DLsite……と言えば同人系の頒布物(同人誌・同人ゲームや音声など)を取り扱っているサイト。
もちろん健全な作品も多いのですが、わたしを含め多くの方はDLsiteと言えば成人向けのイメージを持っているのではないでしょうか。
Twitterでめっちゃ絵上手い二次創作の人見つけた!と思ったらDLsiteでオリジナルのエロ同人売っとる~みたいなこと、まああるよね(あるんです)
そしてこのDLsiteで、JCB以外のクレジットカードを使用できなくなったことが大きな話題となっています。
今回は当サイトに寄せられたリクエストに応える形で、
- DLsite等で今後も使えるおすすめの決済方法
- 国際ブランド(VisaやMastercard)による一部の同人コンテンツの締め出しの背景
について、簡単にまとめてみました。
目次
【JCB】現在のDLsiteで使えるおすすめの支払い方法・クレジットカード
2024年4月現在、DLsiteで使用できる支払い方法は以下の通りです。
クレジットカード等 | ・JCBのみ |
コード決済アプリ 電子マネー | ・PayPay(残高でのお支払い) ・FamiPay(同上) ・BitCash ・LINEPay ・楽天Edy |
コンビニ支払い | ・ファミリーマート ・ローソン ・ミニストップ ・セイコーマート ・デイリーヤマザキ |
その他 | ・Pay-easy(インターネットバンキング) ・各種後払い |
参考元:DLsite公式サイト
このように、現在DLsiteにて使用できるクレジットカードやデビットカード類は「JCBブランド」のみ。
とは言え「たまにしか商品を購入しない」という場合には、インターネットバンキングを使って預金を送金する「Pay-easy」等を使用しても良いだろうと思います。
Pay-easyを使った送金の際、原則として手数料は発生しません。
(クレジットカードと違い、ポイントが貯まることもありませんが…)
DLsiteの支払い方法に関するニュースがTwitter(意地でもXと呼ばない)のトレンドを席捲した際、散見されたのが「この機会にJCBカードを作るか」といった書き込みでした。
JCBは日本国内で普及している中で、唯一の日本発祥の国際ブランドですので、同人方面などにおける規制は海外ブランドほど厳しくない…と見なされたのでしょう(それが確実かはさておくとして)。
ということでここでは、「すでにVisa・Mastercardのカードをお持ちでも使用しやすいJCBカード(JCBブランドを選べるカード)」を、いくつかまとめて紹介しようと思います。
どれも年会費、発行手数料ともに無料のカードですよ!
P-oneカード<Standard> | リクルートカード | 楽天カード | JCBカードS | |
デザイン | ||||
年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 |
基本還元率 | 1.0% | 1.2% | 1.0% | 0.5% |
特徴 | 毎月の支払いが自動的に1%オフになるからサブカードとして使いやすい◎ | 貯めたポイントを直接Amazonで使用可能 | 楽天市場や楽天ポイント加盟店でお得 | コメダ珈琲をはじめ国内外20万以上のお店やサービスで優待◎ |
詳細 |
P-oneカード<Standard>は自動1%オフだからサブカードとしても気兼ねなく使える
「とりあえずDLsiteや、今後他のサービスで海外ブランドを使用できなくなった時のためにJCBのカードを作りたい」という方に、最もおすすめしやすいのが「P-oneカード<Standard>」。
あまり知名度が高いとは言えないこのカードの特徴は、「ポイントが貯まらない代わりに、毎月の請求が自動的に1%オフとなる」こと。
つまりこのカードをDLsiteのみでしか使わずとも、
- ポイントの使い道
- ポイントの有効期限
を一切気にすることなく、自動的に1%オフの恩恵を受けられるというわけです。
仮に1,000円分の薄い本を買ったなら、支払い額は自動的に990円になるということですね!
この仕様上クレジットカードの初心者にはもちろん、「すでにVisaやMastercardのメインカードを持っているが、カードによって別のポイントが貯まるのは面倒」という方にもおすすめの1枚と言えるでしょう。
年会費は永年無料なので、コストなく発行できる点もポイントです!
リクルートカード(JCB)は1.2%の高還元、Amazonで使用可能になり利便性も大幅アップ
続いて紹介する「リクルートカード」は、楽天カードを超える1.2%の還元率を実現させている無料クレジットカード。
以前はこのカードを使ってもらえる「リクルートポイント」の使い道に難があったのですが、2024年3月からは、このポイントを直接Amazonのお支払いに利用できるようになりました。
Amazonの利用機会が多い方はもちろん、「この機会に高還元カードに乗り換えたい」という方にとっても、有力な申込先候補となってくれそうです。
その他リクルートポイントは、Pontaポイントやdポイントへの交換、「ホットペッパー」等でのお支払いにも使用できます。
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 1.2% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB |
還元ポイント | リクルートポイント |
発行元 | 株式会社ジェーシービー(JCB) 三菱UFJニコス株式会社(VISA、Mastercard) |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 【JCB限定】新規入会で6,000ポイントプレゼント
- モバイルSuicaへのチャージでもポイント還元
(月3万円まで/1.2%還元はVISA、Mastercardのみ)
- 「タッチ決済」対応は現在JCBブランドのみ
定番の「楽天カード」もJCBブランドを選択可能
続いて紹介するのは、言わずと知れた無料&高還元クレジットカードである「楽天カード」。
こちらも先に紹介したP-oneカードと同様に、基本還元率1.0%のクレジットカードですね。
使い勝手の良い「楽天ポイント」が貯まることに加え、
- ファミリーマート、西友などの「楽天ポイント加盟店」ではポイントの二重取りを達成できる
- 楽天市場でポイント優待(およそ3.0%還元)あり
- スマホ決済アプリ「楽天ペイ」との併用で、1.5%還元を達成可能
といった点に魅力を感じるなら、有力な申込先候補と言えるでしょう。
中途半端に楽天ポイントが貯まっても持て余さない方、つまりたまにでも「楽天市場」などを利用する機会のある方におすすめです!
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 1.0% |
国際ブランド | VISA Mastercard JCB Amex |
還元ポイント | 楽天スーパーポイント |
発行元 | 楽天カード株式会社 |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 新規入会で最大5,000ポイントプレゼント
- 楽天ポイントカード機能付き
(=楽天ポイント加盟店でいつでもポイント二重取り) - 楽天市場 でポイント還元率+1.0%
5と0が付く日なら+2.0%(要事前エントリー)
※いずれも税抜き価格に対し適用 - 「楽天ペイ」との併用で最大還元率1.5%
JCBカードSはコメダ珈琲など、国内外20万以上の優待目当てに申し込むのが◎
JCBカードSは、ここまで紹介したカードとは違い、高還元率ではなく「お得な優待・特典」を売りにしたクレジットカード。
具体的にいうとこのカードを所有していることで、国内外20万以上のお店やサービスにて割引などの優待を受けられます。
お店やサービス | 優待内容 |
コメダ珈琲 | ドリンクのサイズアップ (レギュラー→たっぷりサイズ) |
ポムの樹 | ソフトドリンクが無料 (2名様まで対象) |
白木屋、笑笑、魚民 目利きの銀次 他 | 10%オフなど |
PIZZA-LA | 最大500円オフ |
Uber Eats | 初回注文で1,800円オフ |
U‐NEXT Hulu | 無料トライアル期間の延長 |
booking.com (宿泊予約サイト) | 最大1,500円のAmazonギフトカード付与 |
Expedia (宿泊予約サイト) | 最大1,500円のAmazonギフトカード付与 |
イオンシネマ | 1,800円の鑑賞料金が1,300円に |
MOVIX | 2,000円の鑑賞料金が1,400円に |
ビックエコー カラオケ館 | 室料30%オフ |
エミナルクリニック (医療脱毛) | 最大1万円オフ |
レジーナクリニック | 10%オフ (全身脱毛など) |
メンズリゼ | 全身脱毛10%オフ |
その他 | 習い事、サブスク、宿泊、サロンなど多数(国内外20万以上) |
上のような特典を利用する機会があるのなら、それを目当てに「JCBカードS」を作るのも良いでしょう。
JCBブランドのカードを利用する機会が少ないのなら、「特典特化」の1枚を選んでみるのもおすすめです!
年会費 | 永年無料 | 基本還元率 | 0.5%※ |
国際ブランド | JCB |
還元ポイント | Oki Dokiポイント |
発行元 | 株式会社ジェーシービー |
申込条件 | 18歳以上(高校生を除く) |
- 【2024年9月30日まで】新規入会で最大22,000円相当キャッシュバック
- 国内外20万以上のお店やサービスで割引などの優待あり(JCB カード S 優待 クラブオフ)
- Amazonでポイント還元率1.5%※
- スターバックスカードへのチャージでポイント還元率5.0%※
- 画面割れに対応するJCBのスマートフォン保険(最大30,000円/利用付帯)
- 最短5分でデジタルカードが発行される「モバイル即時入会サービス」対応
(9:00AM-8:00PM申し込み完了時のみ適用/顔写真付き本人確認書類(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)(運転免許証/マイナンバーカード/在留カード)による本人確認が必要です)
※最大還元率はポイントをビックポイントやJCB PREMOに交換する場合のもの
※記載の内容は2024年5月現在のものです。
掲載されている優待内容については、予告なく変更となる可能性があります。
※「モバ即」入会後、カード到着前の利用方法について詳しくは、公式サイトをご確認ください。
国際ブランド(VisaやMastercard)が成人向けコンテンツ等から撤退する背景
ここ数年、DLsiteのみならずさまざまなプラットフォームにて、「クレジットカードを使用できなくなる」事例が増えています。
特にMastercardはニコニコ動画、DMM.com(FANZA含む)で使用不可になるなど、悪い意味で話題になることが多い印象です。
「実質的な表現規制では?」と批判が向くことも少なくないこの動きの背景を、できる範囲で分析・推測してみました。
Visaは2022年にカルフォルニア州の連邦地裁に児童ポルノに対する責任を追及されている
ニコニコ動画やDMM、そしてDLsiteにて「突然特定のクレジットカードが利用できなくなった」という動きが始まったのは、いずれも2023年以降。
そしてこの動きに直結しているのではないかと思われるのが、2022年にアメリカのカルフォルニア州連邦地裁で下された判決です。
当時14歳だった女性が性的動画の掲載被害を訴えている裁判で、米地方裁判所は7月29日、決済手段を提供している米VISA社には児童ポルノから収益を得ることを「支援する意図があった」との判断を示した。
(中略)
無断アップロード被害を訴えたフリーティスさんの記事をきっかけに、決済大手とアダルトサイトとの関係には一層厳しい目が向けられるようになった。訴訟リスクを回避したいカードブランド各社は、コンテンツ販売業社との関係に慎重な姿勢を示すようになっている。
引用元:Newsweek日本語版
要はカルフォルニアの地裁に、「違法児童ポルノの販売サイトと提携していたVisa、お前も実質グルだろ」と言われてしまったわけですね。
Visa側の主張はともかく、実際にこういった判決が出てきてしまうと、昨今の動きにも納得せざるを得ないところです。
めちゃくちゃ雑に例えると、「うちの会社の商品が犯罪に使われていたせいで、巻き込まれて酷い目に遭いそう!」という事態になった、というかんじでしょうか。
こうなると再発防止&足切りもやむを得ないのかなあ、という風に思います。
「非実在ロリのポルノ」等はアメリカ等では規制対象で逮捕例もある
ここまでご覧になって、「実在の少女の被害と、非実在少女のポルノはまったく話が違うのでは?」と思う日本人は多いでしょう。
が、私が思うにアメリカ等の国では、日本に比べると「創作物とリアルの垣根」が日本よりずっと地続きなものと見なされているんじゃないかなと思います。
例えば実際にアメリカでは、日本製のロリエロアニメを所持していただけで拘禁20年を受けた例があるんですよね。
漫画やアニメ等のポルノが「わいせつな」ものである場合は、たとえそれが写実的でなく、かつ実在の児童を描写したものではなくとも、前述のとおり、わいせつ物として処罰される可能性がある。
引用元:国立国会図書館デジタルリファレンス(PDF)
なお、2005年10月、わいせつな日本製のアニメを受領 (ダウンロード) したとして、男性が陪審から有罪評決を受け、2006年3月、拘禁20年の判決を受けた事例がある 。
ロリショタもののエロ漫画・エロアニメ持って20年拘禁されるなら、日本の刑務所がパンクするどころの騒ぎでは済まないのでは……?
…と思いますが、これがVisaやMastercard、AmexやDiners Clubの国なんですよね。
そういえばアメリカ?のAVでも「違法性がない(レイプでない)ことを示すため、やたら女優がノリノリじゃないといけない~」みたいな話を聞いたことがありますね。これも創作物とリアルの垣根の話になるのでしょうか。
AV観ないので実際どうなのかどうかは知らんけど……
だから日本と違って、アメリカ等の他国では「絵じゃん」という主張はそもそも通用しないんじゃないだろうかと思います。
実際に判決が出ている以上、「犯罪に加担している」と見なされたくない(当然その責任も取りたくない)VisaやMastercardらが、「日本では合法かもしれないが本国ではそうでない」商品の購入に加担しないことは、ある種当然かもしれません。
アメリカからDLsite等にアクセスして、「アメリカでは違法」な同人作品を購入することも難しくはなかったでしょうからね…。
要するに非実在ロリポルノを持っていたら掴まる国の企業に対し、ロリをひよこと言い換えれば済むわけがないんですよぉ!!
言うて日本発祥のJCBも、国際的に足並みをそろえる必要が無いわけではないでしょうから、長期的に見て100%安心とは言えません。
JCBだって違法行為(※他国基準)に自社のサービスを使われたくないでしょうしね……。
もちろんこの他、「自社ブランドのイメージを守るため」といった思惑も含まれるのかもしれませんが、そちらについてはソースと言えるほどのソースがないので、一旦触れないでおきます。
それじゃあこれから私たちはどうやってアレな同人作品を買えばいいのさ
多くの日本人たちが言わんとすることは分かるよ……実際わたしもR18GのBL同人誌を複数出したことがあるし、他国に持って行ったら一発で捕まりそうな本も持ってるし……(どさくさに紛れてひどい告白だ)
いうて私が出した本はその……リョナとかじゃなくて、心理描写のメタファーとかのアレだから!!
そういう問題じゃない そうですか…。
ただ、今後VisaやMastercardといった大手国際ブランドが同人作品の販売サイト等から手を引くのであれば、わたしたちはそれを受け入れて、他の決済手段を利用する他ないと思います。
だって無力な私たちに、現状(アメリカの法制度や裁判の結果を含む)を変える力などないから…。
個人的にはむしろ……アメリカや中国の規制を考えると、多少支払い方法が限定されてたとしても(少々アレながらリビドーの詰まった)同人作品をこの国でなら売り買いできてヤッピー!といったところです。
規制による不自由を嘆くよりは、比較的寛容なこの国の「表現の自由」を喜ばしく思い、現在利用できる支払い方法を使っていくのが、精神衛生上1番いいんじゃないかなあ。
成人コンテンツであっても「他国基準で」一切違法性のないものしか並ばない市場であればVisa等も戻ってくるかもしれないけれど、たぶんこの国にそれは無理だろうしネ……。
ちなみにわたしが薄い本を通販するときに使っているのはDLsiteではなくBOOTHですが…。
メインで使っているVisaが撤退したら、泣きながら別の支払い方法を使用しする予定です。だって他に方法が無いもん!
DLsiteでJCB以外のクレジットカードを利用不可になった件等についてのまとめ
- 現在のDLsiteで使用できる国際ブランドは「JCB」のみに。
VisaやMastercard等の海外ブランドは使用不可となってしまった - 背景として考えられるのは主に、違法ポルノの販売にVisaの責任が追及されたアメリカでの判例か。
そもそも日本の同人作品は他国(アメリカ等)では「持っているだけで違法」なことも少なくない - 海外のサービスからの規制や圧力を嘆くよりは、今使えるサービスを使用しながら「日本の自由度の高さ」を喜ぶ方が精神衛生上、1番いいんじゃないかな……
以上、リクエストがあったので素人……というより一介のオタクとして近頃の情勢について考察してみましたが、的外れなことを言っていたら申し訳ありません。
でもアメリカでロリエロアニメを所有していた人や中国のBL作家が逮捕された話なんかを聞くと、日本の自由度の高さと国や地域間の価値観の違いについて考えざるを得ないところです。
そしてアメリカの国際ブランドが、日本の同人文化(しばしばインモラルなものを含む)を一切理解できなくても、それは仕方ないんじゃないかな。というのが私の考えです。
ということで私も今後とも許容されているサービスを使用し続けながら、必要に応じてインモラルに見えるかもしれない同人誌を売り買いしていこうかと思います。こんな締め方でいいのか?
P-oneカード<Standard> | リクルートカード | 楽天カード | JCBカードS | |
デザイン | ||||
年会費 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 | 永年無料 |
基本還元率 | 1.0% | 1.2% | 1.0% | 0.5% |
特徴 | 毎月の支払いが自動的に1%オフになるからサブカードとして使いやすい◎ | 貯めたポイントを直接Amazonで使用可能 | 楽天市場や楽天ポイント加盟店でお得 | コメダ珈琲をはじめ国内外20万以上のお店やサービスで優待◎ |
詳細 |
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