをかざすだけ」で支払いができるサービスです。
ここ最近はタッチ決済で利用できるバスや鉄道も続々と増えているため、この機能を利用できることは大きなアドバンテージと言って良いでしょう。
コンビニエンスストアなどでタッチ決済を利用する際には、通常通り「カード払い」「クレジット払い」と伝え、カードを電子マネーの読取部分に「かざす」のみでOKです。
日本国内で積極的に「タッチ決済」を利用したいのなら、加盟店数が多い「VISA」または「JCB」ブランドの選択をおすすめします。
「カード利用速報」サービスでクレジットカードに不安がある方も安心(任意)
PayPayカードの会員は、「カード利用速報」というサービスを無料で使用できます。
これにより、PayPayカードの会員は「公式アプリ」または「メール」にて、PayPayカードが利用されるたびに通知を受け取ることができるでしょう。
万が一クレジットカードを不正利用された場合であっても、この「利用速報」があれば、すぐに気づいて不正利用補償を申請することができます。
もしも不正利用の被害に遭った場合、60日以内に申請すれば被害額を全額補償(補填)してもらえますよ!
また「カード利用速報」の設定は任意です。通知設定を切っておけば、「利用速報」を煩わしく思う方であっても快適にPayPayカードを使用できるでしょう。
PayPayカードへ申し込む前に知っておくべきデメリットや注意点
年会費無料で高還元、かつ最新の「タッチ決済」などのサービスを備えたPayPayカードではあるものの、デメリットが存在しないとは言えません。
ここからは、PayPayカードへ申し込む前に知っておきたい注意点について見ていきましょう。
PayPay関連のサービスは変更が多く、今の特典がいつまでも続くとは限らない
前提として、PayPay関連のサービスは少し異様なほどに「サービス内容の変更」が多いです。
しかもサービス変更の内容は、ほとんどが「改悪」と評されるものと言って差し支えありません。
- 2019年10月、実店舗での実質還元率が3.0%→1.5%に変更
- 2020年2月、クレジットカードを使った「ポイント二重取り」が不可能に
- 2020年4月、実質還元率が1.5%→0.5%に変更
- 2023年7月、「PayPayステップ」でもらえるポイントが100円単位→200円単位に変更
(=端数分のポイントを受け取りにくくなった) - 2023年8月、「5のつく日」に還元されるポイントが「PayPayポイント」から「Yahoo!ショッピング商品券」(用途限定・有効期限30日)に変更
現在提供されているサービスも、よく見ると「期間未定のキャンペーン情報」とされていることが珍しくありません。
お得なサービスがいつ「改悪」されるか分からない、しかもその頻度が他社に比べて明らかに多いというのは、PayPay系のサービスを利用する上で知っておきたいところです。
「PayPayステップ」の最大1.5%還元も、いつまで続くか……といったところです。
PayPayへチャージを行ってもポイントは還元されない
現在のPayPayカードでは、PayPayへチャージを行ってもポイントが還元されることはありません。
つまり「PayPayカードでチャージ+PayPayで支払い」という方法を取ったとしても、還元されるのは通常のPayPay還元率に当たる0.5%相当のみです。
ちなみにPayPayカードの基本還元率は1.0%ですので、「PayPayとクレジットカードの両方を使えるお店」であれば、PayPayカードを使った方が高還元です。
2020年2月までは「チャージ」と「PayPay」の二重取りも可能だったんですけどね……。
無料カードの場合、旅行保険が一切付帯しない
年会費無料のPayPayカードに、海外旅行保険や旅行保険は付帯しません。
そのため特に海外に行く機会があるのなら、
- 保険が充実したサブカード(横浜インビテーションなど)を作る
- ゴールドカードにグレードアップする
- 有料の任意保険に入る
といった対応を取りたいところです。
ETCカードの年会費を無料にする方法はない
PayPayカードの追加カードとして「ETCカード」を作る場合、必ず550円のETCカード年会費が発生します。
そして無料カードの場合、ETCカードを無料にする方法はありません。
PayPayカード ゴールドであれば、ETCカードの年会費は無料となります。
PayPayカードで貯めた「PayPayポイント」の使い方・使い道
PayPayカードを利用してもらえるのは、原則として「PayPayポイント」です。
ここからは、PayPayポイントの具体的な使い方について解説していきます。
コード決済サービス「PayPay」で使う
PayPayカードを使って貯めたPayPayポイントは、コード決済サービス「PayPay」にて1ポイント=1円として簡単に使用できます。
PayPayアプリ内の「ウォレット」より「ポイントを支払いに使う」設定を済ませることで、貯めたポイントを日常の支払いに使用できます。
画像引用元:PayPay公式サイト
Yahoo!ショッピングやAmazonなどのインターネットサービスで使う
PayPayポイントは、Yahoo!ショッピングやLOHACOに加え、Amazon等のインターネット決済サービスでも使用可能です。
ポイントを持て余した場合には、インターネットショッピングにて日用品などを購入するのも良いでしょう。
PayPayを使えるお店やサービスについて詳しくは、PayPayの公式サイトをご確認ください。
ポイント運用で使う
PayPayポイントは、「PPSCインベストメントサービス」というYahoo!やPayPay系列の資産運用サービスでも使用可能です。
1ポイント=1円相当から、長期・短期さまざまなプランでの資産運用が可能なため、この機会に「ポイント運用」をはじめてみるのも良いでしょう。
PayPayカード(無料)とPayPayカード ゴールドの比較と損益分岐点
PayPayカードには、「PayPayカードゴールド」という上位グレードのカードが存在します。
ゴールドカードの年会費は11,000円ですが、クレジットカードやソフトバンク系サービスの利用状況によっては、無料カードよりもお得に利用できるかもしれません。
そこでここからは、PayPayカードゴールドにしかない特典や、無料カードとの損益分岐点について解説していきます。
PayPayステップ達成を前提とするなら損益分岐点は「年間決済額220万円」
PayPayカード ゴールドでは、PayPayステップの条件(月10万円以上の決済など)を達成することで、翌月の基本還元率が2.0%となります。
PayPayステップの達成を前提とした場合、PayPayカードゴールドの還元率は、無料カード(条件達成時1.5%還元)よりも0.5%高いと言えるでしょう。
このことから、「毎月PayPayステップの条件を達成した場合」の損益分岐点は、
- 年間決済額X×0.02≧年間決済額X×0.015+11,000
を解いてX=2,200,000、つまり「年間決済額が220万円以上なら、ゴールドカードの方がお得」と言えます。
ソフトバンクの携帯料金を使っているなら損益分岐点は「年143,790円(ソフトバンク)」
PayPayカードゴールドでは、
- ソフトバンクのスマートフォン
- SoftBank 光/Airの料金(スマホ併用の場合)
の支払い時、税抜き価格に対して10%の「ソフトバンクポイント」が還元されます。
そして同じ料金を一般カード(無料)で支払う場合、前者の還元率は1.5%、後者の還元率は1.0%です。
このことからソフトバンクユーザーの損益分岐点は、SoftBank 光/Airの料金を含まない場合、
- 年間決済額X×0.9(税金分)×0.1≧年間決済額X×0.9×0.015+11,000
を解いてX=143,790円、つまり年間税込み約14万円以上ソフトバンクのスマートフォンを使用しているのなら、無料カードよりもお得と言えるでしょう。
ゴールドカード限定の特典とサービスについて
PayPayカードゴールドにあって一般カードに無い、その他のサービスは以下の通りです。
- Yahoo!ショッピングで還元率さらに+2.0%(計7.0%)
- Yahoo!プレミアムの会員資格が無料付帯
- 国内空港ラウンジサービスを無料で使い放題
- ゴールド会員専用デスクを利用できる
- ETCカードの年会費が無料
- 最大1億円の海外旅行保険などの保険が付く
ゴールド会員限定の特典やサービスに魅力を感じたなら、こちらのカードを選ぶのも良いでしょう。
特にソフトバンクユーザーであれば、ゴールドカードをお得に利用しやすいと言えます。
PayPayカードゴールドについて詳しく見る
年会費 | 11,000円 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA Mastercard |
還元ポイント | Pontaポイント |
発行元 | PayPayカード株式会社 |
申込条件 | 20歳以上で本人または配偶者に安定収入がある |
- 「PayPay」の名前が付くサービスを月10万円以上、30回以上利用すると翌月の基本還元率が2.0%に
- ソフトバンクの携帯料金、またはSoftBank 光/Airの支払いで税抜き価格の最大10.0%還元
- Yahoo!ショッピングでは毎日最大7%付与(LINEアカウント連携時)
- LYPプレミアム(旧・Yahoo!プレミアム)の会員資格が無料付帯
- 国内空港ラウンジサービス
:ゴールド限定特典
PayPayカードのお得な使い方
PayPayカード(一般)を賢く使う方法は、主に2つ存在します。
ここからは、「メインカード」あるいは「サブカード」としてPayPayカードを活用する方法について解説していきます。
無料で高還元なメインカードとして使う
PayPayカードにおける最もスタンダードな使い方は、「年会費無料の高還元カード」として、日常の決済で使用するというものです。
特に「PayPayステップ」の利用条件を達成し、還元率アップに成功できたなら、無料ながら超高還元で優秀なメインカードとなってくれることでしょう。
「普段の支払いはできるだけPayPayのアプリで済ませ、PayPayを使えない場所でのみPayPayカードを使う」のももちろんアリですよ!
- PayPayの名前が付くサービス(PayPay、PayPayカード)を1ヶ月に合計10万円以上利用する
- PayPayの名前が付くサービスを、1ヶ月に30回以上利用する
(※200円以上の決済のみカウント)
Yahoo!ショッピング等で優待を受けるためのサブカードとして使う
PayPayカードを使ってYahoo!ショッピングやLOHACOで買い物をすると、合計4.5%相当のポイント還元を受けられます。
ここに目を付けるのであれば、PayPayカードを「Yahoo!ショッピングやLOHACO専用」のサブカードとして使用するのもありでしょう。
この方法は、Yahoo!ショッピングなどを利用する機会が多い場合におすすめです。
実際にPayPayカードを利用している方の口コミ・評判
ここからは、実際に100名にアンケート調査を行った際に頂戴した、「PayPayカード」に関する口コミを紹介させて頂きます。
40代会社員、年収500万円のシオンさんの口コミ
まず紹介するのは、40代会社員のシオンさんの口コミです。
▲ご提供画像
(契約の事実が分かるもの)
ハンドルネーム |
シオンさん |
申込時の属性 |
・47歳 ・会社員 ・年収500万円 |
利用可能枠 |
20万円 |
5点満点で評価するなら? |
このカードを選んだ理由 |
普段電子決済のPayPayを利用していたが、今後PayPayカードのチャージのみポイントが付与される報道を知って急遽申し込んだ |
自由な口コミ・感想 |
入会キャンペーンのポイントが翌日に付与されたのにはびっくりした。カードもすぐ届いたので迅速性に関してはクレジットカードの中でもトップクラスだと思う。 PayPayカードは電子決済PayPayに紐づけて利用するケースがほとんどだと思うが、自治体毎にキャンペーンを実施しているので、随時情報をチェックしながら利用している。利用できる店が多いのでとても便利。 |
シオンさんの口コミからは、当時行われていたPayPayカードの入会キャンペーン(最大5,000ポイントプレゼント)の対応が、非常に迅速であると分かります。
またアプリを使ったキャンペーン内容の確認しやすさや、加盟店の多さについても高評価を付けていらっしゃいました。
40代会社員、年収780万円のcalty2006さんの口コミ
続いて紹介するのも、40代会社員であるcalty2006さんの口コミです。
▲ご提供画像
(契約の事実が分かるもの)
ハンドルネーム |
calty2006さん |
申込時の属性 |
・42歳 ・会社員 ・年収780万円 |
利用可能枠 |
覚えていません。 |
5点満点で評価するなら? |
このカードを選んだ理由 |
PayPayを使いたいので、チャージするのに必要だと思ったから。 |
自由な口コミ・感想 |
ナンバーレスカードだし、カードのデザインもスタイリッシュでカッコいいと思います。また、PayPayと紐付けすれば、最大1.5%の還元率になるのも良いと思います。 |
先に紹介したシオンさんの場合もそうですが、40代で安定収入のあるcalty2006さんは、難易度高めのステータスカード(JCBゴールド、JCBプラチナなど)であっても難なく取得できるでしょう。
それにもかかわらず、年会費無料のPayPayカードを選んでいるのには、
- コード決済サービス「PayPay」を使用したい
- 条件達成で最大1.5%還元を実現できる
といった理由があるようですね。
お二人の例を見ても分かる通り、PayPayカードに関する口コミには「あくまでメインの支払い決済はPayPayで、その補助としてPayPayカードを使いたい」という傾向が多く見られました。
PayPayカードが40代以上に人気な理由とは?
▲100名アンケートの結果(年代別)
クレジットカードの利用者100名にアンケート調査を行ったところ、3位タイ(100名中7名が使用)の人気を獲得したPayPayカード。
ですがその他の人気カードと異なり、PayPayカードの利用者はなぜか40代以上の方に偏っていました(利用者7名中6名が40代以上)。
理由を解明すべくいくつかの統計資料などを見てみたものの、ここ最近の資料で「PayPayの利用者層が、40代以上に特別に偏っている」という内容は見当たりません。
強いて言えば「NTTコム リサーチ」の調査において、「スマートフォン決済」の利用者割合が最も高いのは40代~50代の層でしたが、特に圧倒的というわけでもありませんよね。
「NTTコム リサーチ」より、「利用しているキャッシュレス決済手段」の年代別比較
画像引用元:NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
もちろん回答者の母数が少ないことで偏りが生じたという可能性もあるのですが、同じ調査では、
- 「PayPayカード」を利用した7名全員が、このカードを選んだ理由として「普段からPayPayを使っていること」を挙げていた
(=PayPayを使うことにこだわりがある) - 若い方ほど「最新の人気」や「ポイントの使い勝手の良さ」を重視する傾向が見られた
(=お得な支払い方法ならPayPayでなくてもよい)
といった結果が出ていることを考えると、40代以上のPayPayカードユーザーは、クレジットカードというより「PayPayを使うこと」自体にこだわりがある方が多いのかもしれませんね。
ちなみに20代~30代の層においては、定番かつポイントの使い勝手が良い「楽天カード」や、ここ数年で急速に特典を充実させている「三井住友カードNL」が人気を集めていました。
個人的にPayPayカードは、「PayPayを積極的に使いたい方」あるいは「PayPayステップの条件を満たせる方」に、年齢を問わずおすすめできる1枚かと思います。
PayPayカードの審査について
今回紹介したPayPayカードの利用者はいずれも安定した収入を得ていましたが、本来このカードを利用するにあたり、高い支払い能力は必要ありません。
このカードへの申込み自体は、高校を出たばかりの18歳の方でも可能です。
- 日本国内在住の満18歳以上(高校生除く)の方
- ご本人様または配偶者に安定した継続収入がある方
- 本人認証が可能な携帯電話をお持ちの方
そして実際に、インターネット上では「高い支払い能力は必要でない」ことを示す体験談が、複数見られます。
PayPayカードの審査「年収」30万で通って笑ってる
— くぅる (@kuhl_837) April 5, 2023
バイトしてれば通るはず
— Hiro (@hirx527) April 9, 2023
PayPayカードは僕でも通ったから(学生、年収65万で通った)
PayPayカードは申込み条件として「本人または配偶者に収入があること」を要求しています。
そのため無収入の方はこのカードを作れない可能性はあるものの、最低限の収入と支払い能力、そして信用情報があれば、審査をさほど不安に思う必要は無いでしょう。
PayPayカードに関するよくある質問と回答
ここからは、PayPayカードに関するよくある質問にお答えしていきます。
- PayPayアプリのクレジット(旧あと払い)とPayPayカードの違いは何ですか?
- VISA、Mastercard、JCBといった国際ブランドはどれを選べばいいですか?
- PayPayカードは家族カードの発行に対応していますか?
- PayPayカードの締め日・引き落とし日はいつですか?
- PayPayカードで貯めたPayPayポイントを譲渡・出金(現金化)することはできますか?
- PayPayカードにおけるカード番号確認の方法を教えてください。
- PayPayカードへ問い合わせるにはどうすればいいですか?
- モバイルSuicaへのチャージは、ポイント還元やPayPayステップのカウント対象ですか?
- PayPayカードを解約するにはどうすればいいですか?
PayPayアプリのクレジット(旧あと払い)とPayPayカードの違いは何ですか?
PayPayアプリのクレジット(旧あと払い)は、「PayPayアプリを使って」一括の後払いを行うサービスです。
一方で「PayPayカード」はクレジットカードですので、根本的な支払い方法が異なります。
前者は「PayPay加盟店」で、後者はVISAやMastercard、JCBの加盟店で使用可能です。
お店によってはお好きな支払い方法を選択できますよ!
ちなみに「クレジット(旧あと払い)」とPayPayカード(一般)の基本還元率は1.0%(条件達成時は1.5%)で共通です。
VISA、Mastercard、JCBといった国際ブランドはどれを選べばいいですか?
3つの国際ブランドはいずれも日本国内で良く普及しているため、どれを選んでも構いません。
ですが、
- 「タッチ決済」を利用できるお店の多さ
- 国内外での加盟店数(=使えるお店の数)
を考えると、おすすめしやすいのは「VISA」ブランドかと思います。
また国内での利用を想定しないのであれば、「JCB」ブランドを選ぶのも良いでしょう。
VISA | ・国内外で加盟店数が多く(約1億店※)、使いやすい ・タッチ決済の加盟店数が多い ・日本トップシェア(参考元:イプソス株式会社) |
Mastercard | ・国内外で加盟店数が多く(約1億店※)、使いやすい ・「コストコ」で使える唯一の国際ブランド ・国内のタッチ決済の加盟店が少ないので注意 |
JCB | ・タッチ決済の加盟店数&関連キャンペーンが多い ・日本発祥のブランドなので海外の加盟店数が少ない 全世界での加盟店数はVISAの半分未満※ |
American Express | ・タッチ決済の加盟店数が多い ・JCB加盟店で利用できる(一部例外あり) |
Diners Club | ・JCB加盟店で利用できる(一部例外あり) ・審査難易度が高い |
※参考元:Mastercard公式サイト
PayPayカードは家族カードの発行に対応していますか?
PayPayカードの締め日・引き落とし日はいつですか?
PayPayカードは「毎月月末締め、翌月27日払い」です。
例えば1月1日~31日にPayPayカードを利用した分は、2月27日に引き落とされます。
PayPayカードで貯めたPayPayポイントを譲渡・出金(現金化)することはできますか?
いいえ、PayPayカードの利用によって貯めたPayPayポイントは、PayPay残高と異なり譲渡したり、出金したりすることができません。
またPayPayカードは利用規約において、「現金を作るためにショッピング枠を利用すること」を禁止しています。
会員は、換金を目的として商品・サービス等の購入等にクレジットカード利用可能枠を利用することはできないものとします。
引用元:PayPayカード利用規約
PayPayカードにおけるカード番号確認の方法を教えてください。
PayPayカードはセキュリティ向上のため、券面にカード番号を記載していません。
そのためインターネット決済などに必要なカード番号を確認するには、公式アプリを使用する必要があります。
PayPayアプリの「PayPayカード」アイコンをタップ | |
PayPayカードトップにある[カード番号・ご利用可能額]をタップ | |
SMS認証/生体認証を行う |
インターネットショッピングによく利用するブラウザにカード情報を保存しておけば、何度もアプリを確認する必要は無いでしょう。
参考元:PayPayカード公式サイト
PayPayカードへ問い合わせるにはどうすればいいですか?
PayPayカードにおける、「サービス全般に関するお問い合わせ」窓口は以下の通りです。
0570-09-8181
紛失盗難に関する窓口はこちらと異なりますので、PayPayカードの公式サイトをご確認ください。
PayPayカードに限らず、無料カードの問い合わせ窓口は繋がりにくいことも多いためご注意ください。
モバイルSuicaへのチャージは、ポイント還元やPayPayステップのカウント対象ですか?
PayPayカードの「利用特典(ポイント)の付与・ご利用のカウントの対象外」にモバイルSuicaへのチャージは含まれていません。
そのためモバイルSuicaへのチャージでも、通常通りのポイント還元を受けられる上、PayPayステップ達成のための利用実績を積めると考えて良いでしょう。
PayPayカードにおいて、ポイント還元や利用実績獲得の対象外となるのは以下の決済です。
- PayPay残高チャージ
- nanacoチャージ
- Tマネーチャージ
- 振込依頼書や利用明細の発行手数料
- ETCカード年会費
- キャッシング利用分
- 提携CD・ATM利用手数料
- ソフトバンク/ワイモバイル/LINEMOの携帯電話料金※
※:特殊なポイント還元+PayPayステップのカウント対象
参考元:PayPayカード公式サイト
PayPayカードを解約するにはどうすればいいですか?
PayPayカードの解約方法は現状「電話」のみです。ただしこちらの手続きは、自動音声サービスを通して進められます。
解約を決めたなら、以下の番号に電話を掛けると良いでしょう。
0570-09-8181
PayPayカードについてのまとめ
- PayPayカードは年会費無料で高還元なクレジットカードの1つ
- 「月10万円以上の決済」などの条件を満たすと、基本還元率が1.5%になる
- 注意すべきはPayPay周辺のサービスは非常に「改悪」が行われやすいこと
- 実際の口コミを見るに、PayPayカードは「日常の決済をPayPayで行いたい方」に人気な模様
- ソフトバンクユーザーやキャッシュレス決済を多く利用する方は、ゴールドカードの選択もおすすめ
PayPayカードはコード決済サービス「PayPay」利用者を中心に人気を集める、高還元クレジットカードです。
- PayPayを使えない場所でも「PayPayステップ」達成のための利用実績を積みたい
- キャッシュレス決済を利用する金額や頻度が多い
という場合には、特に有力なメインカード候補となってくれることでしょう。
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元ポイント | PayPayポイント |
発行元 | PayPayカード株式会社 |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 「PayPay」の名前が付くサービスを月10万円以上、30回以上利用すると翌月の基本還元率が1.5%に
- ソフトバンクの携帯料金支払いで還元率+1.5%
(ワイモバイルは+1.0%)
※PayPayへのチャージはポイント還元の対象外
特集してほしいクレジットカードやお店などがあれば、以下のフォームに遠慮なくご入力ください!
既存記事については、こちらの「オトクレカの全記事一覧 」からご確認いただけます。
今回紹介したカードはもちろん、それ以外のカードについてもあなたの口コミを募集しています。コメントに抵抗があっても安心の非公開仕様!
お暇があれば、情報をご提供いただけますと幸いです。
(※頂いた情報はサイト内で紹介する可能性があります)
最新の情報については各公式サイト情報をご確認ください。
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